出産に伴う痛みは。陣痛から出産までの過程
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記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー
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現在、5歳と0歳の兄妹を育てています。
2人とも産まれた時は、身長54センチ越え体重3600グラム越えのビッグベビーでした。どちらも予定日を1週間過ぎてもなかなか産まれなかったため、促進剤を使い1人目は自然分娩、2人目は無痛分娩で出産しています。
今回は、自然分娩で出産するために必ず戦わなくてはならない「陣痛の乗り切り方」を私の経験も交えてご紹介します。
特に1人目の出産は未知のことだらけ。
妊娠中は少しずつ大きくなるお腹に赤ちゃんの成長を感じられて嬉しかったのですが、妊娠後期になってみるみる大きくなるお腹にびっくりです。
予定日が近づくと、想像以上に前に前に出てくるお腹をみて「こんなに大きな赤ちゃんが本当に出てこられるのだろうか」と出産が怖くなってきてしまいました。
今までは、赤ちゃんとの幸せな生活を楽しみにしていましたが、そういえばその前にどうやって出産すればいいのだろう?
当時通っていたマタニティスイミングで毎回教えてもらったのが『呼吸法』でした。通っていた産婦人科の母親学級でも呼吸についての説明がありました。
お産の始まり方も痛みも力の入れ方も経験した事がない私にとって唯一『呼吸をすること』だけを頼りに出産に臨みました。
結果、出産前にイメージトレーニングをしておいて本当に良かったと感じていますので妊娠中に是非やってみてください。
陣痛中は息を吐く
陣痛中はすごく痛くて息が止まってしまいがちですが、とにかく『息を吐く』事に集中します。
息を吐けば自然に息を吸う事ができるので、陣痛が来ている約1分間はひたすら息を吐きます。
お産の進み具合や痛みのレベルによって4段階の呼吸を使います。
陣痛が始まった!ひたすら深呼吸『スーーー、ハーーー 』
陣痛が始まりました、定期的に痛みの波がやってきます。
痛みがきている間は、鼻から深く息を吸い、口からゆっくり息を吐く『スーーー、ハーーー』を繰り返しまょう。
初めて陣痛が来た時は「痛い!この痛みが続くの嫌だな」と思うくらいの痛みでしたが、深呼吸を続けていれば落ち着けるレベル。
実際、出産直前の痛みに比べたらこの時の痛みなんてかわいいものでした。
でもついに初めての陣痛がきて、本格的に出産スタートとなるわけですから心と体が緊張して固くなってしまいますよね。
リラックスする意味でもこの深呼吸は有効でした。
痛みのレベルアップ『ヒッヒッ、フーーー』
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さらに陣痛が進むと、先ほどのように『スーーー』なんて穏やかに息を吸っていられなくなってきます。
その時には少し短く『ヒッヒッ』と息を吸い、落ち着いて『フーーー』と息を吐きます。
私の場合は朝から入院し促進剤を使っての出産でしたが、なかなか進まずこの状態で夜を超えました。
夜中もお構いなしにやってくる陣痛、本当にこの呼吸のお世話になりました。
いきみたい!でもまだ逃して!『フーー、ウンッ!』
子宮口も開いてきましたがまだ全開ではない。なんだかいきみたくなってきます。しかし今いきんだら赤ちゃんにも負担で産道や会陰が傷ついてしまうのでいきみ逃しをします。
『フーーー、ウンッ!』と吐く息の最後、いきみたい!と思う時に軽くウンッ!と弾むように鼻から息を抜きます。
言葉にしてウンッ!と言うとうまくいきみを逃せました。
このいきみたいのにいきめない、腰が砕けそうで下の方の骨が痛い!という段階が一番辛いです。陣痛と陣痛の間は寝るなどしてできるだけ休みましょう。
自分でもこの短時間によく寝られるなと思いましたが、ほぼ気を失ったように寝て痛みが来たらまたひたすら『フーーー、ウンッ』の繰り返しです。
さぁ産まれる、3回目でいきめ!!『スーーー、フッ、(ウーーーン!!)』
助産師さんのチェックで子宮口全開、いきんでいいよと言われたらついに最後の力を振り絞りましょう。
この時には「よしきた!やっといきめる!」と喜んでいました。
さあ後は赤ちゃんを出すのみです、もう直ぐ会えます。
2回深呼吸をした後、息を思い切り吸い、『フッ』と少しだけ息を抜いた後できる限り長くいきみます。
ちなみにいきみのときは声を出すと力が逃げてしまうので静かに、そしてあり得ないほど頑固な便秘を解消するように力を入れていきみます。
頭が出たら『ハッ、ハッ、ハッ、ハッ』
ついに頭が出てきます、もうすぐ赤ちゃんに会えますね。 すると助産師さんが肩を出してくれるのですが、この時にはもう力はいらないので今まで握り締めていた手を胸に乗せて『ハッ、ハッ』と自分を落ち着けるように息を吐きます。
まとめ
結局丸2日かかって出産を終えました。
陣痛の間も産まれる直前まで胎動がおさまらず、本当に痛くてたまらなかったし、陣痛と共に乗り越えた一晩は心が折れそうだったし、諸事情により会陰も切ってもらえず派手に裂けてしまったけれど無事に赤ちゃんが産まれたことが「安産」だったのだと思います。
とても元気な赤ちゃんで、頭が出てきた辺りからすでに産声をあげていたほどです。
初めての出産ですから自分では必死で、もがいていたつもりだったのですが、様子を見に来てくれた助産師さんたちの会話で「この妊婦さんずいぶん落ち着いているね」と聞こえてきたのを覚えています。
確かに立ち合いをしてくれた夫に当たり散らしたり取り乱したりせず出産を終えられたような気がします。
それもこれも陣痛中に呼吸、特に「息を吐くこと」に集中していたおかげではないかと思っています。
出産の経過も十人十色ですが、どうか落ち着いて呼吸をし、赤ちゃんが産まれるまでたくさんの酸素を届けてあげてください。
呼吸の練習は妊娠中でもできますので、当日慌てないようにやってみてくださいね。
皆さんのご出産を応援しています。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。
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高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ
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総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。
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研究所
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研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。
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研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。
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この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー