母親学級で何をするの?学べる内容とは?

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

妊娠がわかり、妊婦健診などで産院に通っていると母親教室、マタニティクラスなどの案内を目にすることはありませんか?また個別の助産師外来などでも、助産師さんからお話があるかもしれませんね。母親教室ではどのようなことをするのでしょうか?また何を学べるのでしょうか?

 

母親教室の目的は?

妊娠すると、女性のからだには様々な変化が起きます。また初めての出産・初めての子育てには、なにかと不安もありますよね。母親学級では、医師や助産師からのお話を聞いて、妊娠・出産・子育てに必要な知識を身につけることができます。ご自身のからだや赤ちゃんの成長について知り、安心して出産を迎えられるよう準備していきましょう。

母親教室って、いつから行くの?

安定期に入り、妊婦さんの体調も落ち着いてくる5カ月頃から参加される方が多いようです。産院によっては、妊娠週数により教室が前期・後期にクラスがわかれていたり、中には中期にも教室がある産院もあります。また病院以外にも市町村の保健センターなどで開催されているものもあります。

母親教室はどれぐらいの回数行くの?

頻度は妊娠期間中を通して1~3回が平均的な回数のようです。妊娠週数によって参加できる教室が変わってきますので、事前に確認しておきましょう。また、ほとんどの場合、予約が必要なので、参加を希望する場合は忘れないようにしましょう。

母親教室の内容は?

母親教室では、助産師さんや医師から、妊娠中に気をつけるべきことや基本的な赤ちゃんのお世話の仕方、お産のことなどを教えてもらうことができます。産院によっては、栄養士さんが来てくれることもあります。また、妊婦さん同士がお話できる時間が設けられていることもあり、情報交換をすることもできます。

私が今まで参加した母親学級で学んだ内容を思い出しながら、まとめてみました。

・妊娠の食事について(必要な栄養や体重増加の目安)

・妊娠中の身体の変化について

・妊娠生活で気をつけたいこと

・妊娠中の歯の健康指導

・おなかの中の赤ちゃんの成長について

・妊婦体操やヨガ

・陣痛が来たらどうするの?破水したら?どのタイミングで病院に連絡するの?

・お産の経過について(息み方や呼吸法を実践方式で練習することも)

・出産時のDVD鑑賞

・産後の過ごし方について(バースプランについて)

・母乳育児について(おっぱいのトラブルについて)

・新生児のお世話(実際に沐浴をやらせてもらったり、おむつ交換を人形を使って練習させてもらえることもあるようです)

・入院時に必要なもの(実際に見せてもらうと、イメージがしやすかったです)

・院内の見学(陣痛室や分娩室、入院する部屋や夜間通用口など)

母親教室は絶対に参加した方が良いの?

私は一人目の時は本当につわりがひどく、戌の日を迎える頃になっても、常にトイレとお友達状態・・・

匂いにもかなり敏感で妊娠前は何ともなかった主人の匂いまでも・・・笑

妊婦健診で待合室にいるだけでも必死に吐きたいのを耐えている状態でした。とても母親学級に出られる状況ではないと感じていました。初めての妊娠、出産でわからないこと、心配なことばかりで不安でしたが、参加を渋々見送りました。

私が通っていた産院は、母親学級への参加は必須ではありませんでしたが、お世話になる産院によっては参加が必須ということもありますので、早めに確認しておきましょう。

また、お仕事をされていて、仕事が休めない!というママも多いのでは。

対象の週数がずれてしまっても受け入れてもらえることもありますので、健診の時に聞いてみてくださいね。

週末に開催されている場合や個別で助産師さんが対応してくれたり、最近ではコロナ対策のためにオンラインで開催されていることもありますので、うまくタイミングを合わせて参加できると良いですね。

どうしても体調がすぐれなかったり、医師から安静を指示されている場合は無理をしなくても大丈夫。ママの体調を優先してくださいね。

私も初めての母親教室には出られませんでしたが、不安なことや知りたいことは助産師さんに聞くと、とても丁寧に教えてくれましたよ。

 

【体験談】母親学級に参加して、良かったなと私が思ったこと

これは本当に良かった!と思うのが、実際に院内の施設を事前に確認できたことです。真夜中に陣痛が来たため、病院の正面玄関は施錠されていましたが、母親教室で事前に夜間通用口を教えてもらっていたので、陣痛に苦しみながらも病院の中にスムーズに入ることができました。もし、立ち会いが許可されていれば、ご家族と一緒に確認しておくとさらに安心です。

同じくらいの妊娠週数の妊婦さん達と参加すると、自分だけじゃないんだ!と思うことがたくさんありました。不安に思っていた気持ちが軽くなったりすることも。

私はこの同じ母親学級に参加していたママとタイミング良く出産の日にちも近く、入院中に母親教室、一緒だったよね?と声をかけてもらい、仲良くなりました。もう子供たちは小学校に通う年齢になりましたが、今でも子育ての相談などをよくしています。

 

最後に

今回は母親学級についてお話しましたが、産院によってはパパと参加することができる両親学級やパパママ教室、また赤ちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんと参加できる教室を開催している産院もありますよ。退院後の生活のためにも、パパさんや家族と参加してみるのも良いかもしれませんね。

また、現在はコロナの影響で対面の教室ではなく、オンラインで開催している産院もあるので、自分の通院している産院に確認してみましょう。

母親教室に参加することで、普段の妊婦健診だけでは知ることができないことも学ぶことができます。ぜひ、体調と相談して参加してみてくださいね。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー