妊婦健診ってどんなもの?
妊婦健診は妊婦さんや赤ちゃんの健康状態を定期的に確認するために行われます。なかなか病院へ行く時間もとれないし、何度も通うのは大変だな~、感染症の流行も気になるし、病院へ行くのは躊躇してしまうな~と思われている方もいるかもしれません。
でも、妊娠がわかった時から定期的にお母さんと赤ちゃんの状態を確認しておくことは妊娠期間中を安心して過ごすためにも、お母さんと赤ちゃんの命を守り、無事に出産を迎えるためにも、とても大切なことです。もともと健康でも妊娠中に思わぬ病気にかかることもありますし、いろいろなマイナートラブルが起こったりもします。
病気の場合は早期に発見し、適切な治療を受ける必要がありますし、マイナートラブルであれば、過度に不安になったりせず、解消法など適切にアドバイスがもらえます。自分自身の体を過信しないためにも、また逆に過度に不安や心配になったりしないためにも、健診はとても大切なのです。
健診を受けることなく出産に至った場合、赤ちゃんが順調に成長しているのか、注意すべき病気はないか、本来ならそれまでに調べておくべき項目が分からないままの出産になり、母子ともにとても危険な出産になります。またそのような妊婦さんを受け入れられる病院も限られてしまうので健診は定期的にしっかり受けましょう。
そして、妊娠中はお薬にも注意が必要です。胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるものや妊娠中の服用は望ましくない薬などもあるので、自己判断せず、健診時に症状を伝え、適切に処方された薬を服用するようにしてください。
検診の回数
標準的には妊娠初期(母子手帳をもらってから23週まで)は4週間に1回、妊娠中期(24~35週)は2週間に1回、妊娠後期(36週~出産まで)は1週間に1回、合計で14回ほどの妊婦検診を受けることになりますが、この回数はあくまでも標準的なもので、受診される病院やご本人の状態などによっても変わってきます。生理が少し遅れているかも!と妊娠検査薬を早期に使い、陽性反応が出て病院を受診した場合、エコーにちゃんと赤ちゃんが映らず、また翌週に来てくださいと言われたりすることもあります。そのような場合は妊娠初期でも、いきなり次回は4週間後に・・・とはなりませんし、出産が予定日より遅くなれば後半の検診回数が増えることもあります。私の場合、予定日を10日過ぎての出産だったので、合計17回検診を受けました。
健診の費用
妊婦健診は健康保険が適用されないため、基本的な検査だけでも3~7千円程度、特別な検査を受ける場合だと1~2万円程度の費用がかかったりします。高い!!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、妊婦健診には公費補助というのがあるので、全額自己負担の心配はありません。病院で妊娠が確認できるとお住まいの市区町村の役所や保険センターの窓口に届け出をして母子手帳をもらいます。その時に公費補助を受けながら健診を受けられる受診票も交付されるので、健診時に母子手帳と一緒に病院へ持参すると費用から公費分を差し引いた金額をお支払いすることになります。この補助金額は自治体によって異なりますし、健診にかかる費用は病院によっても異なりますので自己負担額がいくらになるか?というのは一概には言えませんが、私の場合は毎回数千円お支払いしていました。
妊娠してるかも?と初めて病院へ行く日には、この公費補助がありませんので、多めにお金を持っておいた方が安心です。
分娩予約は、できるだけ早めに行いましょう。出産のスタイルや健診を含め、出産までにかかる費用など、病院によってさまざまで、途中で病院を変えたいと思っても分娩予約が空いていなければできませんし、また新たに初期診療費がかかることもあるので、妊娠したかも!と思ったら、どこの病院が自分に合っているか、ある程度調べてから受診された方が良いかもしれません。
健診時の服装と持ち物
健診では内診がある場合があるので、チュニックやワンピースなど長めのトップスを着ていた方が恥ずかしくなくておすすめと妊娠中に読んでいた出産準備本などで目にしましたが、実際、いくつかの病院にかかりましたが、たいてい内診室にはカーテンがあり、お医者さんや助産師さんから丸見えということはありませんでしたし、台に上がる時にはトップスはしっかりとまくり上げるように言われるので、長めのトップスを着ていく必要性を感じたことはありませんでした。それよりも内診室で靴を脱ぎ、下半身は肌着まで脱ぐので、いかに着脱しやすい服装で行くかという方が重要ではないかなと思います。おなかが大きくなってくるとしゃがむことがしんどくなったりしてくるので、ブーツやタイツなどより、スニーカーと靴下でゆとりのあるズボンといったスタイルの方が着替えが楽だと思います。
また、持ち物についてですが、母子手帳、自治体から交付された公費助成のチケット、診察券、健康保険証、お財布、お薬手帳が基本のアイテムです。特に公費助成のチケットは忘れると後から手続きしてもらえない場合もあるので注意が必要です。健診に忘れ物をしないためにも、必要なものが一式入る母子手帳ケースを用意しておくのも良いかもしれません。
その他、あれば便利なものはメモと筆記用具です。4週や2週ごとの検診では、気になることがあってもすぐに聞けません。そして、いざ健診の日がきても聞くのを忘れてしまったりするものです。確認したいことをメモして持参し、お医者さんや助産師さんからのアドバイスを書き留めるものがあれば安心できます。
まとめ
以上、はじめに知っておきたい妊婦健診のあれこれを書かせていただきました。妊娠前や妊娠したかも!と思った時には、出産までのイメージも湧きにくいかと思いますが、少し予備知識があるだけでも、心の準備ができると思います。少しでも皆さんのお役に立てますように。