赤ちゃんのインフルエンザ対策

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

【インフルエンザについて】
毎年秋になると『そろそろインフルエンザの予防接種予約をしないといけないなぁ』と思う人が多いと思います。インフルエンザは一度かかっても原因となるウイルスの種類が多いため何度でも感染してしまう可能性があり、予防接種や感染予防対策を毎年しなければいけません。
日本では寒いと感じるようになる11月から徐々に感染者が増え始め1月から3月にかけてピークをむかえます。そして暖かくなる4月頃には感染者の人数が急激に減少します。
毎年約1,000万人が感染し、多い年では10人に1人が感染しています。そのうち入院を必要とする方は20,000人程で死亡者数は10,000人程となっています。
年齢別では
0歳から15歳までが40%、16歳から59歳までが40%、60歳以上が20%
となっていますが、重症化し入院を必要とする方は60歳以上が6割と多く次いで多いのは1歳から5歳となっています。これは、60歳以上の方はインフルエンザの症状が悪化して肺炎を起こしてしまうことがあるからです。
そして1歳から5歳のお子さんはインフルエンザのウイルスが脳に侵入してしまったり、ウイルスに対して過剰に免疫反応が起きてしまったりすることで『インフルエンザ脳炎・脳症』を起こしてしまうことがあるからです。
【赤ちゃんはインフルエンザにかかるの?かからないの?】
答えは、赤ちゃんもインフルエンザにかかります!
しかし上記で重症化年齢に0歳児が入っていないのには理由があります。赤ちゃんは生後6ヶ月頃までお母さんから譲り受けた免疫によって守ってもらえているため重症化はしにくいと言われています。
だからといって感染しないわけではありません。
また6ヶ月を過ぎるとお母さんからの免疫力は減少していくので重症化リスクも徐々に上がっていきます。
実際に娘が4ヶ月の頃に私と主人がインフルエンザに感染してしまいましたが娘は無症状でした。
病院の先生は、「たぶん娘さんも感染しているだろうけど、何も症状がないのにつらい検査をする必要はないから同じ期間ゆっくりみんなで休んで下さいね」とおっしゃっていました。
【授乳していてもインフルエンザ治療薬を服用してもいいの?】
現在インフルエンザの治療薬として処方されている抗インフルエンザ治療薬は使用しても母乳にはごく少量しか移行しないため授乳をしても問題ないとされています。
しかし授乳の際にお母さんからの飛沫感染や接触感染の可能性がありますから、不織布マスクを着用するなど、清潔な状態で授乳してあげるように気をつけてください。搾乳して他の家族が哺乳瓶で与えることができるのであればそれも良いと思います。
【インフルエンザを予防しよう】
インフルエンザワクチンは生後6ヶ月から接種することができます。
生後6ヶ月から12歳までは2回の接種が必要になりますので感染のピークを迎える前に接種が終えられるように10月頃から予定を立てると良いでしょう。(効果は5ヶ月程です。)
また、家族からの感染も多いので、お母さんやお父さんもインフルエンザワクチンを接種し、手洗いやうがいなどを徹底しましょう。
お出かけの際はマスクの着用や、人の多い場所は避けるようにしましょう。インフルエンザウイルスにはアルコール消毒も効果がありますので、どこでも触ってしまう赤ちゃんの予防のためにも除菌は大切です。帰宅後には手洗いうがいも行いましょう。
インフルエンザウイルスは寒くて乾燥している場所を好みます。温度を上げるために暖房だけを使用しているとさらに乾燥しウイルスが空気中に浮遊しやすくなってしまいます。同時に加湿もする事で浮遊を抑え感染リスクを下げることができます。
(温度目安は20度、湿度目安は50~60%と言われています。)
バランスのとれた食事や十分な休息もとても大切です。
免疫力の低下はウイルスに感染しやすくなりますから、日頃から無理をしないことも予防対策の一つだと思います。赤ちゃんとの生活はお母さんお父さんにとって休息のない時間と感じることもあると思います。
しかしご両親が寝込んでしまっては大変なので、一緒にお昼寝をしたり家事を分担したりしてできるだけストレスのない生活を送れると良いと思います。
【さいごに】
どれだけ感染予防をしていても感染してしまう時はあります。
赤ちゃんは体の不調をうまく伝えることができないので、できるだけ早く変化に気づいてあげることが大切です。インフルエンザは急激に症状が悪化しますので、日頃と比べて少しでもおかしいなと思ったらよく見ていてあげることも大切です。
2020年から2021年にかけては三密を避けたり、マスク着用の徹底によりインフルエンザの感染者数は10,000人程と過去の感染者数の1000分の1となったようです。
今後も予防対策をすることで大切な赤ちゃん、ご家族を守っていきましょう
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
助産師 坂田陽子 先生
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー