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高知大学 脳性麻痺に対する自家臍帯血投与 第I相臨床研究へ参加された方のお声をご紹介します

  • 研究の概要

脳性麻痺は、胎内あるいは周産期に生じた脳損傷に起因する運動障害で、近年自家臍帯血を投与することによる運動機能や知的発達の改善の可能性が報告されています。

本邦においては、高知大学が、脳性麻痺児に対する自家臍帯血輸血治療の臨床研究を行っており、その安全性や実現可能性および神経学的機能への治療効果を探った国内初の第Ⅰ相臨床研究(6症例)が終了しました。

今回は、弊社で保管した自家臍帯血を用いて、この臨床研究へ参加された方のお声をご紹介します。

 

  • 参加時の状況

【基本情報】

妊娠40週にて出生、出生体重2,435g、アプガースコア:1分 8点/ 5分 9点

【経緯】

生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳5ヶ月で脳性麻痺と診断される。左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるもののとても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返す状況。

2歳のお誕生日にステムセルからメッセージカードが届き、出産時に保管した臍帯血がもしや役に立つのでは、と思い至り、2歳5ヶ月の時に臨床研究へ参加。

 

  • 参加後の感想

輸血後翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。まさか我が子が臍帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりで臍帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

 

  • まとめ

今回の研究では、脳性麻痺児に対する臍帯血投与の安全性と臨床応用への実効性が確認されました。他の症例においても、投与後3年間にわたり運動機能の改善が見られたほか、発達状態や知的能力の改善にも寄与する可能性が示されました。

臨床研究の詳細につきましては、「国内初となる脳性麻痺に対する自家臍帯血投与の臨床研究について高知大学が論文を発表しました」の記事を併せてご覧ください。

現在、高知大学では、脳性麻痺に対する同胞(きょうだい)臍帯血投与の臨床研究を実施しています。今後も、自家およびきょうだいの臍帯血投与の有効性評価に関するさらなる臨床研究が計画されています。

 

[PDF版はこちら]

 

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