Interview
H.Hさん
出身学部学科:獣医学部
入社年数:1年
配属部署:細胞技術本部 製造グループ
大学で卵子の研究していたことから臍帯血を扱う仕事内容に興味を持ちました。
また前職では品質管理業務に従事していたため、無菌試験や環境試験の経験がありました。これらの経験を活かせたらと考え、入社に至りました。
実検体を扱うようになるまでに段階的な研修があり、見守ってもらえる安心感がありました。一人で検体を処理するようになってからも、トラブル時等困ったときにすぐ対応してもらえているので非常に助かっています。
採取した臍帯血から細胞液を分離・凍結し、保管しています。凍結までの作業は清浄度の管理されたクリーンルーム内で実施し、検体が細菌に汚染されないよう慎重に取り扱っています。
また処理に必要な資材や機器、作業室の温度管理等それぞれが分担して日々管理しています。
臍帯血の採取量が少ないと細胞数が足りずに保管できないということもあるので、1件1件の検体が無事に分離でき、保管に繋がると日々達成感があります。
検体を処理する過程で採取バッグから保存するためのバッグに移し替えるなど様々な工程があります。そのため、どうしても細胞のロスが出てしまいます。検体自体の特性もあり、自分の手技だけの問題ではないのですが、分離終了後の回収率が高いと少し安心できます。
現在の配属先である東京CPCでは臍帯血を主に処理しています。まずはその臍帯血処理時のイレギュラー対応もできるようにしたいです。将来的にはさい帯の処理や品質管理業務など自分のできる仕事の幅を徐々に広げていけたらと考えています。
生き物が好きなので、動物園や水族館に遊びに行ったり、家でのんびり読書やゲームを楽しんだりしています。連休には旅行に出かける事もあります。
細胞技術本部はシフト制ですが、土日祝の休みや連休の希望も比較的出しやすい職場だと思います。
ヒトの臍帯や臍帯血を扱った経験のある人はそれほどいないと思いますし、私自身もあまりなじみがありませんでした。入社してから手技も知識も身に付けることができるので、少しでも興味があれば検討してみてもらえると嬉しいです。
周りの状況に気を配り行動できる人と働けたらいいなと思います。毎日多くの検体を処理しているため、合間に次の検体の受け入れ作業をしたり、資材の準備をしたりと複数の作業が進んでいることもあります。そういったときに状況を見て動けると日常の業務を円滑に進められると感じています。
再生医療というまだ発展途上の分野に携われることです。その中でも臍帯血や臍帯という他ではあまり扱えないものであり、今後の利用方法などがまだまだ広がる可能性があるというところが魅力だと思います。
一番のメインである臍帯血の分離作業以外にも周辺業務が多くあります。それらにも積極的に取り組むことで業務への理解も深まっていくと思います。
培地充填試験が印象に残っています。培地充填試験では実際の血液ではなく培地を使用して、臍帯血保管の一連の動作を無菌的に実施できているかを調べるための試験です。この試験で菌が出てしまうと無菌操作が正しく行われている保証ができません。結果が出るまでは不安でしたが、試験合格後は自分の手技に自信を持つことができました。
臍帯血は一生で一回だけ、出産時にしか採取できません。検体を損なうと取り返しがつかないので、いつもと違うなどの違和感を覚えたら先輩や上長にすぐに相談する事を心掛けています。