契約終了後の検体の取り扱い等に関する報道について
2017年10月23日
「臍帯血取扱事業届出」と契約終了後の検体の取り扱い等に関する報道について
弊社は、厚生労働省の要請にもとづき平成29年9月22日付で「臍帯血取扱事業届出」を同省へ提出しております。これは平成29年9月12日付で公表された「臍帯血プライベートバンク業務内容等に係る届出及び報告に係る実施要領」に基づくもので、今後毎年同省へ事業の内容等について届出をする事になっております。
本届出の内容は、近日中に厚生労働省のホームページへ掲載される予定です。
今回の届出時点での弊社の保管検体数は41,720検体であり、未廃棄件数は1,941検体で、この未廃棄検体の内訳は、下記の通りです。
①お客様と契約が終了し、お客様より研究利用の書面同意を頂いているもの
・・・384検体
②契約期間が終了し、お客様のご都合で書面同意は頂いていないが、契約終了の内容証明の受領が確認できており、契約書に基づき研究用検体になっているもの
・・・1,066件
③お客様より破棄の同意を頂いており、内規により破棄までの猶予期間に入っているもの
・・・131検体
④転居等によりお客様と連絡がおとりできず、②と同様に契約書に基づき契約終了となり、研究用検体になっているもの
・・・360検体
従いまして、ステムセル研究所における保管検体は、全てお客様との契約に基づき、安全かつ合法的に保管されており、一部報道にあるような、「顧客と連絡がつかず、検体の破棄のめどが立っていない」という事象はありません。また、弊社で保管する検体が、第三者へ提供することを目的に出庫される事はありません。
臍帯血はご家族のご意思(所有権はご本人)のもと、弊社施設にて分離・お預かりさせて頂いているもので、二度と採取する事の出来ない大変貴重なものです。弊社ではこの点に十分な配慮を行いながらも、今後は、厚生労働省より公表された「臍帯血保管等契約における留意事項」に基づき、契約が終了したもの(かつ研究用の利用同意がないもの)については、1年を経過した時点で、破棄手続きをさせて頂く事となります。
※弊社における「研究用検体」の定義は下記の通りです。
研究用として承諾頂いた細胞は、社外委員を含む当社倫理委員会で使用の妥当性について十分に審議された上で、この分野の研究の発展のため有効活用されます。
また、人を対象とする臨床研究には使用されません。
【研究の主な目的】
(1)幹細胞の分離調製技術や凍結技術が、幹細胞の回収率、生存率、活性(分化増殖能等)に及ぼす影響の検証
(2)幹細胞の分析技術開発、凍結・保管技術開発、機能解析
(3)疾患モデル動物への投与による生体内における安全性や効果についての検証
※研究の概要はホームページ上で公開いたします。
皆様方におかれましては、引き続き、弊社事業へのご理解とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
以上