2人目育児の不安を解消する3つの方法とは?経験者の声も紹介

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「2人目の子どもが欲しい…」

「でも1人目で手一杯なのに、2人目なんて育てられるのかな?」

と不安に思っていませんか。

あなただけでなく、ほかの多くの女性が2人目の育児に不安をもっています。

実際、公益財団法⼈ 1more Baby 応援団が20〜40代の男女を対象に行った調査によると、約80%の人が2人目以降の出産をためらっていると回答しました(※1)。

しかし2人目の育児不安を解消する方法はあるのです。

この記事では、おもに以下の内容を紹介していきます。

・みんなが2人目の育児に不安をもっている理由
育児不安を解消する方法
・2人目の育児を経験した人の声

この記事を読むと、2人目の育児に対する不安がやわらぎ、もう一度出産したいという気持ちを後押ししてくれますよ。

出典(※1)公益財団法⼈ 1more Baby 応援団「夫婦の出産意識調査2023」

みんなが2人目の育児に不安をもっている理由

公益財団法⼈1more Baby応援団が行った調査(※2)によると、2人目以降の出産をためらっていると回答した人の約80%が子どもの「教育費」や「食費」など、経済的な理由を一番にあげていました

2位以降は以下のように、同水準でさまざまな理由があげられています。

理由 割合
自由な時間が取りにくくなる 約45%
1人目の育児で手一杯 約45%
育児のストレスなど精神的な理由 約45%
年齢的な理由 約45%
仕事上の理由 約45%
社会制度上の理由 約40%
家庭環境上の理由 約35%
家事・育児のサポート面での理由 約35%
つわりや出産時の痛みなど 約35%

上表であげられていない理由のほかにも、1人目の子どもに対して「育児が疎かになりそう」「赤ちゃん返りが心配」などの不安もあります。

出典(※2)公益財団法⼈ 1more Baby 応援団「夫婦の出産意識調査2023」

育児不安を解消する3つの方法

あなた1人で育児に対する不安を解消する必要はありません。

周囲の人や公的なサービスを利用して、育児不安を解消していきましょう。

ここでは、以下の解消法3つを紹介していきます。

1.ファミリーサポートを利用する
2.家事代行サービスを利用する
3.育児や家事の分担をする

解消法1:ファミリーサポートを利用する

パートナーや両親など頼れる人がいない場面もありますよね。

そこで役立つのが「ファミリーサポート」と呼ばれるサービスです。

ファミリーサポートは留守中に子どもを預けたり、習い事の送迎を依頼できる有償サービス。

市区町村や市区町村から委託などを受けた団体が運営しており、援助を受けたい人とサービスを提供したい人が会員登録を行うことで成り立っています。

サービス提供者は安全・事故対策に必要な知識やスキルを講習で学んでおり、万が一事故にあっても補償保険に加入しているため安心です。

利用料金は自治体によりますが、参考に社会福祉法人堺市社会福祉協議会堺市ファミリー・サポート・センターでは「700円/時間」がかかります(※3)。

自治体によっては、利用料金の一部を後日に給付してくれるケースも。

下記から全国のサポートセンターが検索できるため、自身が住んでいる地域のファミリー・サポート・センターを探してみましょう

 一般財団法人 女性労働協会「サポートセンター検索」

参考:こども家庭庁「ファミリー・サポート・センターのご案内」

出典(※3)社会福祉法人 堺市社会福祉協議会堺市ファミリー・サポート・センター「あなたの子育て応援します」

解消法2:家事代行サービスを利用する

「自由時間を減らしたくない」「1人目の育児で手一杯」といった場合は、家事代行サービスが有効です。

家事代行サービスは掃除・洗濯など日常的な家事から、企業によっては子育てもサポートしてくれるサービス。

じつは家事代行サービス利用者には、子育て世帯が多いのです。

実際、株式会社キッズラインが行った調査によると、家事代行サービスの利用経験がある266世帯のうち、約80%が子育て世帯であると報告されています(※4)。

また家事代行サービスの利用で、家族との時間が増えたと回答した人は約90%であったため、自由時間の確保にも大きな効果があるといえるでしょう(※5)。

家事代行サービスの利用料金については、企業によってさまざまです。

たとえば株式会社キッズラインで「1歳の男の子一人を預ける」サービスを3時間利用すると「6,128円」かかります(※6)。

上記の費用感も目安に自身の経済状況を考慮して、家事代行サービスも検討するとよいでしょう。

出典

(※4、5)株式会社キッズライン「2023年家事代行に対する意識・実態調査」

(※6)株式会社キッズライン「ご利用料金について」

解消法3:育児や家事の分担をする

いまは女性だけが家事をする時代ではありません。

パートナーと分担して育児や家事を行いましょう。

家事や育児の経験がないパートナーである場合は、こちらから指示を出して動いてもらいましょう。

お互いをサポートし合うことで、これまでにない信頼関係も築けます

パートナーに、以下のような記事を読んでもらうのもおすすめですよ。

妻が妊娠したら夫がやるべきことチェックリスト |家庭での役割から会社への説明まで

育児不安の心配なし?経験者の声を紹介

「育児不安の解消法はわかったが、まだ少し不安」と思っていませんか。

実際、公益財団法⼈ 1more Baby 応援団が20~40代の男女に行ったアンケート調査(※7)によると、2人以上の子どもを出産した「約95%」の人は、幸福感の観点から満足していると公表されています。

その理由としては、

家族が多くなったので、にぎやかで楽しくなった 66.0%
⼦ども同⼠(兄弟姉妹)で遊べるようになった 62.4%
⼦ども同⼠(兄弟姉妹)で成⻑した 55.9%

などが挙げられており、家庭や⼦どもへの好影響を感じている人が多いことが分かります。

出典(※7)公益財団法⼈ 1more Baby 応援団「夫婦の出産意識調査 2022」

2人目育児の大変なこと・メリット

2人目の育児は大変なこともありますが、大きなメリットもあります。

杉並区が、子育て中のパパ・ママに2人目育児について聞いた結果をご紹介します。

1人目よりも楽だなと感じること

私自身もそうですが、1人目の経験が大きいようです。確かに1人目は何もかもが初めてで、泣いたら理由は何だろうと戸惑ったり、熱が出たら救急にかけこみたくなる気持ちになったり、都度どうしたらいいかと悩むことが多かったような気がします。仕事も育児も同じ、経験があるのとないのとでは大違いですね。

1人目よりも大変だと感じること

一方で、上の子の赤ちゃん返りの悩みは多かったです。みなさん心配していた通り、上の子が赤ちゃん返りして、対応に困ったようです。今回インタビューできたママは2人の子どもを持つママだったため、上の子の赤ちゃん返りは初めての経験です。3人目のママに話を聞けたら、赤ちゃん返りは2人目で経験済みだから3人目では悩まなかったと言われるかもしれませんね。
また、マンパワーに頼らざるを得ない事は1人よりも2人は大変だと感じる事が多いようです。子どもの病気の看病や、1人で2人同時に面倒を見る場合、順番に対応しなくてはならない事で待たせてしまう事に申し訳なさを感じてしまうようです。

引用:杉並区「2人目育児について先輩パパママに聞いてみました(令和3年7月1日)」

2人目育児の大変なことやデメリットをまとめると、以下のとおりです。

大変なこと

・上の子が小さいときは2人分のお世話をする必要がある
・上の子が赤ちゃん返りしてしまい、一人が泣くともう一人が泣き出すとき
・2人同時に入浴させる際、どちらを先に入れるのか・洗うのかなど試行錯誤が絶えない

メリット

・2人目は、経験してきたことを活かして乗り越えられるため、精神的に楽に感じる
・下の子は上の子の食事や着替えなどの様子を真似して育つため、手がかかりにくい
・兄弟姉妹同士で遊んでくれるため、育児の負担が減った
・兄弟姉妹がいると、上の子が寂しがる場面が減る

2人目の出産時はさい帯血の保存も選択肢に

さい帯血とは、母体と胎児をつないでいるへその緒や胎盤の中を流れる血液で、生まれてくる赤ちゃんやその家族のために備えて保管するものです。

具体的には以下のように、有効な治療法がない疾患に対する活用が期待されています。

・脳性麻痺
・自閉症
・自己免疫疾患など

万が一、赤ちゃんや家族に治療が困難である上記のような疾患が発症しても、さい帯血であれば治療できる可能性があります。

実際、脳性麻痺の子どもに対してさい帯血を投与したところ「運動機能」「発達状態」「知的能力」の改善がみられたとの報告があります。

また国内の臨床研究に参加され、さい帯血投与を受けたお子さまのご両親のお声もあります(※8)。

さい帯血は、出産後のわずか数分間にしか取れない貴重な血液です。

「あのとき、さい帯血を保管しておけばよかった」と後悔しても、取り返しがつきません。

さい帯血は、赤ちゃん本人だけでなく、その親・兄弟といった家族の治療にも活用できる可能性もあります。

ぜひ大切な家族や我が子のために、さい帯血の保管を検討してみてくださいね。

出典(※8)株式会社ステムセル研究所「さい帯血情報 2023年6月号Vol.126」

まとめ

2人目の育児に不安をもっている人は多いです。

「自由な時間が取りにくくなる」「1人目の育児で手一杯」などの理由があげられます。

しかし「ファミリーサポート」「家事代行サービス」など公的なサービスや、家族の協力を得られれば、内・外面的な問題の多くは解決できるはず。

今回の記事を参考に、パートナーと相談して2人目の出産をするのか判断してみてくださいね。

2人目の出産をするのであれば、大切な家族や我が子を守るために「さい帯血」の保管も検討しましょう。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー