高齢出産でも安心!ママ友のつくり方。

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

妊娠中に、ママ友と聞くと、ちょっとプレッシャーがありませんか?
ただでさえ不安が多い妊娠・出産。それに加えて、人間関係まで新たにつくらなければならないなんて、ちょっぴり憂鬱にもなります。

ママ友なんていらない?

でも、子供のためにも、自分のためにも、ママ友は必要だという声も多いですよね。
どこで知り合うの?どんな風に話しかければ?気が合わなかったらどうしよう。
今回は、そんな悩ましい初めてのママ友作りについて、お話ししていきます。

ママ友と普通の友達との差

ママ友は、なぜ必要なのでしょう?
別にママじゃなくても普通の友達がいれば充分なのでは?と思われる方もいますよね。
人によって考え方は違うと思いますが、私が考えるママ友と普通の友達との一番の差は、「子供の話題で共感できるかどうか」ということです。
だいたいは、子供同士の年齢が近い人とママ友になります。
そうすると、同じくらいのタイミングで同じようなことで悩むため共感しやすく、解決の助けになる上に、気持ちの面でも自分だけじゃないと安心できます。
また、子育てに関する様々な情報共有ができるのも良いところ。
近隣地域の子育て情報、習い事や保育園・幼稚園・小学校、子育てグッズやおもちゃ等々、自分1人では調べられないような情報が入ってきます。
そして話題も、子供の成長について、性格について、育児に関する悩みなど、ネタがつきません。
普通の友達では、その時、その友達の関心事が子供ではないかもしれません。
現在の関心事が子供であること、その安心感がママ友にはあります。心置きなく子供ネタにどっぷり浸かれるのがママ友の良さなのです。

ママ友の壁!年齢は関係ある?

ちなみに私が出産したのは、37歳の頃。35歳以上は高齢出産といわれますから、当時は自分の年齢がかなり気になっていました。
母親学級に参加すると、みんな自分より若いように思えて、ママ友が作れるのか不安になりました。
実際に高齢出産の方は不安に思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、結論からいうと・・・

ママ友に年齢は関係ありません。
・子供が中心なので、自分の年齢より子供の年齢が重要
・子育ての話が中心なので、年齢差があっても話題がずれない
なぜなら、このような理由があるからです。

実際、私の場合ですが、ひと回り以上年下のママ友が何人かいました。
相手が気を遣うかもしれないと思って、最初はしつこくならないよう気にしていましたが、意外にも誘われることが多くて、年齢を気にされている感じはしませんでした。
子供が小学生になった今でも子供の成長を報告し合っていますし、お互いの子供の変化に驚いたりして楽しいです。実年齢はともかく、ママとしての年齢は一緒です。
高齢出産でも年齢は気にせず、子供の誕生日が近い人を中心に仲良くなれたら良いと思います。
また高齢出産の場合、2人目ママや3人目ママと仲良くなることも多いです。経産婦さんは、必然的に初産の人より年齢が高い場合が多く、高齢出産を気にしている場合もあるので話が合いやすいのです。経産婦のお友達は、困った時に相談にのってもらえて心強かったですよ。

ママ友との出会いを作ろう!出会いの場所10選

私がおすすめの出会いの場をご紹介します。
まずは妊娠期間です。
①自治体主催の母親学級・両親学級
②産婦人科主催の母親学級など各種クラス
ここで、同じくらいの出産予定日の人とお友達になれて、妊娠中の悩みや出産の不安についてお話ができると良いですね。また、妊娠中にママ友を作れていると、産後しばらく外出できない一番不安な時期に、連絡を取り合って情報共有できたりするのでとても良いですよ。

続いて、出産後。
外出できるようになったら、積極的に動いていきましょう!
③公民館等で行われる乳児向けの交流会
④自治体主催の子育てイベント
⑤児童館など、地域の遊び場
⑥ベビーマッサージ等のスクール
⑦近隣の公園

特に0歳児向けのイベントは主催者側もママを孤立させないため、ママ同士の交流や友達づくりを意識しています。参加者も友達作りを目的に参加している人が多いですからお勧めですよ。

続いて、子供が育ってからの出会いの場です。
この辺りから子供同士の仲の良さをきっかけに、話す機会が増えていきます。
⑧保育園や幼稚園
⑨小学校
⑩地域のイベント
以上、ご紹介した10箇所の中で、特にお勧めなのはこちらです。
・母親学級
・公民館などで行われる乳児向けの交流会
私のママ友の大多数がこちらでできた友達でした。
ちなみに、公園デビューといって公園で仲良くなるという話をよく聞きますが、私にはその経験はありません。公園では子供から目が離せず、ゆっくり話す機会がなかったからだと思います。

ママ友づくり3つのコツ

見ず知らずの人と仲良くなるのなんて、何年ぶりかしら、という人も多いのでは?
仲良くなるためには、まず話しかけることが重要です。気軽に話しかけてみましょう!自分から話しかけるのが苦手な方でも、話しかける話題を決めておけば安心です。
お勧めのきっかけをご紹介します。

①今何カ月ですか?
これは定番!妊娠中から産後まで大活躍します。かつ、間違いなく返事がもらえて、月齢が近いとかなりの確率で話が盛り上がります。
②お住まいはどの辺ですか?
近所のママ友はとても貴重。共通の話題が多くて、近所の学校事情など、有益な情報源になります。また近くだと気軽に遊べますよね。
③上手ですね!お利口さんですね!可愛いですね!
相手のお子さんを見て、その様子を褒めてみましょう。褒められて嬉しくない親はいません!きっと相手もお子さんの良いところを見つけて褒めてくれますよ。

そのあとは、積極的に自分の子供のことを話しましょう。自分が話せば相手も話しやすくなります。
そして、なんとなく気が合いそうなら、気軽に連絡先を聞いてしまいましょう。

どんな人なのか、よくわからないうちに連絡先を聞くのは失礼?連絡先を聞くと連絡しないといけなくなるから面倒?でも、いろいろ不安が先に立って、仲良くなる機会を逃すのは勿体無いですよ。
友達付き合いは始まってからも変化していくものですから、タイミングが合わない人とは必然的に会う頻度が減っていくものです。
それでも気が引けるなら、次に会う機会があったら絶対に聞こうと決めておくことをお勧めします。近所に住んでいる場合、どこかで偶然会うこともあります。そんな時は「今度一緒に遊びましょう」と連絡先を聞いてみてくださいね。

最後に

いろいろと心配が多いママ友づくりですが、たとえ出遅れても、それはそれなりになんとかなります。
ちなみに私は、子供が1歳の時に主人が急に転勤になり、せっかく仲良くなれたママ友と離れて、新天地でママ友ゼロのスタートをした経験があります。
正直、今からママ友を作るのは遅い・・・と落胆していました。でも、保育園や小学校、近所の人など、段々と知り合いを増やすことができて、乳児の時とは違う友達が出来ました。

焦らなければチャンスはたくさんあります!
いつでもオープンな気持ちで、たくさん話しかけてみましょう。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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