コロナ禍は中止されることが多かった立ち会い出産ですが、感染のおさまりとともに、徐々に復活しています。
夫や子どもの立ち会い出産を希望している妊婦さんにとって、夫に何を勉強してもらうべきか、立ち会い出産で後悔することはないか、立ち会い出産の流れやイメージ、何よりも実際の体験談が知りたいという方はとても多いのではないでしょうか。
ここでは、家族の立ち会い出産を希望している妊婦さんに、当日の流れ・体験談など、立ち会い出産を後悔しないために、あらかじめ家族に伝えておくべきポイントなどをご紹介していきたいと思います。
立ち会い出産する妊婦さんはどれぐらい?
出産経験者293名におこなったアンケートによると、立ち会い出産をした人の割合は32.1%で、そのうち、夫に立ち会ってもらった人が91.5%という結果となっています。
引用元:日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックによる調査
立ち会い出産の流れ
まずは、おおまかに一般的な立ち会い出産の流れは以下の通りです。
- 陣痛開始~産院へ
- 立ち会う人の健康状態を確認(風邪症状がないかなど)
- 陣痛室で、分娩が進むのを待つ
- 子宮口が全開になり、分娩予想時間が近づいたら分娩室へ移動
- 分娩
- 赤ちゃんのへその緒切除
- 母親の胎盤排出・会陰切開の縫合などの処置
<立ち会い出産の注意点>
立ち会い出産をするにあたり、いくつか注意点があります。
まず、立ち会う人に、数日以内の発熱・風邪症状・コロナ感染歴などがあると、立ち会えない可能性が高いです。これは、産院によって条件は異なるので、あらかじめ確認しておく必要があります。
また、産院によって条件は異なりますが、立ち会い出産時は、マスク着用を求められる場合が多いです。
立ち会い出産時の写真や動画撮影は、病院ごとに可能・不可能があります。撮影OKでも、病院スタッフが写りこまないようにするなど、産院によって配慮が必要な場合もあります。
そして、分娩時の会陰切開や吸引分娩、また緊急帝王切開などの処置が必要になった場合は、立ち会う人の一時退出が求められたり、立ち会い出産自体が中止になったりする場合もあります。
いずれも産院によって条件やルールが異なるので、あらかじめ出産する産院に立ち会い出産の注意事項を確認しておくとよいでしょう。
【体験談】立ち会い出産をしてよかったこと・後悔したこと
立ち会い出産は体験した妊婦さんによって印象は様々ですが、次のような感想が挙げられました。
<立ち会い出産をしてよかったこと>
・陣痛中、腰や背中をさすってくれた
・手を握ったり、一緒にいきみ逃がしの呼吸をしてくれた
・出産の喜びを、一緒に泣いてわかちあえた
・動画を撮ってくれていたので、一生の思い出として残せた
・この人と結婚できてよかったと実感した
<立ち会い出産をして後悔したこと>
・陣痛中にもかかわらず、のんきに食事をしたり、スマホを見たり、寝ていたりする夫にイライラした
・私よりしんどそうな顔をされたり、何の役にも立たなかった夫にガッカリした
立ち会い出産で後悔しないためのポイント
では、上記の体験談を踏まえ、立ち会い出産で後悔しないためには、どのようなポイントを押さえておくべきでしょうか。
<1.夫に立ち会い出産時のサポート方法を勉強してもらう>
夫に陣痛中のサポートの仕方を事前に勉強してもらうとよいでしょう。
腰や背中などさする場所や強さ、テニスボール・バランスボール、ストロー付カップなどの必要な道具など、知っているのと知らないのでは対処のしかたが全く異なります。
立ち会い出産を希望する方は、入院時に持っていくものリストに立ち合い時に必要な道具も加えておきましょう。
夫にそれをどこに入れておくか伝えておくことも大切です。
また、いきみ逃がしの呼吸を夫婦で勉強しておくと、立ち合い出産時のサポートにおおいに役立ちます。
<2.夫に立ち会い出産時に注意すべきことを勉強してもらう>
夫に立ち会い出産時に注意すべきことを勉強してもらいましょう。
長時間の付き添いが必要になるかもしれないこと、会陰切開などの医療措置、血液、羊水などを目にしたり、臭いがしたりすることなど、事前に情報を入れておくことが大切です。
特に上の子どもを同席させるときは、トラウマにならないように、十分な事前説明が必要となります。
祖父母に預けるなど、無理に立ち会わせない配慮も必要です。
上の子どもを祖父母に預ける場合には、夜中に陣痛が起きた場合も想定し、段取りを考えておくことも大切です。
まとめ
立ち会い出産は、一緒に乗り越え、一緒に喜びを分かち合う、よりかけがえのない出産を迎えられるように、事前に産院の注意事項を確認し、夫にサポート方法や知っておくべきことをあらかじめ勉強してもらうことが大切です。
チャンスは出産時の一度きり。赤ちゃんの将来の安心に備えるさい帯血保管とは
うまれてくる赤ちゃんのために、おなかに赤ちゃんがいる今しか準備できないことがあるのをご存知ですか?
それが「さい帯血保管」です。
さい帯血とは、赤ちゃんとお母さんを繋いでいるへその緒を流れている血液のことです。この血液には、「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、再生医療の分野で注目されています。
このさい帯血は、長期にわたって保管することができ、現在は治療法が確立していない病気の治療に役立つ可能性を秘めています。保管したさい帯血が、赤ちゃんやご家族の未来を変えるかもしれません。
しかし採取できるのは、出産直後のわずか数分間に限られています。採血と聞くと痛みを伴うイメージがあるかと思いますが、さい帯血の採取は赤ちゃんにもお母さんにも痛みはなく安全に行うことができます。
民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる
さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の白血病などの治療のために寄付することができます。
一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管できます。現在治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所は、国内シェア約99%を誇る国内最大の民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所が選ばれる理由
・1999年の設立以来20年以上の保管・運営実績あり
・民間バンクのパイオニアで累計保管者数は7万名以上
・全国各地の産科施設とのネットワークがある
・高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有
・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得
・2021年6月東京証券取引所に株式を上場
詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。
さい帯血を保管した人の声
■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
※ほかの保管者からの声はこちら
さい帯血保管は、赤ちゃんへの「愛」のプレゼント。
赤ちゃんに会えるまでのもう少しの期間、ぜひ少しでも快適に、幸せな気持ちで過ごしてくださいね。
▼さい帯血保管について、もっと詳しく
この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー