赤ちゃんが風邪をひいたかなと思ったら

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

赤ちゃんの様子がいつもと違う。コロナ禍ということもあり、赤ちゃんの様子が少しでも違うと心配になるお母さんも多いかもしれません。
まだ自分ではどこがどのようにつらいのか伝えることができない赤ちゃん、もしかして風邪かなと思ったら体調の変化をよくチェックしてあげてください。
今回は赤ちゃんの風邪について、気になる症状や受診の目安などをまとめます。
◯風邪症状とは
そもそも風邪とは鼻水や鼻詰まり、喉の痛み、咳、くしゃみ、発熱、だるさや頭痛などの症状の総称のことで、そのほとんどが何らかのウイルス感染によるものです。
風邪症状を引き起こすウイルスは200種類以上あると言われていて、アデノウイルス、コロナウイルス、ライノウイルス、RSウイルスなどがあります。
立て続けに風邪をひいてしまうことがあるのは、1度免疫ができたとしてもまた別のウイルスに感染してしまっている場合があるからです。
猛威をふるっている新型コロナウイルスもいわゆる普通の風邪を引き起こす「コロナウイルス」の一種なのです。
基本的に風邪は自分の体の免疫が反応して自然に治癒するのを待つしかありません。
原因のウイルスに対する直接的な治療薬があるのはインフルエンザだけです。
今年広く流行しているRSウイルスによる風邪にも、熱や咳の症状に対してそれを和らげるための薬しかありません。
◯受診の目安
では赤ちゃんが風邪をひいてしまったかなと思った時の気になる症状をチェックしましょう。
<受診は急がず、自宅で様子見レベル>
赤ちゃんは大人よりも体温が高めなうえ、体温調節も上手ではないので服の厚着や激しく動いた後などは熱が上がることもあります。
また赤ちゃんの鼻の穴はとても小さく粘膜が敏感のため、気温の変化や乾燥、ほこりなど少しの刺激で鼻水がでがちです。
ですから少し気になる症状があっても、食欲もあり元気そうであやすと笑う程度であればしばらく様子をみてもいいでしょう。
<早めに受診レベル>
発熱に加えて、
・発疹が出ている
・嘔吐や下痢をしている
・咳が出ている
などの症状がある場合はかかりつけ医を受診しましょう。
この程度であれば夜間に急いで受診する必要はないと思われます。
ちなみに発熱と水ぶくれのような発疹が顔や体などに出ている時は、非常に感染力の高い水疱瘡が疑われるので事前に病院に連絡をしてから行くようにしてください。
他に症状がなくても発熱が何日か続くようであれば、やはり一度受診をするべきです。
<緊急に受診レベル>
生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38度以上の発熱をした場合は要注意です。
この時期までの赤ちゃんは、生まれてからお母さんにもらっているはずである免疫のおかげで熱が出ることはまずありません。
そのため38度以上の発熱は、免疫の機能がうまく働いていないために起こった重篤な感染症の可能性があるので、出来るだけ早く病院を受診してください。
その他39度以上の発熱が2日以上続いている場合や、
・ぐったりしている
・嘔吐や下痢を繰り返している
・水分を摂れない
・ひどい咳が続き眠れない
・呼吸がゼイゼイしているまたは浅くて早い
などの症状は急いで受診してください。
◯薬の飲ませ方
受診して薬をもらったけれど、赤ちゃんにどう飲ませたらいいのでしょうか。
初めて赤ちゃんに薬を飲ませるとなると戸惑ってしまいます。
粉薬、シロップ、座薬の場合で紹介します。
〈粉薬〉
粉薬に、ほんの1、2滴の水を垂らして練るとペースト状になります。
よく洗った指にとって上顎か頬の内側に塗り、その後に水や麦茶、ミルクを飲ませてあげてください。
この方法だとこぼすことなく飲ませてあげることができます。
その他、少量の水で溶かしてスプーンや病院でもらうスポイトで口に入れてあげる方法もあります。
〈シロップ〉
スプーンやスポイト、小さなカップで飲ませてあげます。
シロップの薬は水に甘いショ糖が溶けていますので日持ちしません。
冷蔵庫で保存して処方された日数で使い切るようにしましょう。
粉薬もシロップも、ミルクに溶かして飲ませることは避けてください。
赤ちゃんが変な味と覚えてしまってミルクを飲まなくなってしまうことがあるからです。
〈座薬〉
座薬は赤ちゃんの肛門に直接入れます。
赤ちゃんの体重によって1/2や3/4にしてくださいと指示があったときには、座薬を包装の上からハサミで切って使います。
座薬の先端を手で温めたり、ベビーオイルを少しつけたりなどして入れやすくしたら、よく洗った手で肛門に入れてください。
なるべく奥に押し込んだまましばらく待ちます。
だいたい3〜5分ほどで溶けてしまいますので、入れた後しばらくしたらチェックして出てこなければ大丈夫です。
◯おわりに
初めての育児では特にちょっとした変化で不安になってしまうお母さんも多いと思います。上記の目安で受診のおすすめをしましたが、赤ちゃんは①ミルクが飲めて②顔色が良く③泣き声も元気で、あればまず大丈夫なので過度に心配をしなくても良いです。
落ち着いて様子をみてあげてください。ですが、普段つきっきりで子育てをしているお母さんだからこそ感じる違和感は間違っていないはずです。
なんか変だな、いつもと違って心配だと思う時は迷わず受診をしましょう。
また赤ちゃんが風邪をひいてしまうともれなくお母さんも感染してしまいます。
どうやって防ごうにも赤ちゃんのお世話をしなければならない以上、なかなか難しいと思います。
赤ちゃんがぐずってしまうとお母さんが休める時間も短くなってしまいますが、できるだけ体を休めたり栄養のあるものを摂ったりして親子で乗り切ってください。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
助産師 坂田陽子 先生
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー