初産とは?平均年齢や出産週数、出産にかかる時間を解説
記事監修者:助産師 坂田陽子 先生
助産師/看護師/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「初産って?」
「初産の平均年齢はどのくらいなんだろう?」
「初めての出産で、分娩時間はどれくらいかかるの?」
上記のように悩んでいるのではないでしょうか。
初めての妊娠・出産は不安がつきもので、具体的な情報を知りたいと思うのは当然のことです。
初産に関する正しい知識をもつことで、心の準備ができ、安心して出産に臨めるようになります。
そこでこの記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・初産の定義
・初産婦の平均年齢
・初産の出産週数と分娩時間の目安
この記事を読むと、初産に関する基本的な知識が身につき、出産への不安を軽減できるようになりますよ。
そもそも初産とは?

初産とは、初めてお産をする妊婦さんをさす医療用語で、産科学では「初産婦」と呼ばれています(※1)。
初産婦に対して、妊娠22週以降に出産の経験がある人は「経産婦」と呼ばれ、2人目以降の出産をする人をさします(※1)。
両者の違いとして、たとえば入院期間では、初産婦が出産日から「5~6日目」に退院となる一方で、経産婦は「4~5日目」に退院するなど、出産経験の有無によって医療的なケアの内容が変わってきます(※2)。
(※2)出典:東京医科大学茨城医療センター 産婦人科「妊娠~退院まで」
初産婦の平均年齢

初産婦の平均年齢は、年々上昇し続けています。
厚生労働省が発表した統計によると、2024年において第1子を出産する母親の平均年齢は「31.0歳」であり、1985年の「26.7」歳と比較すると、約40年間で4歳以上も高くなっている計算です(※3)。
こうした晩産化の背景には、
・女性の社会進出
・高学歴化
・結婚年齢の上昇
などが影響していると考えられています。
(※3)出典:厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況 」
初産の出産週数|何週で生まれることが多いか

初産の場合「39週〜40週」で出産する人が多い状況です(※3)。
具体的には、妊娠39週〜40週での出産割合が全体の「約6割」を占めています(※3)。
これは出産予定日の前後に当たる時期で、胎児が十分に成長してから生まれるタイミングといえます。
ただし、正常な出産期間は妊娠37週~41週(正期産)に分散するため、この範囲内であれば心配する必要はありません。(※4)
実際に出産予定日ぴったりに生まれる初産婦はわずか「5.6%」程度で、多くの人が予定日の前後に出産を迎えており、個人差が大きいといえます(※5)。
(※3)出典:千葉県庁「3. 第1子の出産時について」
(※4)出典:国立研究開発法人国立成育医療研究センター「予定日を過ぎているのに、生まれない!(予定日超過)」
(※5)出典:社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 新潟県済生会 済生会新潟病院「へその緒通信」第113号 (平成23年12月)
初産の分娩時間

日本助産師会によると、初産婦では、陣痛が規則的に始まってから赤ちゃんが生まれるまでに「平均12時間33分」かかるといわれています(※6)。
経産婦の「平均5時間39分」と比べると、約2倍以上の時間がかかる計算です(※6)。
ただし分娩にかかる時間は個人差が大きく、初産婦でも早く出産が終わる人もいれば、「30時間以上」かかる人も4.5%程度います(※6)。
また分娩は大きく3つの段階に分かれており、陣痛開始~子宮口が完全に開くまでの第1期が最も長く、次に赤ちゃんが生まれる第2期では子宮口全開大から「平均2〜3時間」ほどで出産となります(※7)。
初めての出産は時間がかかるため、焦らずゆっくりと赤ちゃんを迎える心構えが大切です。
出産の流れについて、さらに詳しく知りたいという人は、下記を参考にしてみてくださいね。
また「出産準備で、なにをしたらいいかわからない」という人は、下記も参考にしてみてください。
▼出産の流れについて知る
▼出産準備について知る
(※6)出典:公益社団法人 日本助産師会(今村理恵子)「全国助産所分娩基本データ収集システム 2023年集計結果報告」
(※7)出典:独立行政法人国立病院機構 東広島医療センター「37週になったら」
初産に関するQ&A
ここでは初産について、よくある3つの質問をまとめました。
順番に見ていきましょう。
とはいえ「この年齢がベスト」と決まっているわけではありません。
健康状態やライフスタイル、サポート環境なども大切な要素です。
妊婦健診で体調を確認しながら進めれば、どの年齢でも安心して出産に臨むことができます。
・お母さんの疲労が強くなる
・赤ちゃんがストレスを受けやすくなる
・帝王切開や吸引・鉗子分娩が必要になる場合がある
・子宮の収縮が弱まり、進行しにくくなる
ただし、医師や助産師が赤ちゃんの状態を常に見守っているため、必要に応じて適切な方法で安全に出産できるようサポートが入ります。
妊娠中の相談時に、希望を伝えておくとスムーズです。
ただし、産院によって対応状況や条件が異なるため、無痛分娩を行っているか、麻酔科医が常駐しているかなどを早めに確認しておくと安心です。
まとめ
初産とは、初めて出産をする妊婦さんをさします。
初産婦の平均年齢は年々上昇しており、2024年における母親の平均年齢は「31.0歳」です。
初産の出産週数や、分娩時間などの特徴は以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
| 出産週数 | 39週〜40週が約6割 |
| 分娩時間 | 平均12時間33分 |
| 入院期間 | 5~6日目に退院 |
初産は時間がかかるのが一般的ですが、個人差が大きいため、焦らずリラックスして臨むことが大切です。
事前に出産の流れや準備について理解を深めておくことで、安心して赤ちゃんを迎えられるでしょう。
不安なことがあれば、医師や助産師に相談しながら、自分らしい出産を目指してください。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。
高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ
総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所
研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。
研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。
この記事の監修者
助産師 坂田陽子 先生
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー
