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第23回日本再生医療学会総会のシンポジウムにて ステムセル研究所が演題発表を行いました

2024年3月21日~23日に新潟で開催された第23回日本再生医療学会総会のシンポジウム(小児疾患に対する細胞治療の可能性/ 座長  新宅 治夫 先生)において、ステムセル研究所が演題発表を行いました。

 

演題: 臍帯血 及び 臍帯を用いた 国内外の 再生医療における細胞バンクの役割

 

低酸素性虚血性脳症(HIE)や脳性麻痺(CP)など小児脳障害に対する臍帯血を用いた再生医療の臨床試験が各国で行われている。特に米国では、CPに対する第Ⅱ相試験が終了し有効性が示されており、国内においても、HIEに対する第Ⅱ相試験(実施中)及びCPに対する第Ⅰ相試験(自家投与: 終了、同胞間投与: 実施中)が行われている。

昨今では、臨床用の細胞の加工は必ずしも医療機関が行うものではなく、企業が製造・輸送等に関わることは珍しくないが、臍帯血・臍帯のプライベートバンクである当社は、全国の産婦人科で採取される臍帯血・臍帯の自施設への輸送や、細胞加工・凍結保存を365日体制で行っており、このインフラを活かし、これまでに、臍帯血を用いた国内の臨床試験(3研究; HIE及びCP)と海外の臨床プログラム(CPに対する第Ⅱ相試験後の枠組み)において、投与細胞の製造及び品質管理に関与している。

当社の上述の活動は、特定細胞加工物製造許可事業者の要求事項を満たすことはもとより、二つの国際規格(AABB;Association for the Advancement of Blood & Biotherapies及びISO9001: 2015)の認証に基づいた、客観性を担保した品質マネジメントシステム(QMS)によって保証している。

本講演では、当社QMSに基づく臍帯血の製造及び品質管理に関する国内外の活動について述べるとともに、プライベートバンクとしての臍帯組織を用いた再生医療の開発の展望を紹介する。

 

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