両親学級はオンラインで参加できる!オフラインとの違いや参加方法など解説

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「オンラインの両親学級ってどんな感じ?」「何か特別な準備や注意点が必要なのだろうか?」と疑問に思っていませんか。
最近の両親学級はオンラインでも開催されており、自宅から参加できます。
しかしオフラインと異なるため点もあるため、事前に確認が必要です。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・ オンラインとオフラインの違い
・ オンライン両親学級に参加する方法
・ オンラインで参加する前・当日に確認すべきポイント
この記事を読むと、両親学級のオンラインとオフラインの違いがわかるため、自身にあった参加方法が選べるようになりますよ。
両親学級はオンラインでも参加できる
両親学級は妊娠・出産・産後について夫婦で学び、沐浴体験などをつうじて、赤ちゃんとの生活がイメージできるようになる講座です。
コロナ禍前は自治体が主催であれば保健センター、産院の場合は産院と現地に足を運び、受講するのが一般的でした。
しかし、コロナ禍においては感染予防という観点から、自宅でのオンライン受講という選択肢が増えたのです。
コロナ禍以降も、オンラインによる両親学級は開催されています。
両親学級におけるオンラインとオフラインの大きな違いは講義内容
オンライン、オフライン問わず、両親学級では、妊娠中の過ごし方、食生活や栄養、お産の流れなどの座学が中心になります(内容は主催者により異なります)。ただし、オンラインで開催する場合には、沐浴やおむつかえなどの体験や、男性の妊婦体験など、実際に参加しないと行えない項目については、主催者のデモンストレーションや動画にて学習することになります。
オンラインの両親学級ではPCやスマートフォンが必須
オンライン受講の場合は、以下のような準備や確認が必要です。
準備するもの | 具体例 |
マイクとカメラを搭載した機器 | ・PC
・スマートフォン ・タブレットなど |
ビデオチャットアプリ | ・ZOOM
・ Microsoft Teams ・Skypeなど |
主催者によって使用するビデオチャットアプリは異なるため、事前に確認しましょう。
オンラインで両親学級に参加する前に確認すべき4つのポイント
両親学級にオンラインで参加する場合には、対象の妊娠週数、回数、費用、所要時間の4つを確認すると安心です。参加したい両親学級のホームページや電話などで確認しましょう。
・対象妊娠週数
主催者によって異なりますが、例えば、妊娠16週~20週の妊婦さん対象、妊娠24週以降の妊婦さん対象のようにホームページ上に案内がありますので、確認が必要になります。
・回数
一回の場合もあれば、二回の場合もあります。
・費用
無料の場合と費用がかかる場合があります。
・時間
一般的に1一時間位の所要時間です。
確認するポイント | 詳細について |
対象週数 | ご自分の週数と合うものを選びましょう |
回数 | 1回の場合、2回の場合も |
費用 | 無料の場合と、有料の場合が |
時間 | 一般的に一時間程度 |
両親学級にオンラインで参加する方法
病院、自治体、企業主催のものとで、申し込み方法が異なります。ホームページ上で、ネット申込か、電話申し込みかを確認しましょう。例えば、自治体の場合ですと、ホームページ上の「受付フォーム」に必要事項を記入し、申し込むことが可能です(※1)。病院主催のものですと、妊婦健診の際などに受講の案内があり、予約制の場合が多いようです。
参考※1「オンライン両親学級」・「オンラインによるプレパパ講座 (オンラインパパクラス)」の開催 | 中野区 (tokyo-nakano.lg.jp)
【参加当日】オンライン両親学級の注意点8つ
いよいよオンライン両親学級当日。お家で受講できる素敵な機会です。よりリラックスして両親学級のお時間を過ごすには、下記の8つのポイントをご参考になさって、ご準備ください。
・使用するPC・スマホ・タブレットなどの充電をする
・首やおなかに負担のかからない姿勢ができる場所を選ぶ
・開催時刻の5分前までにログインする
・お手洗いを済ませておく
・飲み物を準備する
・筆記用具を準備する
・充電、通信状況により、途中で切れた場合は、再度ログインする
・体調が悪くなったら、無理をせず、欠席の旨を伝えて退席する
オンラインの両親学級ではどんな内容が学べる?
オンライン両親学級で学べる内容は大きく3種類です。
学べる内容について | 具体例 |
妊娠中の生活 | 食生活や栄養、歯の健康、マイナートラブルの対処法について |
出産 | 陣痛や分娩の流れや呼吸法について |
産後 | 赤ちゃんのお世話や
母乳育児について |
まとめ
オンラインという形の受講は、事前の準備が必要となってきますが、移動することなく、自宅で受講できるメリットがあります。
私の妊娠中はまだコロナ禍前でオンラインがなく、後期づわりがひどかったので、両親学級には参加できませんでした。
あの頃オンラインの両親学級があれば、自宅から参加することで、出産時のパニックや産後のバタバタ感が少しは和らいでいたかな…と思います。
両親学級はオンライン・対面問わず、妊娠・出産・産後について、夫婦で勉強できる、有意義な時間です。
ぜひ夫婦で両親学級への参加を楽しんでみてくださいね。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー