離乳食の開始前に知っておきたい乳児のアレルギーについて

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

今回は赤ちゃんのアレルギーについてのお話です。

赤ちゃんを育てているお母さんが避けて通ることのできない不安の種、それがアレルギーです。

乳児のアレルギーとしてあげられるのが食物アレルギーやアトピー性皮膚炎でしょう。

特に離乳食を始める前にアレルギーについて知っておく必要があります。

◯食物アレルギー

産まれて初めて触れるもの体内に入るものばかりなので仕方のないことですが、乳児期はあらゆるアレルギーが始まる時期で小児から成人の間で最も多く発症すると言われています。

特に生後5、6ヶ月まで母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんが初めて口にする離乳食はいろいろと気をつけるべき食品がありますので離乳食が始まる前によく対応を確認しておきましょう。

即時型の食物アレルギーでは食事から2時間以内(その多くは30分以内)に症状が出ます。

時には食事から8時間〜2日経って症状があらわれる場合もあるので初めての食品をいつ食べたか把握しておく必要があります。

食物アレルギーで起こる症状は以下のようなものです。

 

皮膚

(赤み、かゆみ、湿疹、むくみ)

粘膜

(目の充血、涙、まぶたのはれ、鼻水、鼻詰まり、のどのかゆみやイガイガ感)

呼吸器

(息苦しい、呼吸がゼーゼーヒューヒュー)

消化器

(腹痛、嘔吐、下痢)

その他全身

(意識がもうろうとする、複数の症状が重なる、血圧が低下する)

 

皮膚の症状はほとんどの場合で見られ、数十分で元に戻ることもありますが病院を受診すべきです。

この症状のうち嘔吐や下痢があるときはすぐに受診をしましょう。

また呼吸器の症状が出ていたり意識がもうろうとしていたり、意識がない場合はアナフィラキシーショックといって緊急の可能性があるので迷わず救急車を呼びましょう。

受診する際には『何をどのくらいの量食べたか』『食べてから症状が出るまでの時間』『症状の特徴と症状が続いた時間』を医師に伝えられるようにしてください。

◯アレルゲン

乳児期の食物アレルギーの原因(アレルゲン)として多いものは①鶏卵②牛乳です。

1番多い卵のアレルギーは乳児期に発症するケースの50〜60%を占めるほど多くなっています。

また卵黄よりも卵白の方が、加熱したものより非加熱(半熟卵)の方がアレルギー症状を起こしやすいです。

離乳食で卵を試すときは①しっかり加熱した卵黄を毎日少しずつ増量させていく②しっかり加熱した卵白を毎日少しずつ増量させていくという順で離乳食を進めていくと良いでしょう。

乳児期の主なアレルゲンは卵と牛乳ですが小児になるとその発症は減少していきます。

料理に欠かせない卵や牛乳などでアレルギーを発症してしまうとお母さんもショックを受けてしまいますが、実は乳児期のアレルギーは一生ついて回るものとも言えません。

病院で継続的に適切な医療を受けることで3歳では50%、7歳頃には80〜90%の子どもでアレルギーが改善されると言われています。

◯アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は生後1〜2ヶ月の赤ちゃんでも見られます。

初めは顔面や頭部に湿疹が見られ、3〜4ヶ月頃には全身に広がります。

生後まもない頃は乳児湿疹と診断されることもありますが長期間(2ヶ月以上)湿疹が出ていることが特徴で1歳頃になると落ちついてくることが多く、ステロイド系の塗り薬を使うことで湿疹がよくなります。

最近ではアトピー性皮膚炎を起こしている乳児は食物アレルギーを発症しやすいと言われていて注意が必要です。

アトピー性皮膚炎で傷ついた皮膚に何かの拍子で触れたアレルゲンが体内に侵入してしまうことが後に食物アレルギーを発症する原因であるということがわかっています。

正しいスキンケアをし、病院に相談しアレルギー検査をするなどしてから離乳食をスタートさせる必要があります。

◯離乳食の進め方

アレルギーについて聞くと離乳食を始めるのを怖がってしまうお母さんもいるかもしれませんが、乳児の離乳食の開始を遅らせることでアレルギーの発症を防ぐ効果はないと言われています。

卵や牛乳なども適切なタイミングで開始しましょう。

初めての食品を赤ちゃんに食べさせるときは体調や機嫌がよさそうな時に始めます。

初日はほんのひとさじから与え、日に日に量を増やしていくようにします。

また初めて与える食品は1種類にしておきましょう。

もしも食品を口にしてすぐアレルギー症状が出てしまってもすぐに病院に行くことができるように平日午前中の食事のタイミングであげることもポイントです。

◯おわりに

乳児期は初めて出会うアレルゲンが多く気をつけなければいけません。

ご両親にアレルギーがなくても発症することは十分にあり得ます。

しかし正しい知識を身につけ適切に対処することで過度に怖がる必要はなくなります。

離乳食の進め方やスキンケアなどご家族で気をつけるべき情報を共有するようにしてください。

 

 

参考HP

環境再生保全機構

https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/43/feature/feature03.html

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pd

明治

https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/food-allergy/type/01/

 

 

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高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

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現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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どうやって保管するの?
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この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー