【体験談】無痛分娩の痛みや麻酔の影響は?中止になった話も…

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

無痛分娩にしようか迷っているけど、色々なデメリットもあると聞いたことがあるしなんとなく不安、とお考えの妊婦さんへ。

今回は、本当に痛みはないのか?

→麻酔による頭痛・吐き気などの影響はないのか?

→どんな流れだったのか?

など無痛分娩に関して不安に思っている方へ向けて、

無痛分娩の体験談をご紹介していきます。

無痛分娩の体験談1.陣痛中も話せるぐらい、痛みはなし!

全然痛くなくて陣痛中も普通に主人と話してました。痛くなさすぎて出産への恐怖心も無いです!そのくらい痛くないです!

でも陣痛来てるなくらいの痛さはあるのでいきむタイミングも分かります。

私もピアスあけられないほど痛みに弱くて無痛分娩一択でした。

出産直後は私も寒気と震えありましたよ!あと立ち上がった瞬間気持ち悪すぎて吐きそうでした。

多分麻酔によるものだと思います。

体力全くありませんでしたけど全然余裕でした!

(中略)

無痛分娩を選択できるなら選択した方がいいと思います!

引用元:Yahoo!知恵袋から一部引用

無痛分娩の体験談2.痛みは生理痛ぐらい。麻酔による頭痛もなし

朝の9時頃麻酔を打って、点滴と陣痛促進剤の管をつけたままずーっと寝てるのは暇でしたが、本読んだりスマホをいじったりテレビを見ることもできました。あと、手元に麻酔を自分で追加できるスイッチを渡されたので、少し痛くなったら麻酔を自分で足していました。

(中略)

痛みは生理痛くらいで余裕があり、助産師さんと話せるくらいです。だんだん陣痛の波が来ましたが、痛くはなかったです。助産師さんに言われるがまま、いきんでいると生まれました。

(中略)

私は後陣痛もありませんでしたが、会陰が切れてしまい縫ったところが後から少し傷みました。頭痛等もありませんでしたので、快適な入院生活を送ることができました。

 

引用元:Yahoo!知恵袋から一部引用

無痛分娩の体験談3.ひどい生理痛のような痛み。これで無痛かぁ…

出産の日は朝7時前から促進剤。

麻酔も投与されるので 正直張ってるとかも分かりにくくなりました。

(中略)

子宮口も少しずつ開き

お腹の張りもいい感じで

余裕じゃんと携帯いじったりしてましたが

14時辺りから陣痛の痛みが辛くなってきました。

結構痛かったです。これで無痛かぁ…と思いました。

(中略)

陣痛が痛すぎてあんまり覚えてないのですが

お股から大きなものが出てくる物理的な痛みは無かったのだと思います。

ただひたすら等間隔で襲ってくる陣痛が痛いです。めっちゃ痛い生理痛みたい。

(中略)

せっかく無痛分娩を選んだのに

痛い痛い書いて怖がらせたりしたら申し訳ないです。

聞いた話だと、全然痛くなかった!派と

私のようにそれなりに痛かった!派

両方いるみたいです…。

 

引用元:Yahoo!知恵袋から一部引用

無痛分娩の体験談を調べてわかったこと

気になる陣痛の痛みについては、全くなし~生理痛ぐらい~痛かったという人まで、さまざまなようです。無痛分娩に用いる麻酔の効きには個人差があるようですね。

また麻酔が原因の頭痛や吐き気に悩まされた人はほとんどいないことがわかりました。そういった副作用が起きる確率は少ないようです。しかし無痛分娩と関係なく、分娩中に吐き気に襲われる人は一定いるので、少々覚悟は必要かもしれません。

無痛分娩の場合には、子宮口を広げるバルーン処置や、陣痛促進剤を併用することが多いです。陣痛が感じにくいためにいきむのが難しく、吸引分娩や鉗子分娩となる確率も上がるため、こうした医療介入が必要となることもしばしばあります。

お産中の過ごし方に関しては、比較的痛みが弱いのでリラックスして過ごせた方が多いようですが、

麻酔中はトイレに行けないため、約2時間おきに導尿(尿道にカテーテルを入れて尿を排出する)の処置が必要な場合もあります。

また無痛分娩には、麻酔科医師などの人員が必要となります。計画無痛分娩の予定日前や、麻酔科がいない深夜帯などに陣痛が来た場合、病院によっては無痛分娩ができないこともあるので、あらかじめ病院に確認しておきましょう。

無痛分娩の大きなメリットとして、産後の体力回復が早かったという人が多いようです。陣痛の痛みに耐える必要がないため、体力を温存できるのはとてもうれしいですよね。

【私の無痛分娩体験談】無痛分娩の中止から緊急帝王切開に…

私は39週の健診で妊娠高血圧症候群と診断され、早めに入院して計画無痛分娩という形で出産日が決まりました。

1.まずは子宮口を広げるバルーン挿入

出産予定日当日の早朝、子宮口を広げるバルーンを挿入しました。これが痛いというか不快というか、はたまたその両方というか。何をされるかわからない不安から痛みと不快さが増したのかもしれません。

2.硬膜外麻酔の準備のため、背中に注射とチューブ挿入

午前9時にLDRに入り、無痛分娩用の硬膜外麻酔を入れる針を背中に刺す措置をしました。これがなかなか難しいもので、ある程度色々な人のブログなどで体験談を読んで予備知識はあったものの、妊婦の大きいおなかをダンゴムシのように丸めて背中を麻酔科医に見せるというのは至難の業です。

「もっと丸まってください!」と言われても妊娠39週の大きいおなかを抱えて丸まることは難しかったです。ですが、麻酔科医の先生がお上手だったのか、痛みなく硬膜にチューブが挿入されました。痛みはありませんが、「ズシーン」と重たい感じがしました。

これも他の人たちの体験談を読んでいたので、さほど驚くようなことではありませんでした。

3.陣痛促進剤を点滴

このチューブが無事背中に入った後は「準備万端!」という気分で過ごしていましたが、何せ、子宮口が全然開かず、陣痛促進剤を点滴していても全然陣痛が来ませんでした。

意気揚々と過ごしていたら、だんだんいや~な痛みの波が押し寄せてきました。「これが陣痛か?!」と思いましたが、主治医曰く「そんなのはまだ序の口。この状態ではまだまだ麻酔は入れられない」と言い、部屋から出て行ってしまいました。

それでも痛みに人一倍弱い私はだんだん苦痛になって、精神状態があまり良くなくなってきました。主治医もそんな私を見かねて「では少しずつ入れていきましょうか。」と言ってくださり、ようやく私の無痛分娩体験が始まろうとしていました。その時はまだ子宮口は4cmぐらいだったそうです。

ただ麻酔も一定間隔で一定量しか入ってこないため、「効いているの、これ?」「入ってきているの?」と何度も思いました。

4.子宮口が開かず、初日は無痛分娩中止に…

そうこうしているうちにもう17時!何の進展もないまま、主治医もそろそろ帰りたいのか?「今日はもう無理ね。また明日出直しましょう」とあっけなく言われ、麻酔薬と陣痛促進剤は外され、チューブは束ねられて背中に貼られました。「え?これを外しちゃって、夜中に陣痛が始まったらどうなるの?」夜中の陣痛開始には麻酔科医がいない場合は無痛分娩ができない規則だったので一気に不安になりました。主治医曰く「今晩中には始まらないわよ」とのことでしたが、出産は何が起こるかわかりません!

とりあえず、睡眠導入剤をもらってその晩は寝ることになりました。

5.2日目、再び無痛分娩チャレンジ

そして翌朝、また9時ぐらいにLDRに入り、麻酔薬と陣痛促進剤の点滴がつけられ、私の出産2日目が始まりました。この間、麻酔のため、二日間絶食が続いています。ですが、不思議と空腹感は感じませんでした。

前日に人工破水もしてあったので勝負は今日!といった感じでした。

陣痛促進剤も効かず、私がどんどん疲弊していくのでとりあえずは麻酔をまたお昼ごろから入れてもらっていました。

6.お産が進まず緊急帝王切開に

ですが、お産は一向に進まず、結局2日目の16時半頃、主治医が「経腟分娩にこだわりますか?それとも帝王切開で赤ちゃんを出しますか?」と聞いてきたのでもう体力と精神力の限界にあった私は「全然こだわりません。赤ちゃんを出してください」と懇願し、その30分後には第一子となる息子を帝王切開にて出産しました。

7.計画通りにいかないのが出産

妊娠前から夢のような無痛分娩を想像し、計画し、事前に入念に調べて妊娠・出産に臨んだにも関わらず、結局は分娩が進まなかったので緊急帝王切開という運びになりました。

ただやはり事前に無痛分娩用に硬膜外に麻酔チューブを挿入していたため、帝王切開への切り替えは早く、また術後の痛みもこのチューブを通して痛み止めが入ってきていたため、無駄ではなかったかなと思っています。

出産は計画通り、思い通りにはいかない、ということを身をもって体験しました。無事に出産できたことで、今では良い思い出として振り返れる私の無痛分娩体験談です。

まとめ

今回は無痛分娩の体験談をご紹介しました。痛みの感じ方やお産の進み方は、人それぞれなようです。また計画無痛分娩の予定であっても緊急帝王切開となる場合もあり、お産は本当に計画通りにはいかないこともあります。

しかしどんな形であっても、お産は母子ともに人生の大きなイベントです。どのような分娩をしたいか、ご自身やご家族とよく話し合って納得したうえで選択できるとよいですね。このコラムがご参考になればうれしいです。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。

保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー