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10月6日「世界脳性まひの日」脳性まひの長男にきょうだいのさい帯血を投与-母親インタビューと高知大学研究成果を紹介-(English version available)

2025年10月6日(月)は「世界脳性まひの日(World Cerebral Palsy Day)」です。この日は、世界各国で脳性まひに対する理解を促進する取り組みが行われています。日本国内では、およそ1,000人に1~6人の子どもが脳性まひと診断されており※1、出産時のトラブルなどが要因となることが知られています。脳性まひは一生涯にわたり続く運動機能障害であり、ご家族の日々のサポートが欠かせません。

国内シェア99%を誇る「さい帯・さい帯血ファミリーバンク」を運営する株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水崇文、以下「当社」)は、脳性まひと診断された息子さんに当社で保管されたさい帯血を実際に投与されたご家族の体験を取材し、その様子をまとめたインタビュー動画を公開いたしました。

※1臨床研究実施計画番号: jRCTa060200018 https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCTa060200018

きょうだいのさい帯血投与で臨床的な改善――母親が語る保管の意義

鹿児島県在住の柴田直美さんは、脳性まひの長男を含む3人のお子さんがいます。長女・次女のさい帯血を保管していたことで高知大学の臨床研究に参加し、実際にきょうだい間のさい帯血投与を受けました。投与後には運動機能や発達において症状の改善が見られ、インタビューでは息子さんの写真を交えながら、その経験を母親として率直に語っていただいています。

柴田さんインタビュー動画はこちらから

動画のハイライト
・さい帯血を保管し、臨床研究へ参加した経緯
・投与前と投与後で感じたお子さまの変化
・投与をきっかけに訪問看護ステーションを立ち上げ、同じ境遇の家族を支援

国内臨床研究で成果――安全性を確認、運動機能や発達の改善の可能性を示唆

柴田さんが参加された高知大学の臨床研究では、脳性まひをもつお子さまに、きょうだいから提供されたさい帯血を投与する取り組みが進められています。先日、この研究成果をまとめた論文※2が発表され、きょうだい間さい帯血投与の安全性が確認されただけでなく、運動機能や発達において臨床的な改善につながる可能性が示されました。さらに同大学では、お子さまご自身のさい帯血を用いた臨床研究も先行して行われ、論文として報告されています。詳しくは、当社サイト「HOPECELL NEWS」でも情報を発信しています。こうした一連の成果は、日本における臨床研究が着実に進展していることを示しており、さい帯血の持つ新たな可能性を考えるうえで大きな一歩となっています。

※2 Safety and feasibility of allogeneic sibling cord blood infusion in Japanese children with cerebral palsy:A single-center pilot study Brain & Development 47 (2025) 104443

ステムセル研究所の使命――家族の想いを未来へ

当社は、さい帯・さい帯血保管において国内シェア99%を占め、これまでに10万件以上の検体をお預かりしてまいりました。25年以上にわたり築いてきた医療機関とのネットワークと全国規模のインフラを活かし、毎年約1万人のご家族に選ばれています。
私たちの使命は、ご家族の大切な想いを未来につなぐことです。今回の発信を通じて、さい帯血の研究や臨床応用の可能性を広くお伝えし、一人でも多くの方に希望と選択肢をお届けしてまいります。

※2022年3月期より「さい帯」保管サービスを開始

プレスリリースはこちらから

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