風疹について ~1歳のお誕生日に予防接種を! ママ・パパの抗体検査もご検討ください~

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

風疹は、よく「三日ばしか」ともよばれて、皮膚に発疹がでる代表的な病気です。
お子さまが発症される場合は、軽症の場合がほとんどといわれています。一方で、妊婦初期の女性がかかると、胎児に先天異常がおきることがあり、その点で「予防接種」が鍵となる病気ともいわれています。
それでは、風疹について詳しくお伝えしようと思います。
風疹について
1.風疹とは?
風疹ウイルスという名前のウイルスによる、全身の感染症です。飛沫感染で移り、2~3週間の潜伏期間があります。
2.風疹の症状とは?
・ややかゆみを伴う小さな赤い発疹が、顔や首あたりから出始めて、胸、腹、背中など全身に広がる
・37度から38度くらいの発熱
・耳の後ろのリンパ節が腫れる場合もある
・のどが赤くなる、目の充血がみられることもある
3.他に発疹が出る病気との違いは?
溶連菌感染症や、伝染性紅斑などの発疹と似ていますので、確実に診断するためには、血液を採取して、風疹抗体の有無を調べることになります。
4.風疹の治療は?
特別な治療をしなくても、安静にすることで。3~4日で自然に治ります。特効薬はありませんので、対症療法として、痛み止めなどの鎮痛剤を用います。
5.風疹にかかったときに、特に気を付けたいことは?
冒頭にも触れましたが、風疹は、子どもは軽い症状のことが多いようです。ただし、妊娠3カ月ころまでの妊婦が風疹にかかると、胎児に感染して、生まれてくる赤ちゃんに白内障や、心臓の異常(動脈管、心室中隔欠損症)、難聴などの障害が起こります。これらを「先天性風疹症候群」といいます。
妊婦さんが、風疹に感染した場合の胎児の先天異常の発生率は、妊娠初期に感染するほど高くなります。妊娠1カ月の女性が感染すると、50%以上の確率で胎児に異常が起きます。妊娠後の時間が経過するにつれて、頻度は低下していきますが、妊娠4カ月でも8%に起きます(下記データ)。
妊娠期間 先天異常の発生率
1~4週目 50%以上
5~8週目 35%
9~12週目 15%
13~16週目 8%
20週目以降 0%
従いまして、お子さまが風疹にかかったら、妊娠の可能性のある人や、妊婦さんには近づけないようにしましょう。
風疹の予防は?
風疹はワクチンで予防することができます。日本では、風疹と麻疹の混合ワクチン(MR)が2回義務づけられています。MRワクチンは、満1歳から2歳未満までの間に1回接種し、小学校就学前の1年間に2回目を行います。2回接種の理由としては、一人一人が確実にかからないようにする目的と、妊婦が感染することを極力減らして、胎児の先天異常を防ぐ目的があるからです。
予防接種のプランをご計画でしたら、1歳を過ぎたら、できるだけ早い時期に、1回目の接種を受けると良いですね。
また、最近大人、特に20代~40代の男性を中心に、風疹が流行しており、妊娠出産年齢女性への感染が波及しています。「先天性風疹症候群」を予防するため、各自治体では、妊娠を希望する女性やその夫、家族を中心に、風疹の抗体検査と、MRワクチンまたは、風疹ワクチンの助成を行っています。
筆者の夫も、昨年抗体検査を経て、ワクチンを接種しました。お子さまの通っている小児科で、大人の抗体検査をしてくれる場合もございます。もしご心配がございましたら、受診されるのがお勧めです。
予防接種のスケジュール管理について
風疹は、予防接種によって予防できる病気なので、予防接種をきちんと受けることが大切ですね。
さて、予防接種は、数々の種類、各々決められた回数を受けなくてはならないため、スケジュール管理が難しく、悩ましいところです。
まず、身近な強い味方は、「母子手帳」です。赤ちゃんの間は、成長の記録を記載したり、母子手帳を開いたりする回数も多いかと思いますので、その度に予防接種の覧をご覧になって、次に受けるべきタイミングを把握しておくのが、良いかと思われます。
また、最近では、「予防接種アプリ」で接種時期や回数を把握することもできます。お子さまの生年月日を登録すると、月齢に応じた推奨ワクチンの表示や、接種忘れ防止アラーム機能が利用できます。
もし、次にどの予防接種を受けたらいいのだろう?と分からなくなってしまった場合は、小児科を受診した際に、母子手帳をお持ちください。医師・看護師の方が助言してくださいます。
さいごに
風疹は、予防接種で防ぐことのできる感染症です。1歳のお誕生日の節目に、是非接種のスケジュールを組んでみるのはいかがでしょうか?
また、妊婦さんへの影響が心配される感染症です。お忙しいママ・パパとは思いますが、まずは抗体検査を、助成制度を利用しつつ、積極的にご検討されてはいかがでしょうか。
お子さまの健やかなご成長を、スタッフ一同お祈り申し上げます。
参考文献
北村享俊『すぐに引ける子どもの病気がわかる事典 小児科の専門医が、子どもの症状に応じて診断』成美堂出版、2004年8月10日
宮下守『症状からすべてわかる 子どもの病気の不安に答える本』講談社、2010年09月01日
横田俊一郎『NHKすくすく子育て 育児ビギナーズブック(2)病気』NHK出版、2010年2月26日
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
助産師 坂田陽子 先生
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー