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#さい帯血 #最新の研究

「第10回 臍帯血による再生医療研究会」が開催されました

「第10回 臍帯血による再生医療研究会」が開催されました。

日時: 2025年10月25日(土)

会場: 虎ノ門ヒルズタワー5FホールA
会長: 山原研一(兵庫医科大学先端医科学研究所分子細胞治療部門部門長・教授)

 

今年は10周年という節目の年にあたり、記念講演では、公的さい帯血バンクにおける移植の現状や保存率、関連法規の解説に加え、本会の設立経緯や医学の進展、さらに脳性麻痺に対する臍帯血利用の取り組みについて紹介されました。

 

臨床Topics

  • 自閉症スペクトラム障害に対する臍帯血治療法の開発(大阪公立大学 濱崎考史先生)

実施中の第Ⅰ/ Ⅱ相臨床研究において、1例目の投与が行われたことが報告されました。

  • 臍帯血を用いた低酸素虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療(大阪公立大学 新宅治夫先生)

第Ⅰ相臨床試験の結果について患者さんのその後の経過が報告され、さらに全国14施設で実施中の第Ⅱ相臨床試験について、最新の動向が紹介されました。

 

その他、羊膜由来細胞を用いた研究や、臍帯血由来造血幹細胞の製剤開発など、多岐にわたる成果が報告されました。本学術集会は、臍帯血をはじめとする再生医療研究の歩みを振り返るとともに、今後10年間のさらなる発展と臨床応用の拡大を期待させる意義深い内容でした。

 

ステムセル研究所は、今後も臍帯血や臍帯、周産期由来組織を活用した研究開発を推進し、再生医療の発展に貢献してまいります。

 

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