妊婦さんがつける帯には
・「腹帯(はらおび・ふくたい)」
・「妊婦帯(にんぷおび)」
などと呼ばれるものがあります。
妊婦さんの中には
「どんな帯をつけたら良いのかわからない」
「妊婦帯の付け方や選び方は?」
「そもそも妊婦帯って必要?」
と疑問に思っている人も多いでしょう。
そこで、
■妊婦帯をつけるメリット
■妊婦帯の必要性
■妊婦帯をつける時期と、帯祝いと戌の日
■妊婦帯の種類と付け方
■妊婦帯の選び方【体験談】
をご紹介します。
妊婦帯をつけるメリット
帯を使うことのメリットの一つはおなかを保温すること。冬場はもちろん、夏でもクーラーの効いた場所にいると意外と冷えているものです。おなかや体の冷えは、おなかの張りの原因にもなったりするので注意が必要です。そして、もう一つのメリットがおなかの重みを支え、腰痛の予防や緩和をすることです。妊娠中はホルモンの影響によって骨盤の靱帯や関節が緩んだり、おなかが大きくなるにつれて重心が変わり、姿勢が悪くなってしまったりするので、腰痛を引き起こすことがあります。帯はそんな妊婦さんのおなかや腰を支え、負担を軽減してくれるのです。
妊婦帯は必ず必要?しないといけないの?
では、帯は必ず使った方が良いのでしょうか?答えは「いいえ」です。帯で支えることで楽になる場合もあれば、締め付けることが苦しく不快な場合もあります。私自身、二度出産を経験していますが、一人目は夏生まれだったこともあり、妊娠後半はとにかく締め付けるものが暑くて苦しくて何も付けられませんでした。
でも二人目の妊娠中は、一度出産を経験しているので骨盤が動きやすくなっていて、下腹部をしっかり締め付けないと歩くのもつらいほどでした。私のように1回目と2回目でも違う場合もありますし、帯にもいろいろなタイプがあるので、どれが自分に合うかもそれぞれです。
妊婦帯はいつから必要?帯祝いと戌の日
妊婦帯は、戌の日に帯祝いをおこなう、妊娠5ヶ月頃からつけるのが一般的です。
帯祝いとは?
帯祝いとは安定期に入る妊娠5カ月目の戌の日に岩田帯と呼ばれる帯をおなかに巻いて、お母さんと赤ちゃんの健康と安産を願う、古くから行われている行事のことです。地域によって時期が異なることもあるようですが、多くの地域でお産が軽く多産である犬にあやかって、安定期に入った5カ月の戌の日に行われています。
岩田帯とは、さらしでできた腹帯で、諸説ありますが、岩のように丈夫で元気な赤ちゃんが生まれますようにとの願いが込められて、そのように名付けられたといわれています。この帯は事前に購入し、神社やお寺へ持参して祈祷してもらう場合もありますし、安産祈願で参拝した際に授けてくれる神社などもあります。私が祈祷してもらったお寺では、無事に出産できた方がお礼参りをされる際に新しい岩田帯を奉納する慣習があり、その帯を祈祷して、また新たに安産祈願に来た妊婦さんに授けて、安産のご利益を繋いでいくという形でした。
なぜ戌の日に帯祝いをするの?
帯祝いをするにあたって、戌の日というのを初めて耳にする方もいらっしゃると思いますが、「土用の丑の日」はよく耳にしませんか?日本の暦には、十二支がそれぞれ充てられていて毎日十二支が巡っているので、十二日ごとに戌の日がやってきます。その戌の日に子宝に恵まれたことに感謝し、授かった子供が健康に生まれるよう、おなかに帯を巻くことが縁起が良いとされています。
帯祝いのやり方については、その日に参拝してお祝いを・・・と紹介されていたりもしますが、月に2、3日しかない戌の日に予定も体調も合わせて行くのは、結構大変だったりもします。また戌の日には参拝者が多く、混雑していることも。なので、5カ月を待たずに体調の良い時に事前に祈祷を済ませて、帯祝いの日にはご自宅でゆっくりおなかに帯を巻いてお祝いされるのも良いかもしれません。
妊婦帯の種類と付け方
帯は主に5つに分類でき、
・さらし型
・腹巻型
・ショーツ型
・ベルト型
・骨盤ベルト型
にわかれています。それぞれの特徴について見ていきましょう。
さらし型
まず、さらし型ですが、これは帯祝いにも使用される綿の1枚布でできた昔から使用されているものです。自分で折りたたんで巻くので、締め付け具合やサイズも自由に調整ができますが、巻き方にコツが必要で、すぐにほどけてしまったり、慣れるまでは大変かもしれません。
腹巻型
次に腹巻型ですが、これはその名の通り、筒状になっていて、すっぽりとおなかを覆うものです。伸縮性があり、着脱も簡単で一番楽に付けられる帯ですが、おなかを支えるというよりは、保温と保湿の効果を期待して使うタイプです。
ショーツ型
次にショーツ型ですが、ショーツとベルトが一体型になったものです。一体化になっているため、活動してもずれにくく、お勤めやお出かけなど、よく動く時に向いています。また、すっきりと着用できるのでお洋服にも響きにくいのが特徴です。ただ、多少のおなか周りの調整はできますが、サイズが変われば買い替える必要があります。
ベルト型
そしてベルト型ですが、こちらはおなかをすっぽり覆い、面テープで簡単に留められるようになっているもので、自分で微調整ができ、おなかと腰をしっかりと支えてくれます。
骨盤型
最後に骨盤ベルト型ですが、こちらは脚の付け根の辺りを締めることで、骨盤と靱帯を支え、体の軸をサポートするものです。産後も使うことができ、骨盤の緩みの回復もサポートしてくれます。
妊婦帯の選び方は?私の体験談
私は一人目の妊娠中にさらし型、ベルト型、ショーツ型と試しましたが、さらし型はうまく巻くことができず諦め、ベルト型とショーツ型はおなかが大きくなるにつれて、締め付けが不快で使わなくなりました。そして、二人目の妊娠中は骨盤がぐらぐらとするような感覚で歩きにくくなり、病院で勧めてもらった骨盤ベルト型を妊娠中期から産後数カ月まで使いました。この骨盤ベルトは、付ける位置が結構重要になってくるので、私は助産師さんに指導いただきましたが、説明書通りに着用することで効果が期待できると思います。最初は違和感があるくらい、かなり下の位置で着用するものでした。
まとめ
妊婦帯についてご紹介してきましたが、帯は使うことで楽になる場合は使用すれば良いですが、使わなくても問題はありません。アンテナを張れば張るほど、いろいろな情報を見聞きして、時には戸惑うこともあるかもしれませんが、ご自身が一番快適に過ごせる方法で妊婦生活を楽しんでくださいね。
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