最近よく耳にするさい帯血、一体どのようなものなのか、興味のある人も多いかではないでしょうか。
さい帯血とは「妊娠中のお母さんと赤ちゃんをつなぐ、へその緒を流れる血液」のこと。さい帯血には血液や体のさまざまなパーツのもととなる「幹細胞」が多く含まれており、さまざまな病気の治療に効果が期待されています。
しかし、そんな貴重なさい帯血を採取・保管できるのは出産時の一度きりなのです。
この記事では以下の内容を紹介します。
■さい帯血とは何か
■さい帯血を保管するメリット
■さい帯血の活用例
■さい帯血を保管する方法
この記事を読むとさい帯血への理解が深まり、さい帯血を取ることの重要性がわかりますよ。
「あのときさい帯血を取っていればよかった…」と後悔したくない人は、参考にしてくださいね。
さい帯血とはいったいどんなもの?
さい帯血とは、さい帯のなかを流れる血液のことです。さい帯は、いわゆるへその緒のことで、お母さんの胎盤から伸び、おなかの赤ちゃんのおへそに繋がっています。このさい帯を通じて、おなかの中の胎児は、母体から栄養や酸素を受け取っています。
さい帯は、まさにおなかの赤ちゃんの命綱です。
出生時のさい帯は太さが約2cm。長さは個人差がありますが、50~60cmほどです。
さい帯血は、さまざまな病気治療に効果が期待
さい帯血は、おもに再生医療分野での活用が期待されています。活用例は以下のとおりです。
・ 脳性まひ
・ 自閉症スペクトラム障害(ASD)
現在治療法のないさまざまな病気に対する治療へ活用する研究が行われています。
さい帯血が医療分野で活用される理由
さい帯血には心臓、皮膚、神経、血液、骨、筋肉など、あらゆる身体のパーツに変化できる可能性のある「幹細胞」が豊富に含まれています。
とくに白血球や赤血球の元となる造血幹細胞や、神経・骨・筋肉・脂肪などの元となる間葉系細胞などが多く含まれることがわかっています。身体のもととなる幹細胞は、白血病などの血液疾患では、正常に血液を造れなくなった人の血液を造る力を回復させることができます。
さらに、さい帯血に含まれる幹細胞は、障害が起きている場所の炎症を鎮める効果もあるのです。
さい帯血を使った治療の実例
非営利団体「Cerebral Palsy Alliance」と民間さい帯血バンク「Cell Care」の提携によって実現した「脳性まひ」の治療を紹介します。(妊産婦向け世界最大のさい帯血情報サイト「Parent’s Guide to Cord Blood」で紹介)
・対象のお子さま:生後18か月(診断時)の男の子
・症状:左半身(足や手など)をうまく使えない
・診断結果:胎内で脳卒中を起こしていたことが判明。左片脳性麻まひと診断される
・さい帯血治療に至った経緯:母親が2人目の子どもを身ごもっている際に、さい帯血を活用した臨床試験のパンフレットを見つける
・治療:2人目の子どもを出産する際に、さい帯血を採取。男の子へ臍帯血を投与
・投与後:左腕の力が入るようになり、動きが目に見えてよくなった。知的能力が高まった。積極的になった。
・両親の声:さい帯血療法により、かつて息子にはできないのではないかと心配していたすべてのことが できるようになったと考えている。
This is why we do what we do – the beautiful journey of Brodie Munz|YouTube
出典:ブローディの脳性麻痺へのきょうだい臍帯血療法|Parent’s Guide to Cord Blood Foundation
【後悔しない選択を】さい帯血を採取するチャンスは出産時のみ
母体と胎児を繋ぐさい帯血は、母親の血液ではなく胎児の血液で、出産時にしか採取することができません。
献血や採血から取り出される血では得られず、出産したときにしか採取することのできない「特別な血液」なのです。
さい帯血は、出産する病院で医師・看護師によって採取されます。
また帝王切開でも採取可能で、採取する際に痛みは伴いません。出産時にさい帯血を採取し、保管しておくことでさまざまなことに役立つ可能性があります。
さい帯血はどこで保管できる?
さい帯血を保管する機関は2つあります。
・公的バンク
・民間バンク
1つは第三者のために役立てられる公的バンク、もう1つは赤ちゃん本人とその家族のために有料で保管する民間バンクです。
「公的バンク」は第三者のためのさい帯血保管
公的バンクは、出産時に善意によって寄付されたさい帯血を保管する機関で、公的バンクへの寄付は提携施設でのみ行うことができます。出産経験のある妊婦さんは、出産後に病院で「さい帯血を取らせてもらってよいですか?」と聞かれた経験があるかもしれません。
公的バンクで保管されたさい帯血は、白血病や再生不良性貧血など、重い血液の病気をもつ患者さんの治療に用いられます。それまで治療に用いられてきた骨髄移植と比べ、白血球の型が多少異なっても拒絶反応が起こりにくいこと、ドナーの負担が少ないなどメリットが多いといわれています。
公的バンクの運用には、造血幹細胞移植法にもとづき、厚生労働大臣の許可が必要です。
「民間バンク」は赤ちゃん本人と家族のためのさい帯血保管
一方、民間バンクでは、さい帯血を赤ちゃん本人とそのご家族の将来のために保管することができます。自身のさい帯血は拒絶反応を起こしにくいというメリットもあります。治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。
民間バンクは業務内容・さい帯血の管理方法などを厚生労働省に届け出ることが求められています。
現在、厚生労働省に届出がある民間バンクは、株式会社ステムセル研究所をはじめ2社のみです。(2024年11月現在)
さい帯血の保管にかかる費用
・公的バンク:無料
・民間バンク:有料
さい帯血保管の料金は、公的バンクの場合は善意での寄付となるので無料です。民間バンクでは、ご自身の赤ちゃんとご家族の将来の保険として保管をするため、費用がかかります。
ステムセル研究所でさい帯血を保管する場合、細胞の分離作業や各種検査料を含めて、10年保管で357,600円からとなりますが、年数や契約プラン、支払い方法などにより、費用は変わります。
さい帯血を民間バンクへ保管するなら「ステムセル研究所」
・高い技術と品質管理
・選べる2つのプラン
・費用をおさえる割引サービス
高い技術と品質管理
ステムセル研究所は、厚生労働省より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高い品質と安全性を確保しています。また再生医療等安全性確保法の構造設備基準に基づいた安全・安心を追求した環境下で、お子様のさい帯血を適切に処理しております。
選べる2つのプラン
ステムセル研究所では、さい帯・さい帯血ファミリーバンク「HOPECELL」という保管サービスを提供しており、選べる2つのプランをご用意しています。
どちらのプランも、出産時にしか採取できない貴重な赤ちゃんの細胞である「さい帯(へその緒)」「さい帯血」を、どちらも採取します。
① ONEホーププラン…さい帯・さい帯血のどちらか一方を保管
② Wホーププラン…さい帯・さい帯血の両方を保管できるダブルで安心なプラン
費用をおさえる割引サービス
多胎妊娠やリピーターの方には特別割引があります。その他、ステムセル研究所で保管をしたご知人からのご紹介特典もございます。
※ご契約費用やキャンペーンは予告なく変更・終了させていただく場合がございます。
まとめ
へその緒の中を流れるさい帯血は、おなかの中にいる赤ちゃんに酸素や栄養を運び、老廃物や二酸化炭素などの不要なものを送り返す大事な役割をもっています。
赤ちゃんが生まれた際にさい帯血を保管しておくことで、その子の生命を救う可能性を秘めています。
さい帯血を採取できるのは出産時の一度きり。さい帯血を保管しておくことは、赤ちゃんの将来の健康に備えるための有意義な方法です。赤ちゃんへのお守りとして、ぜひさい帯血保管をご検討ください。
チャンスは出産時の一度きり。赤ちゃんの将来の安心に備えるさい帯血保管とは
うまれてくる赤ちゃんのために、おなかに赤ちゃんがいる今しか準備できないことがあるのをご存知ですか?
それが「さい帯血保管」です。
さい帯血とは、赤ちゃんとお母さんを繋いでいるへその緒を流れている血液のことです。この血液には、「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、再生医療の分野で注目されています。
このさい帯血は、長期にわたって保管することができ、現在は治療法が確立していない病気の治療に役立つ可能性を秘めています。保管したさい帯血が、赤ちゃんやご家族の未来を変えるかもしれません。
しかし採取できるのは、出産直後のわずか数分間に限られています。採血と聞くと痛みを伴うイメージがあるかと思いますが、さい帯血の採取は赤ちゃんにもお母さんにも痛みはなく安全に行うことができます。
民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる
さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の白血病などの治療のために寄付することができます。
一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管できます。現在治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所は、国内シェア約99%を誇る国内最大の民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所が選ばれる理由
・1999年の設立以来20年以上の保管・運営実績あり
・民間バンクのパイオニアで累計保管者数は8万名以上
・全国各地の産科施設とのネットワークがある
・高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有
・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得
・2021年6月東京証券取引所に株式を上場
詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。
さい帯血を保管した人の声
民間バンクの株式会社ステムセル研究所にて、実際に臍帯血保管をした人の声をご紹介します。
■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
※ほかの保管者のから声はこちら
さい帯血保管は、赤ちゃんへの「愛」のプレゼント。
赤ちゃんに会えるまでのもう少しの期間、ぜひ少しでも快適に、幸せな気持ちで過ごしてくださいね。
▼さい帯血保管について、もっと詳しく
この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー