臨月を迎えると待ちに待った赤ちゃんに会える日も、もうすぐ!
でも、出産の兆候はわかるかしら?痛いイメージのある「陣痛」もうすぐやってくるのか、と不安な気持ちのプレママさんも多いのでは。
今回は、そんな不安が少しでも減るよう、出産の兆候と、出産の流れについて紹介します。
出産の兆候にはどんなものがある?
妊娠の経過も千差万別のように、出産の兆候も人それぞれあるようです。
一般的には、おなかが張りやすくなる、頻尿になる、おりものの増加がある、それまでよりも胎動を感じにくくなる、食欲が増加する、など。
このような、いくつかのからだの変化が感じられたら、そろそろお産が近くなっている兆候と考えて良いと言われています。
特に初産のママは突然陣痛が来てお産が始まる!と思う方もいらっしゃるかもしれません。私も、最初の妊娠の時は急に世界が変わるのかと大変身構えておりました。
しかし、これまでの妊娠の経過と同様に次のステップへ向かう変化は「兆し・兆候」を捉えることができるので、過度に心配をなさらないようにしてくださいね。
それから、兆候については、言葉による表現に限界がありますし、「いつもと違うような気がする」という感覚も重要かもしれません。
兆候を感じたら、どのような心構えでいると良いでしょうか?
私は二度の出産で、一度目はとにかく不安が多すぎて、出産の段階でとても疲れてしまい、体力・気力も擦り減ってしまった!という経験があります。ですので、兆候の段階では、緊張せずに、慌てずに・・・
「そろそろ始まるかな?」
「もうすぐ赤ちゃんに会えるかも!」
「困ったら産院にも連絡ができるから大丈夫!」
と気持ちをリラックスさせて、大らかにしていてくださいね。
その後のことを考えて、少しでも緊張しない時間を過ごすことをお勧めします。
その後のこと、というのは、お産にかかる平均の時間を見ても、体力・精神力が必要なことがわかります。
初産の妊婦さんの場合なら、陣痛が始まってから、子宮口全開大までが10~12時間、さらに分娩室に入ってから出産まで2~3時間が目安と言われています。
経産婦さんの場合は、約4~5時間で子宮口全開大になり、分娩室に入ってからは約1時間で出産になると言われています。
出産は体力を維持し、気持ちを維持することがとても大切なポイントになってくると思います。
兆候を感じられた段階では、気持ちが張り詰めてしまうと、気力の消耗が早くなってしまうかもしれませんので、リラックス!を是非心がけてください。
そして、いよいよお産が始まるサインに気がつくタイミングがやってきます。
お産の始まるサインについて、確認してみましょう。
おしるし、前期破水、陣痛があります。
①おしるし
茶色やピンクの粘液状のおりもので、子宮収縮によって卵膜と子宮壁が擦れて起こる少量の出血におりものが混じったもののことです。
②前期破水
赤ちゃんを包む卵膜が破れて、羊水が流れ出ることがあります。陣痛前に起こるのが前期破水で、腟から細菌が感染する恐れがあるので、すぐに入院する必要があります。
③陣痛
陣痛には陣痛と前駆陣痛があります。
陣痛・・・赤ちゃんを子宮から押し出すための収縮です。間隔を開けながら、規則正しく起こるものを言い、10分以内または1時間で6回のペースが陣痛と言われています。
前駆陣痛・・・陣痛の開始前に起こる練習のような子宮収縮を前駆陣痛と言います。痛みの強さも起こる間隔も不規則です。そのうちに次第に遠のいていき、治まっていきます。
前駆陣痛と陣痛の違いは、痛みが起こる間隔の長さです。前駆陣痛は、今までとは違うおなかの張りや痛みがあるものの、そのうちに治まってしまいます。
お産の始まりのサインは、以上のようにいくつかありますので、どのサインでスタートしても慌てないで、産院に連絡をとって、産院に行く準備をしましょう。サインかどうか微妙な時も産院へ連絡を入れましょう。
産院へ連絡、移動する際は・・・
まずは、電話で産院に連絡をとってください。
①名前・予定日
②どのようなお産のサインがあったか(陣痛・破水・おしるしなど)
③陣痛時は、いつから始まったか、痛みと痛みの間隔を計り伝える
そして、いよいよ産院へ向かいます。
時間によっては、交通手段も変わってきますので、タクシーの電話番号なども控えておくと安心ですね。
私は最初の出産の日は、雨の降る深夜でしたので、視界も悪かった思い出があります。夜は、特に気をつけて出発してください。
まとめ
お産の兆候やサイン、そして産院に向かうという内容で書かせていただきましたが、よりお産のイメージを持っていただくことができましたら幸いです。
お産の兆候は、ママの身体からは準備が整いましたよというサイン、赤ちゃんからはママ・パパに会いに行きましゅ!というサイン、と言えることもできると思います。
リラックスしたり、前向きな気持ちが、ママと赤ちゃんを支えてくれると
思いますので、どうぞ頑張ってください。スタッフ一同応援しております。
この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー