赤ちゃんの(胎児)健康状態を知る・キープするには? ~大切な健診&生活面でのポイント~

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「妊婦健診」で赤ちゃんの健康状態を把握することができます
妊婦健診は、ママが妊娠中を健康に過ごすための経過チェックに加えて、赤ちゃんの健康状態についても確認できる大切な機会です。
中でも健診で行われる「超音波検査」は、赤ちゃんの健康状態について知れる点に加え、ママもパパも赤ちゃんの存在を最も感じられる検査ではないでしょうか!詳しくみていきますと・・・この検査の仕組みは、超音波(エコー)をからだに当てて体内に送り、その反射を映像化することで内部の状態をチェックするものです。妊娠12週以後は、おなかに経腹プローブという器具を腹部の広範囲に動かす「経腹法」での超音波検査が行われます。ママの子宮の状態の確認、赤ちゃんの形や姿勢や動き、大きさ(頭殿長や推定体重)や心臓の動きを確認することができます。
健診では、このような超音波検査のほかに、体重測定、血圧検査、血液検査などを行いママと赤ちゃんの健康状態について定期的にチェックすることができます。もし何か問題があれば、早期に発見しトラブルにつながらないようにするためにも大切な機会です。妊婦健診の標準的な回数は、14回で、ペースは、妊娠週数によって異なります。例えば、妊娠中期では、4週に一回から2週に一回、妊娠後期になると1週間に一回になります。お仕事されているプレママさんも、健診の日程を早めに、スケジュール調整しておくと安心ですね。また、プレパパさんも、是非ご一緒に行ける機会があると、パパになる気持ちも益々膨らんでくるかと思います。
おなかの中の赤ちゃんが、元気に成長し健康状態をキープするためには?
~ママ・パパは生活の中でどのような点に気を付ければよいのでしょうか?~
妊娠初期ごろ
・今までタバコを吸われていた方は、赤ちゃんの健康状態を阻害する恐れがありますので、やめることが望ましいです。タバコは、ニコチンがママの血管を収縮させるので、胎盤を通して赤ちゃんに酸素や栄養を与える時に悪影響があると言われています。パパさんもこの機会に禁煙を考えるのもチャンスです。
・お酒を飲むと、アルコール成分が胎盤を通じて赤ちゃんのからだに入ってしまいます。妊娠初期であれば、胎児の各器官形成に異常が起きる事がありますし、妊娠中期・後期になると発達や知能に影響を及ぼす可能性があります。
・赤ちゃんの各器官ができる大切な時期です。薬の服用や、腹部のX線検査などは赤ちゃんに悪影響を及ぼすおそれがありますので、自己判断なさらずに、医師に相談してください。
・風しんの抗体をもっていない可能性があるパパさんは、風しんの予防接種を受けましょう。
妊娠中期ごろ
・つわりがおさまってきて、食欲も出てくる時期です。妊娠中期に体重を増やしすぎると、後期の体重管理が大変になってしまったり、腰痛、難産などのトラブルの原因になったりすることもあります。また、塩分をとりすぎると妊娠高血圧症候群(※1)を招き、早産など赤ちゃんに影響を及ぼすトラブルにつながりかねません。食べる量、料理の仕方などを工夫して、バランスのよい食生活に気を付けることが、ママと赤ちゃんの健康状態をキープすることにつながります。
※1妊娠高血圧症候群
「妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧がみられる場合、または高血圧にたんぱく尿をともなう場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」と定義されています。妊婦さんの10人に1人の割合で起こるとされています。悪化すると早産を招いたり、母子の生命にかかわることもあったり、特に妊娠32週未満で発症する早発型の場合には重症化するので注意が必要と言われています。治療は、安静にすることと、食事療法、また必要によって薬物療法です。
妊娠後期
・子宮や赤ちゃんが大きくなると体内の血液量がふえて、貧血になりやすくなりますので、引き続き毎日のお食事をバランスよく、また鉄分などの栄養素に配慮したメニューを考えることが、ママ・赤ちゃんの健康状態キープに必要になってきます。
・おなかが重たくなってくる時期ですので、転倒や腰痛などに気を付けて生活しましょう。後期になると、おなかの張りや、前駆陣痛が起きることもあるので、無理せずに過ごす事が大切になります。
おわりに
おなかの中の赤ちゃんは、今日も元気に、ご誕生にむけて大きくなっていらっしゃることと思います。赤ちゃんの健康状態をキープすることは、ママの良い健康状態がまず大切になってきます。お食事について少し触れましたが、ご体調の良い日には軽いウォーキングなどの有酸素運動もおすすめです。軽い運動は、赤ちゃんにたっぷり酸素を送ることができるといわれています。もちろん、どうぞご無理ない範囲で、ママ・赤ちゃんの健康状態を保つ一つの方法としてご提案します。
どうぞ素敵なご妊娠生活を、そして良い出産の時をお迎えください。
参考文献
「はじめての妊娠・出産」井上裕子 監修 西東社
「よくわかる 妊娠・出産」 木下将之 監修 主婦の友生活シリーズ
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー