誰にでも起こりうる切迫早産!原因は何?

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

【ハッピーマタニティライフとはほど遠い!?】

妊娠がわかり幸せな気持ちになったのもつかの間。妊娠初期には多くの人が悪阻や微熱、倦怠感や眠気などに悩まされますよね。妊娠初期は流産にも気を付けなければいけませんが、流産の原因のほとんどは胎児の染色体異常のためお母さんがどれだけ気をつけても防げないことがあります。

妊娠中期になると安定期とも言われ、まだおなかも大きくないので動きやすく悪阻も落ち着き妊娠生活の中で一番心穏やかに生活できる時期ではないでしょうか。
しかし妊娠中期からは早産のリスクも出てきます。

【早産・切迫早産とは】

早産とは、22週以降~37週未満で出産することです。

22週以降であれば肺の機能が発達し始めます。万が一出産になってもNICU(新生児集中治療室)にて治療をすることができます。肺の機能は34週頃には完成しますが、未発達の場合は新生児呼吸窮迫症候群や未熟児無呼吸発作を起こしてしまいます。
28週頃には網膜が完成し光を感じることができるようになりますが、28週未満で生まれてしまうと、網膜の発達が未熟であり、未熟児網膜症を起こしてしまうことがあります。
他にも早産のリスクとして、脳性麻痺、難聴、発達障害になる可能性があります。

28週以降の早産では生存率が95%と高くなるので一つの目安ともされています。

切迫早産とは、22週以降~37週未満で子宮口が開いてしまったり、子宮頚管が短くなってしまったり、おなかの張りや痛み、出血や破水が起き早産になりかけている状態のことをいいます。

上記のように、週数によっては赤ちゃんへの影響もあるため、1日でも長くお母さんのおなかの中で成長できるように安静にしたり治療や手術をしたりします。

【早産・切迫早産の原因】

・多胎妊娠

双子以上の場合、早い段階から子宮が大きくなるのでおなかが張りやすくなります。
また母体、胎児の安全の為に人工早産(人工的に出産させる)になることもあります。

・感染症

早産・切迫早産のおよそ8割は何らかの感染症が原因です。
その中でも『絨毛膜羊膜炎』は誰にでも膣内に常在している善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて、細菌性膣症を起こすことがあります。
感染症は膣炎→子宮頚管炎→絨毛膜羊膜炎→羊水感染→臍帯炎→胎児感染の順に感染していき感染が広がってきている状態です。
母体や胎児の症状によっては正産期をまたずに出産することになります。
このほか性感染症のクラミジア感染症にも注意が必要です。
おりものの増加や異臭、下腹部痛、頻回なおなかの張りがあるときはすぐに受診するようにしましょう。
膀胱炎の悪化による腎盂腎炎も妊娠中は起こしやすいので注意が必要です。

・妊娠高血圧症候群

血圧が高くなり140/90mmHgを超える状態になります。血流が悪くなるため、胎児に十分な栄養や酸素がいきわたらず発育不良、胎児低酸素を起こしやすくなります。母体にも影響があり脳出血や胎盤早期剥離の原因になり命の危険を伴います。
そのため母子の状態によっては早期に緊急帝王切開になることもあります。

・子宮頚管無力症

陣痛もなく子宮口が開き始め胎児が出そうになっている状態です。
子宮頸がんなどで円錐切除手術をうけたことのある人はリスクが高いと言われています。
子宮頚管を縛る手術をすることで早産を防ぎます。

・子宮の病気、異常

子宮筋腫や子宮の形に異常がある場合は早産のリスクが高くなります。
また前置胎盤の場合は子宮内の中央から上方にある胎盤が子宮口側にあるため正常に出産することができません。妊娠中期から出血を繰り返すことがあり、突然大量出血を認め、母子ともにとても危険な状態になることがあります。前置胎盤と診断されたら医師の指示に従い少量の出血でもあればすぐに受診して下さい。

・高齢出産

胎児の染色体異常、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病(巨大児になりやすい)、前置胎盤、胎盤早期剥離などは年齢が上がるとリスクが高くなると言われています。

・生活環境

無理なダイエットによる栄養不足は胎児の発達不全に繋がります。
喫煙は血流が悪くなり十分な栄養や酸素が胎児に届かないだけでなく、胎盤早期剥離の原因にもなり早産リスクが高くなります。
妊娠前には風邪も引かないほど元気だった人も妊娠中は睡眠不足やストレスで免疫力が下がっていることもあり感染症にかかりやすくなります。
また長時間の立ち仕事や重い荷物の持ち運び、家事や育児でもおなかは張りやすく切迫早産になることがあります。

【最後に】

切迫早産は誰にでも起こります。
事前に気をつけることができるのは規則正しい生活を送り、栄養の偏らない食事をし、禁煙をすることくらいです。ストレスを感じることもあるでしょうし、家族の為に無理をしてしまう時もあるでしょう。
しかし、おなかの中にももう一人大切な家族がいることを理解してもらい、できるだけ無理のない日々を送れることを願っています。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー