夫にできる出産準備6つ!夫婦で行く「母親学級」も紹介

助産師 坂田陽子 先生

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

赤ちゃんを迎えるにあたり、準備しないといけないことがたくさんありますよね。

そんな出産準備、じつは妻だけではなく、夫にしかできない準備もあるのをご存知でしょうか。

子育ては「母親が主体でするもの」ではなく、「夫婦や社会全体で協力してするもの」です。

そのため、出産前からの夫の協力はとても大切です。

出産準備の段階から夫に積極的にかかわってもらうことで、「夫が子育てに非協力的」

「夫が産後の生活に無関心」

といった不満がたまる、いわゆる産後クライシスも回避できる可能性が高まります。

そこで今回は、

■夫ができる出産準備6つ

■出産準備に特におすすめ!夫婦で参加する母親学級

について紹介していきます。

この記事を読むと、夫にできる出産準備がわかり、夫婦円満で気持ちよく赤ちゃんを迎えられるようになりますよ。

【事実】妻は夫にも育児を手伝って欲しいと思っている

株式会社結婚情報センターが運営する結婚相談所ノッツェが行ったアンケート調査によると、約7割の妻が夫にも家事、育児を手伝って欲しいと思っていることが分かりました。(※1)

また、株式会社リクルートが行ったアンケート調査によると、約5割の妻が夫の家事、育児に不満をもっていることも分かっています。(※2)

以上より、妻が望む夫への家事、育児の参加の期待は大きいながらもその期待に届いていない夫が多いことが分かります。

出産前から、妻に満足してもらえるほどの育児への参加とはどのようなものか考えなければなりません。

出典

(※1)女性に聞きました!夫に家事・育児は手伝ってもらいたい? (2015年4月28日公表)|結婚相談所ノッツェ

(※2)共働き夫婦の「仕事と家事・育児の両立」に関する調査(2019年11月20日公表)|株式会社リクルート

「何もしない」と言われない!夫にできる出産準備6つ

夫にもできる、夫だからこそしておくべき出産準備について6つご紹介します。

●ベビー用家具を組み立てる

●簡単な家事は一通りこなせるようにしておく

●いつでも連絡がとれるようにしておく

●産院までのルートや移動手段を確認しておく

●出産前後に必要な手続きについて確認しておく

●「母親学級」に参加する

1:ベビー用家具を組み立てる

ベビーベッドなど家具の組み立ては、妊婦さんには大きな負担です。

つわりなどで体調が不安定であったり、おなかも大きくなってきたりして、妊娠前のように動くことが難しくなります。

力がいる作業や重いものを持つような作業は、夫が積極的に行いましょう。

2:簡単な家事は一通りこなせるようにしておく

出産準備として、一通りの家事を夫ができるようにしておくとお互いに安心です。

妊娠すると体調不良で思うように体が動かせなくなったり、切迫早産等で妻が長期入院とケースも。

また産後は体の回復に約6~8週間かかるといわれているため、夫が中心となって家事を行いましょう(※3)。

出典:(※3)産褥期|高知県子ども・福祉政策部 子育て支援課 母子保健・子育て支援室

3:いつでも連絡がとれるようにしておく

妊娠中は、急な出血や腹痛、破水などが起こる場合があります。

また出産は必ずしも「出産予定日」前後になるとは限らず、予定日よりかなり早い時期に陣痛が来ることもあるのです。

緊急時に備えていつでも連絡が取れるようにしておきましょう。

4:産院までのルートや移動手段を確認しておく

もしもの時や陣痛がきて入院する時に備えて、産院までの移動手段やルートも事前に確認しておくと安心です。

陣痛タクシーを利用する場合は、あらかじめ手配が必要です。

上のお子さんがいる場合には、「平日の日中に入院することになったら誰が保育園へお迎えに行く?」など、日時に合わせて細かくシミレーションしておくことをおすすめします。

5:出産前後に必要な手続きについて確認しておく

出産後は「出生届の提出」「赤ちゃんの保険証や児童手当の申請」など、さまざまな行政手続きが必要です。

会社へ提出する書類等もあるため、事前に必要な手続きについてまとめておきましょう。

6:「母親学級」に参加する

産院や自治体が開催する「母親学級」や「両親学級」へは、ぜひ参加しておきましょう。

妊娠・出産における妻の体の変化や、お産の流れ、赤ちゃんのお世話の方法等について学べます。

基本的な知識を一通り教えてもらえるため、とくに初めて赤ちゃんを迎える人は特に、受講しておきましょう。

夫の出産準備は「母親学級」に参加することから始まる!

妊娠中期に入る妊娠16週ころから、産婦人科や保健所、母子健康センターなどで開かれる母親学級(※4)。

呼び方はさまざまで「マタニティクラス」「マザーズクラス」となどと呼ばれることも。

母親学級の対象はおもに妊婦さんですが、夫の参加をOKとしている場合もあります。

妊娠中の体の変化やお産の進み方、赤ちゃんのケアについてなど、夫婦どちらも知っておくべき内容が含まれる場合は「パパの参加も可能です」と案内があるでしょう。

そんな時には、ぜひ旦那さんにも積極的に参加してもらうことをおすすめします。

「妊婦さんがいっぱいいるんでしょ?」「男が紛れていたら変じゃない?」と心配する旦那さんもいることでしょう。

そこは、主催者側もしっかりと配慮していますからご安心を。

「妊婦さんのみ」などと対象者を示されていない限りは夫婦で参加できる可能性があるため、対象者を確認してみましょう。

 出典:(※4)妊娠・出産・子育て期の父親の役割|厚生労働省

母親学級はどうして夫婦での参加がよいのか?

妊娠、出産、育児について、旦那さんも知識を持っていたほうが妊婦さんをサポートできるからです。

妊娠がわかってからの生活は、出産がゴールではありません。その先には育児が待っています。

妊娠期間に母親学級などで学んでおくことで、妊娠中のサポートができるようになり、出産時や産後のサポートも自然と行えるようになるでしょう。

つまり、旦那さんも「育児に協力できるビッグチャンス」ですから、ぜひ夫婦で参加することをおすすめします。

母親学級ではどんなことを学ぶの?

母親学級では、以下のような妊娠・出産の内容についてより専門的に知ることができます。

男性ではなかなか想像しづらい現象について今一度勉強することで妻の負担や努力などが理解できるようになるでしょう。

●妊娠中の体の変化

●出産の進み方

●赤ちゃんのお世話

1:妊娠中の体の変化

妊婦さんの体は、猛烈なスピードで変化しています。

マイナートラブルが起きたり、場合によっては安静を指示されたり、入院の措置が取られることも。

そんな時に必要となるのが「家族の理解とサポート」です。

そのため、妊娠中の体の変化や心配な症状については、旦那さんも知っておいたほうがよいでしょう。

また、妊婦さんの疑似体験ができる母親学級もあります。

おなかが大きくなった妊婦さんの動きづらさや不便さを体験することで「家事や育児を積極的にサポートする意識が芽生えた」との声も。

2:出産の進み方

初めての出産の場合、旦那さんに「お産の流れ」を想像してもらってみてください。

「苦しんでいる陣痛中の場面」「赤ちゃんが取り出されて感動の対面」といった場面は、何となく思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、実際にどういった形でお産が始まり、進んでいくのかについては、詳しく知らない人方が多いでしょう。

お産の始まり方はさまざまで、ちょっとした腰痛から始まる人もいれば、急に破水する人も。出産までかかる時間もバラバラ。

どんな始まりでどれだけ時間がかかっても、出産時には旦那さんのサポートが必要です。

立ち会い出産の場合は実際に飲み物を渡したり腰をさすったりと、できることはたくさんあります。

立ち会い出産をしない場合でも、近くにいて応援しながら待ってくれているだけで心強いものです。

また、妊婦さんの約16%が帝王切開で出産をしています(※5)。

そのうち約40%は、経腟分娩を予定していたものの、帝王切開に切り替える緊急帝王切開です(※6)。

そうなった妊婦さんは驚きや不安を覚えるかもしれませんが、そこで頼りになるのが旦那さんです。

一緒に赤ちゃん誕生の瞬間を迎えられることは、何よりの支えや励みになるでしょう。

どういう経過を辿って出産に至るのかは、サポートをする旦那さんも知っておいたほうがよい知識です。

さまざまなパターンを知ったうえで、一緒にシミュレーションをしておけると安心ですね。

出典:(※5、6)令和4年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)東京大学「妊産婦のニーズに適合した産科医療機関の選択に必要な情報の内容と提供方法の検討のための研究 予備的報告」

3:赤ちゃんのお世話

生まれたばかりの赤ちゃんは、首も腰も座っていません。

あまりに柔らかく繊細で、産着を着た状態で抱っこすることさえもドキドキするものです。

母親学級では、抱っこの仕方やおむつ替えなども学べます。

なかでも「これは教えてもらってよかった」との声が多いのは、沐浴です。

沐浴とは、大人とは別にベビーバスなどのお風呂で赤ちゃんの体を洗ってあげること。

赤ちゃんを洗ってあげるにはコツが必要。

ママは産後の入院中に実際の沐浴を行いながら指導を受けられますが、パパにはその機会がありません。

実際に赤ちゃんが家にやってきて、ぶっつけ本番で臨むことになるでしょう。

沐浴指導のある母親学級では、助産師さんなどが人形を用いて手順やコツを教えてくれます。

実際の動きを見たり、人形を配られて動きを試したりしながらレクチャーしてもらえる場合もあります。

旦那さんにとって母親学級は、ぶっつけ本番になる前に沐浴指導を受けられる貴重なチャンスといえるでしょう。

【体験談】夫も育児に協力できる!

世の中には、育児に対して初めから協力的な男性もいれば、少し抵抗がある男性もいます。

でも、よほどの意思をもって「俺は育児をしない」と決めていない限り、育児の要領がわかればできるはずです。

かくいう私の夫も、初めは我が子のお世話に「おっかなびっくり」といった感じでした。

しかし、私が「腰が痛いから代わってちょうだい」「手が離せないからおむつ替えてちょうだい」と何かにつけて頼りにしていくうちに、あっという間に慣れ、抵抗なくお世話ができるようになりました。

思い返せば、妊娠や出産にはまったくといってよいほど興味がなく無知だった私の夫。

母親学級で話を聞き、出産の映像を見たり、妊婦疑似体験をする度に、妊娠中の私に対するサポートが手厚くなっていきました。

そのペースのまま、子供が生まれて、育児が始まったので、私のサポートから子供のお世話に自然とシフトチェンジしていったように感じました。

私の場合、産婦人科の方針で母親学級に夫が参加しなければならなかったのですが、それが夫を巻き込むきっかけになりました。

意図したものではありませんでしたが、これはその後の育児においても、とても役に立つ方法で、いまも何かにつけて問題を共有して巻き込み続けています(面倒がられているかもしれませんが・・・)。

結果、妊娠中だけではなく育児も家事も協力し合える関係になったように思います。

まとめ

体の変化や出産といった体験ができない男性は、子供が生まれても女性ほど実感が湧かず、生活がガラリと変わることについていけない場合が多いもの。

旦那さんに悪気はなくても、出産・育児に必死になっている妻側から見れば「非協力的」「無関心」に見えてしまうこともあります。

なかでも夫の出産準備としておすすめの母親学級は、必要な知識を得られるだけではありません。

旦那さんも育児に参加できるビッグチャンスです。

もしも、夫婦で参加の機会を逃してしまっても、産婦人科のほかに自治体やベビー用品メーカー主催のものなど、さまざまな場所で母親学級が開催されています。

オンラインでも行われているケースもあるため、ぜひ気軽に夫婦で参加してみてくださいね。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

助産師 坂田陽子 先生

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー