【体験談あり】無痛分娩の3つのメリットやデメリットを徹底解説
記事監修者:助産師 坂田陽子 先生
助産師/看護師/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「無痛分娩にはどんなメリットがあるの?」
「実際のところ痛みはないのかな?」
「デメリットもあわせて知りたい」
上記のように悩んでいるのではないでしょうか。
無痛分娩は出産時の痛みを軽減できる方法で、選択する妊婦さんも年々増えています。
しかし痛みが本当になくなるのか、デメリットや副作用はないのかなど、不安な点も多いですよね。
無痛分娩には出産時の痛みを緩和できるだけでなく、精神的ストレスの軽減や産後の回復促進など、さまざまなメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
そこでこの記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・無痛分娩とは
・無痛分娩の3つのメリット(体験談付き)
・無痛分娩のデメリット
この記事を読むと、無痛分娩について正しく理解でき、自分に合った出産方法を選択できるようになりますよ。
無痛分娩とは|硬膜外麻酔で痛みを和らげる出産方法

無痛分娩は、麻酔を使って陣痛や分娩時の痛みを和らげながら出産する方法です。
「無痛」という名前がついていますが、痛みが完全にはなくなりません。
現在の無痛分娩では「硬膜外麻酔」という局所麻酔を使うことが一般的で、母体の意識ははっきりしており、胎児に麻酔がかかる心配もありません。
硬膜外麻酔の方法としては、背骨の中にある硬膜の外側にある「硬膜外腔」という場所に、1mm弱の細い管を入れて麻酔薬を注入していきます(※1)。
少しずつ麻酔薬を追加できるため、長時間にわたって痛みを和らげられます。
また陣痛の痛みはなくても、お腹の張る感覚は残るため、出産時は落ち着いて自分でいきんで出産できるのです。
なお無痛分娩を選ぶ妊婦さんは年々増えており、2024年時点では「約14%」まで増加しています(※2)。
(※1)出典:国立研究開発法人国立成育医療研究センター「無痛分娩について」
(※2)出典:公益社団法人日本産婦人科医会 医療安全部会「硬膜外無痛分娩の現状」2025年3月
無痛分娩の3つのメリット

無痛分娩は痛みを和らげるだけでなく、母子にとって、さまざまなメリットがあります。
おもなメリットは、以下の3点です。
・出産時の痛みを軽減できる
・精神的ストレスと不安を軽減できる
・体力の消耗を抑え産後の回復が早い
体験談も交えて、順番に解説していきます。
メリット1:出産時の痛みを軽減できる
痛みの軽減は、無痛分娩のもっとも大きなメリットといえるでしょう。
痛み方には個人差がありますが、出産は「指を切断するほどの痛み」とも表現されるほど強烈で、多くの妊婦さんが不安を感じています(※3)。
無痛分娩では、この耐え難い痛みを和らげられます。
ただし前述したように「完全に痛みがゼロ」になるわけではなく「我慢できる程度まで軽くなる」という表現が正確です。
麻酔を強くしすぎると自分でいきむ力が弱くなってしまうため、適度に痛みの感覚を残しているのです。
(※3)出典:J-STAGE|昭和大学医学部麻酔科学講座(加藤 里絵)「無痛分娩」昭和学士会雑誌 2018 年 78 巻 5 号 p. 467-473
【体験談】痛みの軽減について
男児2人をもつ(3歳差)母親の体験談です。
長男は無痛分娩ではなく普通分娩で、次男は無痛分娩にて出産しました。
実際に無痛分娩を受けた感想ですが、無痛分娩での出産のほうがメリットが大きいと感じました。
まず「痛み」をほとんど感じません。
無痛分娩といっても、まったく陣痛がこないうちからは麻酔はしません。
私の出産した産院では、陣痛の感覚が約5分を切って、なおかつ痛みが強くなった時点での麻酔処置でした。
痛みの感じ方は人それぞれですが、私の場合は麻酔をした時点でゼロに。
普通分娩で出産した長男の出産時は、力んでもなかなか子宮口が開かず、陣痛から出産まで長時間かかりました。
その経験から次男の出産時には、無痛分娩できる産院を選択。
陣痛が始まり痛みが強くなる段階で、無痛分娩に切り替えていたおかげで痛みを感じませんでした。
経産婦だったこともあって、すんなりと子宮口も開き、短時間(長男のときの1/5時間)でスムーズに出産できています。
メリット2:精神的ストレスと不安を軽減できる
無痛分娩では、身体的なストレスだけでなく、精神的ストレスも緩和できます。
痛みが和らぐと出産への恐怖心が減り、リラックスできるためです。
痛みはそれ自体がつらいだけでなく、血圧上昇や過呼吸を招く可能性もあります。
心身がリラックスすれば、医師や助産師からの呼吸法やいきみの指導を受け入れやすくなるでしょう。
また冷静に指示を聞ければ、分娩がよりスムーズに進められます。
【体験談】気持ちもリラックス
私は長男を普通分娩で出産した際に、実の母、さらには主人ですら鬱陶しく感じました。
心配する母には帰宅してもらい、親切で腰を押してくれる主人には要領を得ない対応にイライラしていたのです。
しかし無痛分娩時は痛みがないため、穏やかな気持ち、雰囲気で過ごせました。
自分だけでなく、周りの人にも優しい出産方法だと実感しました。
メリット3:体力の消耗を抑え産後の回復が早い
無痛分娩は、出産時の体力を温存できるという大きなメリットがあります。
痛みが軽減されると、身体的な負担が少なくなり、疲労を最小限に抑えられます。
普通分娩では強い痛みに耐えるために多くの体力を消耗しますが、無痛分娩ではその負担が軽くなるのです。
また産後についても、出産時の疲労が少なくてすむため、普通分娩時より回復が早められます。
産後は赤ちゃんのケアや授乳などが続くため、体力を温存できることは大きなメリットです。
【体験談】産後にこそメリット
長男出産後は、
・全身筋肉痛
・ご飯も食べられず
・声も出ず体力ゼロ
・ベッドから2日起き上がれず
で、3日目にようやく座れるようになり、点滴をしてもらうことに。
出産の痛みより、出産後の生活のほうがつらかったため、次の出産はかならず無痛分娩にすると心に誓いました。
次男出産時は、やはり陣痛の痛みで力んでしまい、子宮口が開かない状態に。
しかし麻酔の処置をした途端に痛みを感じず、子宮口も一気に開いて短時間で出産。
私は筋肉痛もなく、体力も残っており、その日から次男のお世話をすることができました。
無痛分娩は出産時の痛みの緩和だけでなく、むしろその後の日常生活にこそメリットが大きいと感じました。
無痛分娩のデメリット

さまざまなメリットがある無痛分娩ですが、デメリットも存在します。
おもなデメリットは以下のとおりです。
| デメリット | 詳細 |
| 分娩時間の延長 | 陣痛促進剤の使用や、吸引分娩などの医療処置が必要になる場合がある。 |
| 麻酔の副作用 | ・低血圧 ・かゆみ ・頭痛 ・背中の痛みなどが起こる可能性あり。 |
| 対応施設が限定 | 麻酔科医や24時間体制が必要なため、対応できる医療機関が限られる。自宅から遠い施設になることも。 |
無痛分娩のリスクや事故事例について、さらに詳しく知りたい人は下記も参考にしてみてくださいね。
リスクも把握して、後悔しない選択をしましょう。
無痛分娩のメリットに関するQ&A
ここでは無痛分娩のメリットについて、よくある3つの質問をまとめました。
順番に見ていきましょう。
理由としては、次のような点が挙げられます。
・実施している産院が限られている
・麻酔科医の常勤が必要など、体制づくりが難しい
・費用が自費で、追加料金がかかる
・出産は自然に…というイメージが根強い
・麻酔への不安が残っている
無痛分娩そのものが良い・悪いというより、選択しやすい環境が十分に整っていないことが背景にあります。
・血液が固まりにくい状態の人
・重い心臓病や呼吸器疾患がある人
・背骨の病気や手術歴があり、麻酔の針を入れにくい人
・麻酔薬にアレルギーがある人
これらはあくまで一例で、最終的な判断は産院の医師・麻酔科医が行います。
気になることがあれば、早めに相談すると安心です。
ただし、麻酔の効き方には個人差があり、完全に痛みが消えないケースもあります。
必要に応じて麻酔量を調整したり、追加麻酔を行うことで、できるだけ負担を減らせるよう対応されます。
まとめ
無痛分娩は硬膜外麻酔を使って陣痛や分娩時の痛みを和らげる出産方法で、母体の意識ははっきりしており、胎児に麻酔がかかる心配はありません。
無痛分娩のメリット・デメリットは以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・出産時の痛みを軽減できる ・精神的ストレスと不安が緩和される ・体力の消耗を抑え産後の回復が早い |
・分娩時間の延長 ・麻酔の副作用 ・対応施設が限定 |
また後悔しない選択をするためには、無痛分娩のリスクや事故事例についても把握しておきましょう。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。
高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ
総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所
研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。
研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。
この記事の監修者
助産師 坂田陽子 先生
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー
