赤ちゃんの成長と発達をおさえよう

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

赤ちゃんの成長はとても早く、その成長スピードに驚く方も多いのではないでしょうか。そんな赤ちゃんの成長ですが、順調に成長しているのか、やはり気になりますよね。

身体的成長は、赤ちゃんの身長や体重を測り、母子手帳などに記載された「成長曲線」を見て判断することができます。また、動作(ものをつかむ力など)、アイコンタクト、発声、言語発達などの発育状況についても、書籍などから知ることができます。

それでは、乳児期の赤ちゃんの成長について見ていきましょう!
ただし、赤ちゃんの成長は個人差が大きいもの。他の赤ちゃんとの違いをあまり気にし過ぎないようにしましょう。あくまで目安です。赤ちゃんの能力を引き出すためにどのような環境を整え、赤ちゃんにとっての良い刺激をどう与えていくかを考えるための参考にしてください。

生後0~3ヵ月ごろ

新生児の赤ちゃんは、1日中、寝ている状態が多いです。時々、「新生児微笑」と言われる、目を閉じたままニッコリする姿に癒される方も多いのではないでしょうか。
肌の感覚を心地いいものにしてあげましょう。視覚はまだ完全には発達していませんが、光や音は認識します。ぜひ、抱っこして赤ちゃんの近くで優しく話しかけたり歌ってあげたりしてください。おなかの中にいた頃から聞いていたママの声に反応するかもしれません。
また、起きている間、手足をさかんに動かせるようになったり、機嫌のよいときに「アーアー」などの喃語を話したりすることもあります。

抱っこされたり、見つめられたり、話しかけられたりすることで、赤ちゃんはますます発達していきます。あやされたり話かけられたりすると笑ったりするかもしれません。
また、快、不快感がはっきりとしてきて、空腹やおむつが汚れると泣いたり、抱っこすることで安心した表情になったりします。
また、骨格が成長して首がすわり始めると、自分で少し首を動かして左右を見回すことができるようになっていきます。追視が上手にできるようになってきたら、好奇心を誘うようにガラガラおもちゃを動かして、目でものを追う遊びをすると良いですね。

生後3~6ヵ月ごろ

身近な人の顔が分かり、あやされると声に出してはしゃぐことがあります。
また、人見知りが始まる赤ちゃんもいます。成長するにつれて筋肉も発達し、手を伸ばしてものがつかめるようになっていきます。赤ちゃんの少し前におもちゃを置いて、赤ちゃんがそれに興味をもってとることができるように一緒に遊んでみるのも良いですね。

赤ちゃんが仰向けに寝ているとき、自分の手で足をつかんでいることがあります。赤ちゃんは自分の体を理解し始め、筋肉を伸ばして、手や口で足を感じているのです。

生後6~9ヵ月ごろ

成長していく赤ちゃんは好奇心旺盛で、周囲のものを触ったり、口に入れたりします。
名前を呼ばれると反応するようになっていくでしょう。
お昼寝の時間をまとまってとるようになっていきます。
寝返りをしたり、ハイハイやお座り、つかまり立ちをしたりします。
赤ちゃんの視野が広がり、ますます好奇心もひろがっていくことでしょう。
とても動きが活発になっていきます。パパやママを後追いすることもあるでしょう。

生後9~12ヵ月ごろ

気に入ったことを何度も繰り返して遊んだり、「いないいないばぁ」をした時に見えなくなった大人が出てくるのを期待したりするようになるかもしれません。相手のしていることに興味をもち、自分も同じようにしようとします。コップや食器を自分で使おうとするようになるでしょう。

大人の言葉もほとんど理解して、要求された行動を自分でしようとします。つかまり立ちや伝い歩きをするようになると行動に目が離せません。安全を確保して、赤ちゃんがやってみたい!と思っていることをサポートしてあげてください。

そして、赤ちゃんの成長を一緒に楽しんでいってください♪

赤ちゃんの成長は、右肩上がりの成長ではありません。時にはゆっくり成長したり、時には段階を飛び越えるかのような急成長をみせたりします。それぞれの赤ちゃんの個性に従って、独自のペースで成長していきます。
上記の月齢ごとの目安は、あくまで参考として見てください。

さいごに

じつは、赤ちゃんの成長にとって一番大切なことは「パパやママが健康でいること」かもしれません。赤ちゃんのお世話が中心となり、自分たちのことは後回しにしがちです。
しかし、パパやママが元気でいてこそ、赤ちゃんがすくすくと成長できるのです。

赤ちゃんが生まれてから、パパやママはとても忙しくなります。睡眠不足の状態も続き、色々なストレスがたまりやすくなります。特にママは、産褥期に赤ちゃんのお世話をしなければならないこともあるでしょう。

「出産は全治8ヵ月の重傷」とも言われることがあります。妊娠や出産の身体的ダメージが回復しないまま赤ちゃんのお世話と成長だけに集中することは、ママにとって健康リスクが高くなってしまします。産後はホルモンバランスの変化も大きいです。

ぜひ、しっかりとママ自身のセルフケアをしてくださいね!

 

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー