無痛分娩のメリットは偉大

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

〜メリット1 痛みの軽減〜
私は男の子(3歳差)2人の母です。
1人目長男は無痛分娩ではなく普通分娩で、2人目次男は無痛分娩にて出産しました。
結果、無痛分娩での出産の方がメリットが大きいと感じました。
メリットはいくつかあります。
まず「痛み」をほとんど感じません。
無痛分娩といっても、全く陣痛がこないうちからは麻酔はしません。
私の出産した産院では、陣痛の感覚が約5分を切って、なおかつ痛みが強くなった時点での麻酔処置でした。
硬膜外麻酔ですので、痛みの感じ方が麻酔をした時点で0になりました。
この「痛みを感じない」というメリットは子宮口が開くことにも良い方に作用しました。
私の場合ですが、普通分娩で出産した長男の時は、痛みに力んでなかなか子宮口が開かず、陣痛から出産まで長時間かかりました。
その経験から次男出産時には無痛分娩の出来る産院を選びました。
陣痛が始まり、痛みが強くなる段階で無痛分娩に切り替えていただいたおかげで痛みを感じず、経産婦だったこともあって、すんなりと子宮口も開き、短時間(長男の時の1/5時間)でスムーズに出産することが出来ました。
〜メリット2 気持ちもリラックス〜
無痛分娩は痛みがないので、陣痛中も穏やかに家族と過ごせることもメリットの1つです。
陣痛は痛みの波があり、陣痛と陣痛の間はどんどん短くなります。痛いと周りの人はオロオロし、腰をさすったり、押したりとバタバタします。実際に私も長男出産時には実の母も、主人ですら鬱陶しく感じました。心配する母には帰宅してもらい、親切で腰を押してくれる主人には要領得ない対応にイライラしていました。
ですが無痛分娩時は痛みがないため、穏やかな気持ち、雰囲気で過ごすことが出来ました。主人と一緒にお産に臨んでいると感じることが出来ました。
〜メリット3 産後の体力温存〜
そして、無痛分娩の最大のメリットは「産後の体力が温存出来る」ということです。
長男出産後は全身筋肉痛、声も出ず体力0でベッドから2日程起き上がれず、3日目にやっと座ることが出来るようになり、ご飯も食べることが出来ず、点滴をしていただいていました。
長男も出産時に体力を使い果たし、健康状態の悪化から一時保育器に入りました。
出産報告後は、お友達や親族が次々に病室に来てくれましたが、赤ちゃんはナースステーションの保育器で会うことも出来ず、私はグッタリしたまま座ることも出来ず、声も出ず・・・
お見舞いに来ていただいた方も申し訳なさそうにそそくさと帰って行かれる始末でした。
長男と同室入院となっても、自分の体が動かず、赤ちゃんのお世話も主人にお願いするしかありませんでした。
無事に産まれてきてくれたことが1番大事、重要と重々承知ですが、産院についていた産後のご褒美エステ、お祝い会食(同時期に出産したお母さんで集まってお祝い膳をいただきます)、全て不参加・・・
何のためにこの産院を選んだのか?と悲しくなった記憶があります。
出産の痛みより、出産後の生活の方が辛く悲しく、大変に思った1人目の普通出産を踏まえて、次の出産は絶対に無痛分娩にすると心に誓い、早めにリサーチを始めました。
無痛分娩が出来る産院の1番の選考条件は「安全」でした。
その頃には無痛分娩の危険性も勉強していましたので、看護師さん助産師さんが常に付き添える体制の産院を選びました。
豪勢でお洒落なお食事も、贅沢なエステも何も付いてはいませんでしたが、1番は「安全」
結果は大正解!無痛分娩、私には最高!もし第三子ができても無痛分娩を選択します!
次男出産時は、やはり陣痛の痛みですごく力んでしまい、子宮口が開かない状態でしたが、麻酔の処置をしていただいた途端に痛みを感じず、子宮口も一気に開いて短時間での出産となりました。
短時間の出産のおかげで次男は出産後も元気いっぱい!(元気過ぎて泣き声が大きいのは誤算ですが・・・)
私は筋肉痛もなく、体力も残っており、その日から次男のお世話をすることが出来ました。
お友達のお見舞いにも、お土産のお菓子をいただきながら楽しく過ごすことができましたし、次男の誕生を心待ちにしてくれていた親族に、産後ホヤホヤの次男を抱っこしてもらえました。
何より入院時に寂しい思いをさせた長男の相手も沢山することが出来ました。
退院してからの2人の育児も支障なくすることが出来て本当に助かりました。
次男出産時、長男はまだ2歳で、2人同時育児を考え、トイレトレーニングを頑張り、おむつはとれていました。ですが、身の回りのことはもちろん出来ず、歩き回る赤ちゃんといった感じでした。この状況で、長男出産時の自分の状態(体力0%)と里帰りせず、自分1人で長男のお世話と同時に次男のお世話もすることを想像すると・・・
想像することも恐ろしいです。
無痛分娩は出産時の痛みの緩和だけでなく、むしろその後の日常生活にこそメリットの方が大きいと感じました。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー