両親学級とは?初めての両親学級 安心ガイド

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

ご妊娠おめでとうございます!
赤ちゃんに会えるのを心待ちに、妊娠生活をお過ごしのことと思います。
そろそろ両親学級に参加しようと思っていらっしゃるプレママさん、パパさんも多いのでは?今回は、両親学級について、ご紹介させていただきます。
両親学級とは?
①両親学級とは
妊娠、出産、産後についての講義や沐浴実習、新生児のおむつ替えや着替えなどの体験を通じて、妊娠から出産、育児のイメージを作り、夫婦で協力して子育てできるようにする講座です。主に、自治体、企業、産院が主催しています。
②両親学級の内容について
・妊娠中の過ごし方
・妊娠中の栄養について
・妊娠中の歯の衛生について
・分娩の経過と過ごし方
・赤ちゃんの発達と環境
・母乳育児について
・産後の生活について
・赤ちゃんの抱き方
・パパの体験、妊婦体験ジャケット
・パパの育児の関わり方
以上のようなものになりますが、主催者によって内容は異なります。
③両親学級に参加できる妊娠週数
対象の妊娠週数が設定されている場合が多いので、ご確認ください。自治体、産院によっては初産婦さんが対象の場合もあります。
④持ち物
・母子健康手帳
・筆記用具
・飲み物
・資料を入れるための小さめのカバン、エコバック
・マスク、除菌対策グッズ
両親学級に参加する場合のメリット
①助産師さん、栄養士さん、医師より、直接お話を聞くことができます。疑問点を質問することもできます!
普段、妊婦健康診査の際には、助産師さんと顔を合わせることがあっても、なかなかゆっくり助産師さんと話すことは難しかったりしますよね。両親学級では、助産師さんから、妊娠中の過ごし方や実際のお産の流れを聞ける貴重なチャンスですし、疑問点なども直接尋ねることができます。
産院での両親学級では、その時お話してくださった方が分娩に立ち会う助産師さんだった!という話もあります。助産師さんのお顔を覚えたり、お名前を控えたり、質問や会話でコミュニケーションが少しでも取れたら、出産で入院する際も大変安心感があると思います。
②沐浴体験、おむつ替えの体験、分娩室の見学
実践、体験型の参加で、より出産や赤ちゃんとの生活をイメージすることができます。赤ちゃんのお世話については、文字で読んだだけでは、わかりにくいことが多いですよね。ママ、パパが実際に体を動かして体験することで、こんな感じなんだ!と実感することができます。
また、産院での両親学級の場合は、主催者にもよりますが、分娩室や入院のお部屋の見学ができる場合もあります。
私が分娩室を見学した時には、次にこの部屋に入るときは、陣痛と闘っているときだ!と、妙に妄想モードに入りましたが(苦笑)百聞は一見に如かず!の心境でした。妊婦健康診査の時は立ち入れなかった場所に足を踏み入れることができ、出産や入院生活について、よりイメージしやすくなりました。
コロナ禍で多様化した受講方法
①オンライン両親学級
さて、ここまでは対面での両親学級についてご紹介させていただきましたが、コロナのご時世では、両親学級もステイホームで受講できる場合も増えているようです。多くの自治体では、対面形式・オンライン形式の選択ができるようになっています。
また、産院・企業が行っているオンライン両親学級もホームページで申し込みができます。オンライン両親学級では、多くの場合、事前予約制ですので、ご都合の良い日程を選ばれると良いかと思います。
オンラインの場合は、事前にアプリ、マイク、カメラ内蔵の機器を準備することが必要になりますので、合わせてご確認ください。
②You Tube両親学級
期日が決められた両親学級ではなく、下記のようにYou Tubeで再生して受講できる場合もあります。
・東京都助産師会 YouTube
・東京都看護協会 ホームページ
受講方法は、多様化していますので、ご自分に合った方法が見つかると良いですね!
さいごに、両親学級を受講して
両親学級については、母子健康手帳に記録する欄があるのですが、今回コラムを書くにあたり、10歳の息子の母子健康手帳を見返しました。10年前、赤ちゃんに会えるのを楽しみにしていた初々しい自分を思い返して、気恥ずかしい気分にもなりましたが、事細かに受講のメモが残っていることに驚きました。
メモには、食事については塩分の取りすぎ注意!とか、歯については妊娠中から赤ちゃんの歯は作られている!などがありました。大雑把で、ずぼらな性格な私が細かにメモをとっていたのは、初めての妊娠生活、初めての出産、未知なことが多すぎて、ちゃんと赤ちゃんに会えるのだろうかという不安があったことの表れだと思います。
そして、おなかの中の赤ちゃんが健やかに成長するのに大切な情報を得ようと必死だったことが垣間見えました。
今では、もうすぐ思春期に突入する息子は、それこそ靴のサイズも私より大きくなってしまいましたが、子どもが健やかに成長する為に必要な知識を大切にしたい、そのような母心というか、母親マインドのようなものは両親学級の頃から変わっていないような気がします。
両親学級は、パパもママも妊娠中の健康や赤ちゃんの生活をイメージすることができる大変貴重で有意義な機会であることは間違いないです。
両親学級を多いに活用し、楽しんでいただき、良い出産をお迎えください。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー