無痛分娩の硬膜外麻酔を使った帝王切開の経験

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

無痛分娩という言葉を聞いたことはありますか?

私が無痛分娩という言葉を初めて耳にしたのは、初めての妊娠の時の2002年でした。今から18年前です。

通院する産院での出産方法のひとつで、無痛分娩があると聞きました

無痛分娩とは?

無痛分娩は、痛みによるストレスが無く、赤ちゃんも苦しくなりにくい

赤ちゃんが生まれてくる感覚もはっきりわかり、陣痛による体力の消耗も不安も防げ終始リラックスして分娩できると知りました。

妊娠して10カ月後には出産という流れに、初産の平均陣痛は16時間から長い方は3日もかかることを知り、体力の消耗や痛みによる恐怖心・パニックになる方もいること。

そんな状態になると、産道の筋肉が固くなり赤ちゃんがなかなか産道を進んでこれない状態で、赤ちゃんに酸素がいかなくなり赤ちゃんが苦しくなることも多く、急遽、帝王切開もあると・・・

初めての出産での情報収集

初めての出産での情報は、調べれば調べるほどたくさんの経験者の情報があり出産時の想像は痛い思いしか無いと思っていました。

赤ちゃんに出会えるわくわくどきどきの先には、大変な思いをしての出産だと思っていただけに、無痛分娩というお話を聞いた時には驚きました。

初めての出産に不安がありましたが、無痛分娩という内容を知った時に私がリラックスすることで落ち着いて出産が出来て、赤ちゃんが生まれてくる瞬間もじっくり味わえ感動できるなら・・・

私は、赤ちゃんが産道を通る感覚を知りたいと思いました。

痛みもなく、ストレスをやわらげスムーズに出産できる無痛分娩を選択しました。

無痛分娩という出産方法の選択

では、どのように痛みを感じなくするのか?下半身麻酔?と思っていたら硬膜外麻酔という方法でだいたいお臍の上から下の麻酔と教わりました。

背中を丸くして背中を消毒して腰のあたりに局所麻酔しカテーテルを入れると。

そして、麻酔を常に流して痛みをやわらげると。

出産後は、カテーテルを抜くので通常分娩と同じように食事も生活もすると。

無痛分娩は、痛みの不安をやわらげるだけでは無く、血圧が高めの方や高齢初産婦や心疾患をもっておられる方などに勧められています。

当時は、無痛分娩をほとんどの方が知らなかったこともあり、無痛分娩をすることで痛みを感じなくするのは母親じゃないとか、痛い思いをしてこそ母親だとか言われました。

麻酔をするなんて赤ちゃんに何かあったらどうするなど言われたものです。

無痛分娩の予定は・・・?

実際、私の初めての出産は胎盤剥離による9カ月での破水による緊急帝王切開でした。しかし、下半身麻酔ではなく、無痛分娩の麻酔と同じ硬膜外麻酔でした。

通常の無痛分娩と違うところは、出産後にすぐにカテーテルを抜かなかったことです。帝王切開の傷の痛み止めとして、カテーテルで麻酔を入れ続けていて、半日は麻酔が効いていました。

カテーテルを抜いた後は、体の回復のためにすぐに歩かされました(笑)

初めてのことだらけで不安ばかりだったのを思い出します。

無痛分娩の硬膜外麻酔を使った帝王切開

無痛分娩の硬膜外麻酔を使った帝王切開の経験は、合計5回!

初めての出産から1年後に無痛分娩と同じく硬膜外麻酔で2人目を出産し、院長先生の「この方法の帝王切開は、何人でも出産出来るよ。」の言葉に、5人を出産しました。

手術中も院長や看護師さんと会話し、おなかを切られている感覚もあり、赤ちゃんが引っ張られる感覚もありました。

帝王切開での赤ちゃんの誕生を5回経験しました。

帝王切開での赤ちゃん誕生

帝王切開で子宮から出てくる赤ちゃんは、自分で産道を通らないので・・・

私の子供たちは、寝ている状態で急に子宮から出たので、起こして泣くという可愛い誕生です。

無痛分娩のメリット・デメリットがあるかと思いますが、将来、娘が出産の時は無痛分娩での出産を勧めたいと思います。

 

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。

保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー