初めての母親学級 安心ガイド

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

母子手帳にも記載のある母親学級。参加を検討されているプレママさんも多いのでは?

どんなことを学ぶの?どこで行っているの?持ち物は?

初めての母親学級でも、安心して参加できますよう、ご紹介いたします。

 

母親学級とは?

・母親学級とは?

妊娠中の生活や出産、産後について知識を学び、赤ちゃんのお世話などを学べる、講座です。自治体で行われるもの、産院で行われるもの、企業が主催するものがあります。主催者によって異なりますが、医師、助産師、保健師、栄養士、歯科衛生士の方より直接指導を受けます。

・母親学級にはいつ参加すれば良いか?

特段に決まりはありませんが、主催者によって異なります。

参加できる妊娠週数が設定されている場合も多いので、ご確認ください。

・母親学級はどこで行われている?

自治体の場合は、お住まいの地域の保健センター、産院の場合は産院で直接行われます。

・母親学級の回数は?

一回で完結する場合や妊娠初期、中期、後期と三回にわかれている場合などがありますが、一般的には、一回から三回といえるかと思います。

・母親学級の一回あたりの時間は?

一時間から二時間という場合が多いようです。

かつて私が参加した母親学級は、やや長めで三時間位でした。

・母親学級の費用は?

自治体の場合は無料も多く、産院の場合は産院にもよりますが、費用が掛かることもあります。

・母親学級の持ち物は?

母子健康手帳

(産院の場合)診察券

筆記用具

飲み物

資料を入れるためのカバン、エコバック

夏は冷房、冬は寒さ対策のために上着や羽織るもの

マスク、除菌グッズ

 

この他にも、歯科衛生指導で手鏡を持参する場合など、事前に持ち物の案内がある場合もありますのでご確認ください。

また、持ち物といえるかわかりませんが、交通機関を利用して母親学級にお出掛けされる場合は、バッグにマタニティマークのチャームをつけると良いですね♪

 

母親学級で学べる内容は?

妊娠中の生活、出産、産後の生活について、一般的に下記のようなことを学びます。

①妊娠中の生活について

・栄養士さんより、妊娠中の栄養について、学びます。

妊娠中は体重のコントロールや赤ちゃんが大きくなるために必要な食品について、とても気になるところです。どのような食生活を送ると良いのか、レシピを紹介してくれることも多く、帰ってからすぐ実践できる内容で、参考になることが多いです。

・歯科衛生士さんより、歯の健康について、学びます。

妊娠中は、ホルモンのバランスが崩れることによって、口内の環境が悪くなったりする場合があるといわれています。また、母親が吸収した栄養は、胎児の歯の質や成長に影響するといわれています。気になる点も多い、歯のお話を聞く貴重な機会です。

②出産について

・助産師さんより、出産の流れについて、学びます。

出産の兆候があったら、どのようにすれば良いか、陣痛が始まったらお産の経過はどう進むのか、といった内容から、呼吸法や妊婦体操の紹介等、出産のイメージをより具体的に持つことができるようになります。

③産後の生活について

・授乳のことや新生児のお世話について学びます。

お人形を使った沐浴体験や、おむつ替えについて体験したりします。

 

コロナ禍における母親学級

コロナ禍においては、感染予防の観点から、自宅にいながら母親学級を受講できる場合も増えてきました。

オンラインの母親学級を検討されている方も多いかもしれません。

オンラインの場合、従来の母親学級と一番異なる点は、事前の準備が必要になってくることかと思います。具体的には、カメラ、マイクが内蔵されたスマホ、PC、タブレットを準備して、アプリをダウンロードします。

また、接続環境が安定しているか、など確認する点が出てきます。当日は、充電をお忘れなく。

おなかも大きい頃かと思いますので、疲れない姿勢で画面を見られると良いと思います。

 

最後に

妊娠中の栄養のこと、出産のことで疑問に思っている点などはございますか?

母親学級では、さまざまな知識を学べるとともに、疑問点などを実際に聞けるチャンスでもあります。栄養士さんや助産師さんに直接アドバイスをもらえるのが何より嬉しいですね。また、同じような妊娠週数で出産予定日が近いプレママさん同士のお話の機会もあり、出会いの場となるかもしれません。

母親学級を楽しんで、受講できますように。

 

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー