妊娠後期・おなかの張り対策 まずは、ゆっくり過ごして・・・ ~妊娠生活から育児生活へのスムーズな移行にも役立つアレコレ お伝えします♡~

助産師 坂田陽子 先生

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

―妊娠後期のマイナートラブル  腰痛・おなかの張りには、一にも二にもゆっくり過ごす―  

妊娠後期になると、おなかの中の赤ちゃんの胎動を、今まで以上に強く感じてくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ママのおなかもさらに大きくなり、せり出してきて、階段の上り下り、靴下を履くなど、ちょっとした動作が難しくなったりしますよね。

現在、10歳・5歳の子育て中の私がこの頃、よく経験した身体の辛さといえば、腰痛とおなかの張りです。

長女の妊娠時は、長男が幼稚園児で、幼稚園の送迎や公園での遊び、習いごとの送迎など、長男の生活に合わせて生活していたので、気が付いたらおなかの張りを感じて、お夕飯の支度が出来ない、ってことも多々ありました。腰痛もおなかの張りも、疲れたり、身体に負担がかかったときに感じることが多いものです。

こんな時は、(月並みな経験談になってしまいますが!)少しの時間でも椅子に座る、ベッドでゆっくり横になってみる、睡眠をとるなどして過ごすのが一番です。

もしご長男さん、ご長女さんを育児中の妊娠生活でしたら、お住まいの自治体の保育園が行っている一時保育を利用されて、身体を休める時間を作るのがおすすめです(数時間でもかなり楽になりましたよ!)万が一、休息をとっても腰痛やおなかの張りが続いている場合は、他の要因であることも考えられますので、速やかに産院に連絡をとりましょう。

―妊娠後期のこの時期に楽にできる家事を見つけてください♡ 妊娠生活の後の育児生活にも絶対役立ちます!―

妊娠後期は、先ほど挙げた腰痛・おなかの張りに加えて、頭痛・不眠などさまざまなマイナートラブルを抱えて過ごすことも多くなります。

そんな時、身体への負担を減らすべく、無理をしないで楽に家事ができないか、(人類永遠の課題(笑)かもしれませんが)、必死に考えていたのもこの時期です。

今では、楽に家事をすることを「楽家事」といったりするかもしれませんが、私が実践していた、いくつかの「楽家事」をご紹介します。

まず、長時間立つことの多い台所での家事対策として、台所に椅子を持ち込んで、お皿を拭くときや、煮込みの間など、ちょっとの時間でも座りながら、動作を行えるようにしました。それから、圧力鍋を買い、時短料理に挑戦し、立っている時間を減らしました。圧力鍋は、私にとってハードルが高かったのですが、本当に料理が早く終わります!

また、掃除の家事対策では、掃除機をコードレスクリーナーに買い替えて、コードを差す位置までかがむ必要がないようにしました。10年前の出産時には、お掃除ロボはいなかったです(泣)

最後に、買い物に行く負担を減らす対策として、ネットスーパーや宅配サービスを利用したり生協に加入しました。もう既に利用されている方も沢山いらっしゃるかもしれませんが、生協は、特に赤ちゃんグッズに力を入れている生協もあるので、ぜひ調べてみてくださいね。

これらの楽家事は、嬉しい誤算で出産後も、引き続き役に立ちました!

例えば、圧力鍋は、赤ちゃんの離乳食作りに役立ちましたし、子どもはよく床を汚しますが(泣)コードレス掃除機は、ササっと掃除するのに便利です。また、生協の宅配サービスなどは、おむつなどの赤ちゃんアイテムも充実していて、かさばる物も玄関先まで届けてくれるので、現在も利用し続けています。

家事に費やしていた時間を減らして、その分の労力や時間を、自分と赤ちゃんに使えるのはハッピーなことだなと思いますので、楽家事発見をおすすめします♡

―妊娠後期、体調の良い日におすすめのリフレッシュ法と下見!?―

腰痛・おなかの張りなどに悩まされる妊娠後期ですが、体調が良い日にぜひおすすめしたいことがあります。それは、散歩という名の下見!です。

出産後は(とくに初めてご出産される場合)新しい場所とのお付き合いも始まります。例えば、小児科・子育て支援センター、公園、図書館、保育園などです。

実は私は、出産前は、近所のスーパーくらいしか土地勘がなかったため、今挙げた場所には、ほぼ行ったことがありませんでした。そのため、初めての赤ちゃんとの初めて行く場所と「初めて」が2倍に感じて、(少し心配症な性格もあります!)外出の度にドキドキして不安が大変高まったことを覚えています。

散歩・外出は、出産の体力づくりにも、リフレッシュにもなりますので、ぜひ下見を兼ねてお出かけされてはいかがでしょうか。

特に病院(小児科)は、予防接種等でも通うことになりますので、経路を実際往復するだけで、「初めて」感が軽減され、赤ちゃんを抱えての外出がスムーズになるかなと思います。それから、子育て支援センターなどの見学もおすすめですよ。支援センターでは、実際利用されている親子さんの様子を見学出来たり、遊び場の提供、最寄りの保育園の情報や子育てサロンなどの情報も得ることができます。

―まとめ―

妊娠後期、腰痛・おなかの張りを感じたら、とにかく無理せずゆっくり過ごしてみてください。そして、妊娠生活から育児生活にスムーズに移行できるよう、ぜひ楽家事を見つけてみてくださいね♡

おなかの中の赤ちゃんは、日々、誕生に向けて大きくなっていますよ。赤ちゃんに会える日までもう少しです。どうぞ、お身体をお大事になさって、良い出産をお迎えください。スタッフ一同応援しております。

 

チャンスは出産時の一度きり。赤ちゃんの将来の安心に備えるさい帯血保管とは

赤ちゃんがおなかにいる間にしかできない準備、それが「さい帯血保管」です。さい帯血は、へその緒を流れる血液で、再生医療に役立つ幹細胞が豊富に含まれています。この血液は長期保管が可能なため、将来、治療法が確立していない病気に役立つ可能性を秘めています。採取は出産後の数分間のみで、痛みなく安全に行えます。さい帯血バンクには「公的バンク」と「民間バンク」があり、民間バンクでは赤ちゃんや家族の未来に備えるために保管できます。国内最大の民間さい帯血バンクであるステムセル研究所では、99%のシェアを誇ります。

ステムセル研究所が選ばれる理由

  • 1999年の設立以来25年以上の保管・運営実績あり
  • 民間バンクのパイオニアで累計保管者数は8万名以上
  • 全国各地の産科施設とのネットワークがある
  • 高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有
  • 厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得
  • 2021年6月東京証券取引所に株式を上場

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

まずは“知ること”からはじめませんか?

「興味はあるけど、まだ迷っている…」という方も大丈夫。
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まずはパンフレットで、さい帯血保管についてじっくりご検討ください。

この記事の監修者

助産師 坂田陽子 先生

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー