マタニティークラスに参加する目的とは?参加方法や行くべき理由も紹介

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「マタニティークラスに参加する目的はなんなのだろうか」と疑問に思っていませんか。
マタニティークラスを開催する一番の目的は、妊婦さんの不安を解消することです。
マタニティークラスでは、産前産後の暮らしに役立つ内容を学べるため、参加するべきだといえるでしょう。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・マタニティークラスに参加する目的
・学べる内容
・参加方法
この記事を読むと、マタニティークラスの重要性がわかり、参加するか判断できるようになりますよ。
マタニティークラスの目的は妊婦さんの不安を解消すること
マタニティークラスは妊振中の不安を解消することが目的です。
母親学級、マタニティークラス、両親学級などといろいろな呼び方がありますが、特に違いはありません。
強いて言えば、両親学級はもちろんのこと母親学級でもご夫婦で参加することができるものもありますが、母親学級やマタニティークラスでは妊婦さんのみ参加という場合もあります。
マタニティークラスで学べる内容一覧
ではマタニティークラスでは何について学ぶことができるのでしょうか。
・妊娠中の食事について
やはり不安が多いのが妊娠中の体についてです。
特に食べたものや飲んだものが赤ちゃんの体をつくると言われるため、食事についての知識は重要です。
妊娠中に摂ってはいけないもの、摂った方が良いものは、栄養士さんや助産師さんなど知識のある人から聞くのが一番です。
・沐浴の体験
赤ちゃんが生まれてからのお世話は、プレパパ・プレママの方にとって未知の体験です。
特に新生児の間に行う沐浴には事前準備と手の使い方にコツがありますので、助産師さんに教えてもらうと良いでしょう。
・産後の生活など
産後の生活は妊娠中に思っているより大変なことも多く、お母さんの体の負担をなるべく減らすことが必要です。
赤ちゃんのお世話やお母さんの体のことなど、リアルな話を聞きましょう。
マタニティークラスへの参加方法
まずは通っている産婦人科のマタニティークラスを探してみましょう。
初期にはつわりや栄養について、後期には出産の流れや入院生活についてなど、妊娠の週数に合わせて適切なクラスが開かれている場合が多いです。
病院によっては分娩室を見学できることもあったり入院についての説明がセットになっていたりすることもあるので、入院生活のイメージをしやすいでしょう。
また、お住いの市区町村が開催しているマタニティークラスもあります。
近所で予定日が近い妊婦さんが参加するため、出産後も交流ができるような関わりを築くこともできるでしょう。
それ以外では妊娠、出産、育児に関わる企業が開催しているものもあります。
どのタイプのマタニティークラスでも、ここ数年でオンライン受講ができるものも増えました。
これについては以下のコラムを参考にしてください。
内部リンク:母親学級をオンラインで受講するメリットとは?デメリットや注意点も解説
マタニティークラスには行くべき!夫も一緒に
妊娠中は何度も健診があり医師と話せる機会もありますが、それだけでは初めての妊娠出産についての不安がすべて解消できるわけではありません。
妊娠による体の変化や栄養のこと、出産の流れやその後始まる赤ちゃんのお世話など、自分で調べるだけでは足りない部分をマタニティークラスで正しく知ることができます。
また、クラスの中では気軽に質問することも周りの妊婦さんと気持ちを共有することもできるためリラックスした雰囲気で妊娠出産について学べます。
特にこれからお父さんになる夫がその場にいることには意味があります。
よほど熱心でなければ夫自ら出産の流れや妻の出産前後の体の変化、赤ちゃんのお世話の仕方を調べることはないかもしれません。
助産師さんの話や周りの妊婦さんの客観的な意見などを聞くことでお父さんになる自覚も芽生える可能性が高いでしょう。
特に助産師さんからは、赤ちゃんのお世話は授乳以外全てお父さんでもできること、出産前後の妻を支えることについて熱く語られることも多いのでぜひご夫婦で参加してみましょう。
まとめ
マタニティークラスは妊娠中の自分の体のことや出産の流れ、赤ちゃんのお世話など、今までしたことがなく不安に思う人が多いことについて丁寧に教えてくれるものです。
出産までに不安に思うことはぜひマタニティークラスで解消しましょう。
母子手帳には母親学級の参加を記録できるページがあります。
病院、市区町村、企業など内容の異なるマタニティークラスがたくさんあります。
オンラインで受講できるものやご夫婦で参加しやすいよう土日に開催されるクラスもありますので、スタンプラリーのような感覚で楽しんで参加できると良いですね。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー