入院&赤ちゃんのお世話に最低限必要な物って?出産準備リスト

助産師 坂田陽子 先生

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

赤ちゃんを迎えるための出産準備、どんなものを揃えようかと考えるだけでも楽しくなってきますね。今回は出産に向けていざというときに慌てないための入院に必要なものリスト、赤ちゃんのお世話に必要なものリストをご用意いたしました。また春夏生まれ・秋冬生まれなど、赤ちゃんが生まれる季節に応じた出産準備リストも。重要度を◎(ほぼ必ず使う)、〇(あると便利)、△(必要に応じて)の3段階で表しています。先輩ママの体験談も添えてご紹介いたします。

出産前の入院準備リスト

  まずは産院で用意してもらえるものをチェックしてみましょう。産院によって産褥パット、産褥ショーツ、新生児用のおむつなど産後すぐに必要なものを用意してくれる場合があります。産褥パットや産褥ショーツは人によっては使用する期間が短く自分で用意しておいたものを全く使わなかったということもあるようです。新生児用のおむつは生まれてくる赤ちゃんの大きさによって使用期間が異なるのであまり多く用意しすぎない方が良いでしょう。緊急の入院に備えて必要最低限のものを1つのバッグにまとめて準備しておくと便利です。

母子手帳 妊娠中、出かける際には必ず携帯しましょう
お世話セットBOX おむつ・体温計・ベビーオイルなど、必要なものを揃えておきましょう。
現金 入院後はほとんど使いませんが、念のために。
携帯電話 充電器も忘れずに!
筆記用具 赤ちゃんの排泄記録、授乳記録等に使用します。
イヤホン 音の出る機械を装着する際、周囲に迷惑がかからないように装着しましょう。
パジャマ 
2~3枚
授乳口があると便利。すぐに洗濯できないので最低2枚は用意しましょう。
産褥ショーツ 
2~3枚
1~2枚病院で用意されていることもあります。産後の検診時にも便利です。
乳帯 
2~3枚
ハーフトップまたは産褥用ブラジャー。退院後ほとんど使わないことも…。
スリッパ 脱ぎ履きがしやすく、すべらないものが良いです。
タオル 
4~5枚
様々な用途で使えるので多めにあった方が良いでしょう。
入浴・洗面用具・歯ブラシ 売店で売っている場合もあります。
箱ティッシュ 意外と忘れがち。病室には設置していないので持参しましょう。
マスク・消毒液 これからの時代は感染症対策に必須!
ストロー付きコップ 帝王切開の方は必須!!手術後は横になりながら飲むために必要です。
新生児用おむつ・おしりふき 病院で用意されていることがほとんどで入院中に必要な分は足ります。赤ちゃんの大きさによって使用する期間が異なるので買いすぎに注意しましょう。
母乳パット 病院で用意されていることがほとんど。後から買い足すので十分。
育児日記 入院生活の記録は後々、良い思い出になります。
暇つぶしグッズ 本、雑誌、DVD、音楽グッズ等。そんな暇はなく使わなかったという人も。
授乳クッション 病院で用意されていることもあります。抱き枕に変形するタイプもあります。
骨盤ベルト 帝王切開の方は傷口を刺激するのであまり使えません 。
産褥ニッパー 産後すぐに使うことは推奨されなくなっています。入院中は使わないかも。
退院時に必要な物(母) 服、靴、化粧品等。服は授乳しやすいものが便利です。
退院時に必要な物(赤ちゃん) 肌着、ベビーウェア、おくるみ等。チャイルドシート(車で退院の場合)

赤ちゃんのお世話準備リスト

赤ちゃんのお世話に必要なものもお部屋の環境(日中赤ちゃんがどこで過ごすのか)、家庭の環境(兄弟やペットがいるなど)、育児の状況(赤ちゃんの生まれた季節、赤ちゃんの健康状態など)によって様々です。赤ちゃんがいる生活をイメージして早めに環境を整えておくことが大切です。退院後は何かと忙しくなりますのでベビーベッドやベビー用タンスの配置など大掛かりな事は退院するまでに家族に準備しておいてもらいましょう。使うかどうかわからないものや使用期間が短そうなものはレンタルで試すのもありです。

一方で哺乳瓶や細かいお世話グッズなど赤ちゃんが生まれてみないと必要かどうかわからないものもたくさんあります。これらは慌てて買い揃える必要はありません。どんなものがあるのか調べておき、必要に応じて少しずつ買い足していくと良いでしょう。

赤ちゃんのお世話準備リスト お部屋編

ベビーベッド
兄弟やペットがいる場合には安全のためにあると便利。レンタルもできます。
ベビー布団
赤ちゃんの背骨は柔らかいので赤ちゃん用布団の使用をおすすめします。
布団カバー(敷・掛)
各1~2枚ずつ
清潔を保てるように洗い替えや予備を準備しておきましょう。
防水シーツ  1~2枚
防水加工のシーツで敷布団を汚れから守ります。
ベビー枕
ドーナツ型枕がおすすめ。使用期間は短いので使わなかったという人もいます。
タオルケット
主に夏場に使用します。通気性や吸水性が良いものを選びましょう。
毛布
秋~冬にかけて温度調節のために使います。綿素材はオールシーズン使えます。
キルトパッド
1~2枚
キルトパッドと一体型のものもあります
メリー
回るおもちゃと音楽が好きな赤ちゃんがリラックスできます。
ベビーモニター
別室の赤ちゃんの様子を確認できます。兄弟がいるご家庭では重宝するかも!
加湿空気清浄機
空気の汚れと乾燥から赤ちゃんを守ります。個人的にかなりおすすめのアイテム!
ハイローチェア
またはバウンサー
赤ちゃんの日中のお世話や寝かしつけに便利です。ハイローチェアは離乳食が始まった後にもテーブルとしても使えます。バウンサーは持ち運びがしやすいです。

赤ちゃんのお世話準備リスト 小物編

お世話セットBOX
赤ちゃんのお世話に必要な道具を1カ所にまとめる箱があると便利です。
ガーゼハンカチ10枚
入浴時や授乳時など様々なシーンで大活躍。多めに用意しておきましょう。
授乳用ライト
夜間の授乳のためにあると便利。お手持ちのライトで代用可能です。
粉ミルク・液体ミルク
母乳が足りない時のサポートに。赤ちゃんによって味の好みもあるので最初は少量タイプにすると良いでしょう。全く使わなかったという人もいます。
哺乳瓶
ガラス製またはプラスチック製。乳首は月齢によって穴の大きさが変わります。
調乳グッズ
洗剤、ブラシ、消毒グッズ、哺乳瓶ハサミ、哺乳瓶ポーチ、粉ミルクケースなど。
搾乳機
直接母乳をあげられない時に使います。手動のものと自動のものがあります。
紙おむつ
赤ちゃんは頻繁にうんちやおしっこをするのでたくさん使います。
おしりふき
おしりふきのふたもあると便利です。冬場はウォーマーを使う人もいます。
おむつ替えグッズ
おむつ替えシート、おむつ用ごみ箱、ごみ袋、おしり洗浄器、お出かけ用ポーチなど
布おむつ
30~50枚
併せておむつカバーが必要です。

 

ベビーバス
空気で膨らませるタイプ、たためるタイプ、シンクで使えるタイプなどがあります。
湯上りタオル2~3枚
フードがついているタイプは全身を包めます。
入浴グッズ
湯温計、赤ちゃん用石鹸、沐浴剤など。
湯上りケアグッズ
ベビーローション、クリーム、ベビーオイル、綿棒、つめ切りハサミ、体温計
鼻吸い機
冬場は意外と必要。電動タイプのものは幼児期まで長く使えるのでおすすめ。

赤ちゃんのお世話準備リスト 春・夏生まれ編

春・夏に必要なもの

短肌着
長袖の肌着。3~4枚
汗取りパッド
3~4枚。秋に活躍。冬は短肌着に重ねても使える
ベビーパウダー
保温やひっかき防止に
アフガン
体温調節が難しい赤ちゃんのために快適な環境を・・・

赤ちゃんのお世話準備リスト 秋・冬生まれ編

秋・冬に必要なもの

長肌着
長袖の肌着。3~4枚
コンビ肌着
3~4枚。秋に活躍。冬は短肌着に重ねても使える
帽子、ミトン
保温やひっかき防止に
温湿度計
体温調節が難しい赤ちゃんのために快適な環境を・・・

赤ちゃんのお世話準備!先輩ママの体験談

①ガーゼハンカチは重宝しました。赤ちゃんのよだれふき、汗とり、授乳時にも大活躍。里帰り中、母が多めに買っておいてくれて助かりました。

②汗をたくさんかいても、汗取りパッドがあれば着替えが減るので、オススメです。

③私も汗かきなので、夏は特に必要だと思い短肌着を多めに用意して、温度調節はエアコンでは冷えるので、扇風機で対応しました。

 

 

まとめ

産後に慌てないために、また無駄な買い物をしないために臨月になる前までに購入できるお店やネット販売をチェックしておくと良いと思います。下調べをきちんとしておけば必要になってから家族に買い物を頼むことができますし、入院中にネットショッピングで購入し退院するまでに自宅に届くようにすることもできます。私も入院中にネットショッピングで色々と買い物をし、入院生活の気晴らしをしていました。みなさんも計画的に楽しんで出産準備してみてくださいね!

 

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。

保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

助産師 坂田陽子 先生

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー