出産の際に陣痛バッグが必要だと聞いたことがあるけど、何を入れたらよいのだろうかと悩んでいませんか。
陣痛バッグには、病院で受診する際に必要な書類や出産で必要な着替えなどを入れます。
また入院バッグも別途用意しておくと、荷物が整理され備品を管理しやすいでしょう。
この記事では、おもに以下のような内容を解説していきます。
・陣痛バッグに入れるべきもの
・入院バッグに入れるべきもの
・100均で買えるアイテム
この記事を読むと、陣痛バッグや入院バッグの準備に手間取ることがなくなり、安心して陣痛に備えられるようになりますよ。
ぜひ、参考にしてくださいね。
出産前に準備したい「陣痛バッグ」「入院バッグ」の中身
妊娠も後期になると、いつ陣痛が始まるかドキドキしますよね。
いざ陣痛が始まったときに、焦らず病院へ向かうことができるように、事前に分けて準備しておくべきバッグが、2種類あります。
・陣痛バッグ
・入院バッグ
今回は、それぞれのバッグの中身や選び方をご紹介します。
陣痛バッグ
陣痛バッグとは、陣痛がきたとき、破水したときなど自分ひとりで持って行ける必要最低限の荷物を入れたバッグのことです。
陣痛バッグは、出産後にも活用できる「マザーズバッグ」がおすすめ。
マザーズバッグとは、赤ちゃんや子どもを連れた外出に適したバッグをさし、収納力に優れ、持ち運びに適しています。
出産後も使うことを考えると、リュックタイプでもよいですね。
陣痛バッグの中身チェックリスト
必要なもの | チェック欄 |
財布(小銭を入れて) | □ |
保険証 | □ |
携帯電話の充電器 | □ |
母子手帳 | □ |
筆記用具 | □ |
必要書類、印鑑 | □ |
夜用生理パッド | □ |
産褥ショーツ (股の部分がマジックテープのもの) |
□ |
フェイスタオル2枚 | □ |
院内用スリッパ | □ |
スキンケアセット | □ |
髪の毛のゴム | □ |
飲み物500ml(スポーツ飲料)1本 | □ |
ストロー | □ |
飴やお菓子 | □ |
ウエットシート | □ |
パジャマ(前開きタイプ)1セット | □ |
臨月には上記のバッグを玄関先において、いつでも持って行けるように準備しておきましょう。
出産には長い時間がかかることもあります。
飴やお菓子など簡単にエネルギー補充できるものも準備しておくと安心です。
また感染予防対策も不可欠。
「マスク」「アルコール」など除菌グッズも入れておきましょう。
陣痛バッグの選び方
陣痛バッグは出産時の必需品であり、バッグの種類によって使い勝手が大きく変わります。
以下の3つのポイントに注目して、自身にあったバッグを選ぶとよいでしょう。
・大きさ
・形
・機能性
順番に解説していきます。
ポイント1:大きさ
陣痛バッグは、大きすぎると重くなり持ち運びが大変になるため注意しましょう。
陣痛バッグのサイズは「20〜25L」程度がおすすめです。
このサイズであれば、必要最低限の荷物である、
・母子手帳
・保険証
・着替えやタオル
・スマホ
などを、余裕をもって収納できるためです。
しかし医療機関の規定によって、持ち込める荷物の量が決まっている場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
コンパクトながら必要な物がしっかり入る、程よい大きさを選びましょう。
ポイント2:形
陣痛時は体の自由が効きにくいため、持ち運びやすい形状のバッグを選ぶとよいでしょう。
陣痛バッグとして適しているものは、以下の2種類です。
・リュック
・ショルダー
上記2種類のバッグは、両手が自由に使える状態になるため、急な陣痛や破水時でも安全に移動できます。
なかでもリュックタイプは重さが分散されるため、長時間の持ち運びでも負担が少なく快適です。
開口部が大きく開くタイプを選ぶと、中身が見やすく、必要なものをすぐに取り出せます。
一方、ショルダータイプは斜めがけができるため、座った状態でも荷物の出し入れがしやすいのが特徴です。
また形を選ぶ際は、普段使いのバッグとしても使えるデザインを考慮すると、出産後も長く活用できて経済的です。
ポイント3:機能性
陣痛バッグを選ぶときは、機能性も重視しましょう。
複数のポケットや仕切りがあると、小物類を整理しやすく、緊急時にも必要なものをすぐに取り出せます。
とくに母子手帳や保険証など、重要書類を入れるポケットがあるとすぐに取り出せるため便利です。
また防水性や汚れてもすぐに拭き取れる素材を選ぶと、突然の破水時にも対応できます。
さらに洗濯機で洗えるなど、お手入れが簡単なものを選ぶと、衛生面でも安心できるでしょう。
入院バッグ
入院バッグとは、出産後から退院までの入院生活で必要な荷物を入れたバッグのことです。
入院バッグの中身チェックリスト
必要なもの | チェック欄 |
パジャマ2枚 | □ |
フェイスタオル3枚 | □ |
授乳ブラ2枚 | □ |
母乳パッド | □ |
産褥ショーツ2枚 | □ |
エコバッグ (洗濯物を持って帰ってもらうときに便利) |
□ |
靴下2足 | □ |
骨盤サポーター(やわらかめのタイプ) | □ |
洗面用具、ボディケアセット、ヘアケアセット | □ |
赤ちゃんの退院着 (ベビードレス、肌着、おくるみなど) |
□ |
退院時の自分の服 | □ |
化粧品 | □ |
家族には、入院バッグの置き場所を伝えておくと安心です。
入院中に洗濯物を持ち帰ってくれる人がいない場合は、入院日数に応じた着替えを用意してください。
病院によっては、感染症対策のため、入院中に面会できる家族が限られている場合もあります。
病院に持ち込み可能であれば、
・スマホ
・スマホスタンド
を用意しておくとビデオ通話ができるため、面会できない家族と話したり、赤ちゃんの様子を見せたりできます。
自身の気分転換にもおすすめです。
100均で準備できる!陣痛バッグと入院バッグの中身
陣痛バッグや入院バッグに入れるアイテムには、100円ショップで調達できるものもあります。
100円ショップは品揃えが豊富なため、短時間かつ低費用で必要なものを揃えられるのが魅力です。
陣痛バッグや入院バッグの中に、あると便利なグッズをご紹介します。
便利なもの | チェック欄 |
ヘアゴム (授乳の際にさっと髪をまとめる用に) |
□ |
ペットボトルストロー (陣痛中の水分補給の必須アイテム) |
□ |
スリッパ (退院時に捨てられる使い捨てタイプが便利) |
□ |
ウエットシート (陣痛中は汗をかくのでふき取ってリフレッシュ) |
□ |
エコバッグ (お風呂やトイレへ行くときにも便利) |
□ |
S字フック (ベッド柵にバッグなど掛けておく用) |
□ |
【季節別】陣痛バッグと入院バッグで追加準備しておきたいもの
出産する季節によっては、基本的な陣痛バッグや入院バッグの中身にプラスして、準備しておきたいものがあります。
大きく分けて「夏」「冬」それぞれ準備しておきたいものを見ていきましょう。
シーン1:夏場の出産
夏場の出産では暑さ対策が重要です。
準備しておきたいものは、以下のとおり。
必要なもの | チェック欄 |
汗拭きシートや清拭シート | □ |
携帯扇風機 | □ |
薄手のパジャマや肌着 | □ |
冷却シート | □ |
汗拭き用のタオル | □ |
一方で、医療機関によっては冷房が効きすぎて寒いといった場合もあるため、羽織物も入れておきましょう。
シーン2:冬場の出産
冬場の出産では寒さ、乾燥対策をするために以下のアイテムを準備しておくとよいでしょう。
必要なもの | チェック欄 |
カーディガンやルームウェア | □ |
厚手の靴下 | □ |
リップクリームやハンドクリーム | □ |
使い捨てカイロ | □ |
産後の冷えは体力回復のためにもよくないため、しっかり体を温められるグッズを準備していきましょう。
「陣痛バッグ」と「入院バッグ」は分けるのがおすすめ
陣痛バッグと入院バッグは、それぞれ役割も入れておくべき中身も違います。
分けることで中身が分かりやすく、陣痛中でも必要なものをすぐに取り出すことができるほか、荷物がかさばるのも避けられます。
また、陣痛バッグと入院バッグを分ける際は、以下の点に注意しましょう。
荷物の入れ間違い
陣痛が始まって、病院に到着してすぐに使う保険証や母子手帳は、陣痛バッグに入れておくものです。
誤って入院バッグへ入れてしまわないよう注意しましょう。
中身は目的別にまとめておく
体のあちこちが痛む産後に、小物を探すのは一苦労です。
シャワー用のグッズ、トイレ用のグッズなどは、ポーチにまとめておくと便利です。
また貴重品類も、取り出しやすいポケットなどに整理整頓しておきましょう。
陣痛バッグに関するQ&A
ここでは陣痛バッグについて、よくある3つの質問をまとめました。
順番に見ていきましょう。
土肥先生
出産予定日はあくまで予定日のため、それよりも早く生まれてくる可能性も考えて、早めに準備をしておくと安心です。
臨月以降はおなかも大きくなり動くのが大変になるので、臨月までには一通り必要なものを揃えておきましょう。
土肥先生
クレジットカードが使用できない病院では現金での支払いが必要となるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
また院内の自販機などで使用するために、小銭も持っていきましょう。
土肥先生
特に、指輪やアクセサリー類は入院の前に外しておきましょう。
その他、危険物や火を使うもの(アロマポットなど)は持ち込みができない病院が多いです。
まとめ
陣痛バッグや入院バッグを用意する際は、入れるもののリストを作ると、忘れ物の心配がなくなります。
臨月に慌てて備えるよりも、妊娠中期ごろの体が動かしやすい時期に用意しておくのが理想的です。
準備を万端にしておくことで、安心して出産のときを迎えられるとともに、産後の入院生活が少しでも快適なものになりますよ。
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さい帯血を保管した人の声
■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
※ほかの保管者の声はこちらから
▼さい帯血保管について、もっと詳しく
この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー