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当社と共同研究を行う大阪大学より さい帯由来細胞の可能性が報告されました
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2024年2月16日,17日に開催された「第36回日本軟骨代謝学会」において、当社の共同研究先である大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学講座より、変形性膝関節症に対する新規治療法の開発について研究発表が行われました。
その中で、半月板損傷治療におけるさい帯由来間葉系細胞の有望性が報告されました。
【さい帯由来細胞とACMSを活用した半月板再生医療】
本研究グループはこれまでに、損傷した半月板を置換する「アテロコラーゲン半月板機能修復材(Atelocollagen Meniscus Substitute: ACMS)」を開発しており、半月板欠損モデル(ミニブタ)への移植で有効性が認められ、医療機器としての承認を受けています。現在、より広範囲の半月板損傷への適用を目指し、 ACMSと細胞を用いた新たな治療法の開発を進めています。
今回の発表では、3種類の幹細胞について、ACMSを細胞培養の基材として使った以下の実験を行ったところ、さい帯由来細胞で優れた結果が示されたことが報告されました。
【膝変形性関節症と半月板】
変形性膝関節症は、膝関節の炎症や変形による痛みのため歩行障害に繋がる疾患で、高齢化社会では多くの潜在的な患者がいます。近年、これまで診断されてこなかった段階でも、膝の痛みや何らかの構造的変化をきたした状態である「早期膝変形性膝関節症」が注目を集めています。
半月板は関節軟骨を保護する効果が広く知られており、その損傷は変形性膝関節症の主な原因のひとつです。