初めて妻が妊娠したら、夫として妻を助けてあげられることはないのか、また、急な欠勤の可能性に備えて、会社にどう説明すればいいか、動き方を知りたいという方もいると思います。
そんな、父親になるのだから、家庭でも社会でもしっかりしたいという思いを持つ男性に、ここでは妻が妊娠したら夫がやるべきことを地チェックリストにして、チェック項目ごとに解説していきたいと思います。
妻が妊娠したらやるべきことチェックリスト
・妊娠中の妻のからだとこころの変化を知る
・家事をする(覚える)
・感染症対策をする
・喫煙をやめる
・会社の育児休暇について調べる
・収支を見直す
・母親・父親学級に参加する
1.妊娠中の妻のからだとこころの変化を知る
妊娠中の女性は、子宮の中で胎児を育てるため、さまざまなホルモンが分泌されます。
そのホルモンの影響で、つわり・眠気・倦怠感・情緒不安定・頭痛・便秘や下痢・腰痛など、さまざまな身体的症状や精神的な不調が起こる可能性があります。
たとえば、多くの妊婦が悩まされるつわりは、妊娠中に分泌されるホルモンが、脳内の嘔吐中枢に働きかけることで起こると考えられています。
【妊娠中のおもなホルモンのはたらきと、つわりへの影響】
ホルモン | 妊娠中のはたらき | つわりへの影響 |
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG) | 妊娠初期に、胎盤から大量に分泌される。胎児の胎盤への着床を助ける | 臭いなどに敏感になる |
エストロゲン(卵胞ホルモン) | 妊娠~出産にかけて分泌が増えるホルモン。子宮への血流増加・子宮増大など、妊娠の維持を助ける。出産前には子宮頸管を柔らかくするなど、出産の準備を助ける | 吐き気・嘔吐などを引き起こす |
プロゲステロン(黄体ホルモン) | 妊娠~出産にかけて分泌が増えるホルモン。基礎体温の上昇・子宮内膜を厚くする・水分や栄養素を体内にためこむなど、妊娠の維持を助ける | 腸のはたらきを弱め、お腹の張り・便秘・体内にガスを発生させる原因になる |
妊娠中はホルモンバランスの分泌に加え、身体の不調・将来への不安・思うように動けないストレスなどから、精神的に不安定になることもあります。いわゆるマタニティブルーです。
妊娠中のからだとこころの変化を知り、妻の体調や情緒に理解を示し、寄り添ってあげることが大切です。
【妊娠中の妻に対するNG言動・行動】
・妊娠は病気じゃない、甘えている
・自分も仕事で疲れている
・最低限の家事はするべき
・〇〇(自分の母親や、知人)は妊娠中もっと元気だった
など、これらの言動や行動は、特に情緒が不安定な時期である妊娠中の女性を傷つけてしまう可能性があります。
2.家事をする(覚える)
つわりが酷い、切迫流産で絶対安静など、妊娠中に妻が動けなくなる可能性は高いです。
買い物・洗い物・洗濯・掃除など、一通りの家事はできるようにしておくと良いでしょう。
妻の普段の家事のやり方を覚えておくのもポイントです。
妊娠中だけでなく、産後も、夫が家事で活躍できる場面は非常に多いので、ぜひ率先して覚えましょう。
3.感染症対策をする
マスク、手洗いうがいを徹底しましょう。
風邪・インフルエンザ・コロナウイルス・胃腸炎などの感染症にかからない、持ち込まないという気持ちで行動しましょう。
感染症によっては、胎児に影響が出るため、特に注意すべきものもあります。
妊婦は予防接種が受けられないものが多いため、夫が予防接種を受け、家庭内に持ち込まない対策が重要です。
とくに注意すべき感染症 | 胎児への影響 |
風疹 | 白内障や心疾患、難聴などの先天性風疹症候群を発症する恐れ |
はしか | 流産・早産・死産の原因になる恐れ |
水ぼうそう・帯状疱疹 | 目や手足の異常などが起こる先天性水痘症候群を発症する恐れ |
梅毒・クラミジア | 流産・早産・死産の原因になる恐れ。神経や骨などに異常をきたす先天梅毒を発症する恐れ。 |
トキソプラズマ・リステリア | 流産・早産・死産の原因になる恐れ。脳や目に障害が起こる恐れ |
りんご病 | 胎児水腫や、流産・早産・死産の原因になる恐れ。 |
参考:東京都福祉局「母子感染について~妊娠中・これから妊娠を考えている方へ~」
4.喫煙をやめる
受動喫煙は、母子ともに害があります。家族を守るために、喫煙をやめましょう。
5.会社の育児休暇について調べる
会社の育児休暇制度について調べ、準備しておくのも大切です。
身近な上司や同僚には、妻の妊娠について報告しておくと、急な早退・欠勤などにも対応しやすいです。
6.収支を見直す
出産が近付くと、ベビー服・ベビーカー・ベビーベッドなどの産後準備をはじめ、子育て関連の支出が多くなります。
妻の妊娠中から、保険の見直し、学資保険への加入、住宅の購入など家計を見直しておくことが大切です。
出産は保険適用ではないため、産院・入院期間・出産方法によっては、思わぬ支出が必要になる場合もあります。
国から受け取れる出産一時金などの補助金額なども調べておくと良いでしょう。
▼出産時の費用について詳しくはこちら
7.母親・父親学級に参加する
妊娠中の妻のことや、産後の赤ちゃんの世話まで学べます。
これらの学級は産院や、赤ちゃん用品店でも開催されていることが多いので、ぜひ参加してみましょう。
▼母親・父親学級について詳しくはこちら
まとめ
「妊娠した妻を、夫として助けてあげたい」その気持ちが、すでに立派な夫・父親の第一歩です。
その気持ちが空回りして夫婦とも悲しい思いをしないよう、妊娠中の妻に夫がするべきことリストを参考にしましょう。
妊娠中のからだとこころの調子は人それぞれです。あなたの妻に合ったサポートを心がけましょう。
チャンスは出産時の一度きり。赤ちゃんの将来の安心に備えるさい帯血保管とは
うまれてくる赤ちゃんのために、おなかに赤ちゃんがいる今しか準備できないことがあるのをご存知ですか?
それが「さい帯血保管」です。
さい帯血とは、赤ちゃんとお母さんを繋いでいるへその緒を流れている血液のことです。この血液には、「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、再生医療の分野で注目されています。
このさい帯血は、長期にわたって保管することができ、現在は治療法が確立していない病気の治療に役立つ可能性を秘めています。保管したさい帯血が、赤ちゃんやご家族の未来を変えるかもしれません。
しかし採取できるのは、出産直後のわずか数分間に限られています。採血と聞くと痛みを伴うイメージがあるかと思いますが、さい帯血の採取は赤ちゃんにもお母さんにも痛みはなく安全に行うことができます。
民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる
さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の白血病などの治療のために寄付することができます。
一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管できます。現在治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所は、国内シェア約99%を誇る国内最大の民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所が選ばれる理由
・1999年の設立以来20年以上の保管・運営実績あり
・民間バンクのパイオニアで累計保管者数は7万名以上
・全国各地の産科施設とのネットワークがある
・高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有
・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得
・2021年6月東京証券取引所に株式を上場
詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。
さい帯血を保管した人の声
■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
※ほかの保管者からの声はこちら
さい帯血保管は、赤ちゃんへの「愛」のプレゼント。
赤ちゃんに会えるまでのもう少しの期間、ぜひ少しでも快適に、幸せな気持ちで過ごしてくださいね。
▼さい帯血保管について、もっと詳しく