「妊娠後期に入り、不安が増してきた」
「この時期、どんな変化が起こるの?」
「出産までどのように過ごせばいいの?」
と心配になっていませんか。
株式会社ベルタが、妊娠後期の妊婦さんを対象に行った調査によると、あなたと同じように不安やイライラを感じた人の割合は「約90%」という結果があります(※1)。
妊娠後期は体の変化が著しく、出産が近づくにつれて不安も大きくなるもの。
妊娠後期には「お腹の急激な成長」「腰痛」などの症状が現れ、体調の変化を強く感じる時期です。
また、赤ちゃんの胎動が活発になり、出産への期待と不安が入り混じる時期でもありますが、適切な対処法や準備方法があります。
そこで、この記事では以下の内容を解説していきます。
・妊娠後期の特徴と体の変化
・快適に過ごすための生活のポイント
・注意すべき症状
この記事を読むと、妊娠後期の変化や注意点が理解でき、安心して出産の日をむかえられるようになりますよ。
(※1)出典:PR TIMES|株式会社ベルタ「妊娠中のイライラはマタニティブルーの症状?不安を抱える妊娠後期の妊婦さん213人にアンケート」
妊娠後期に現れる症状や変化
妊娠後期は28〜39週までの期間をさし、おもに以下のような症状や体調の変化が見られます(※2)。
症状や体調の変化 | 詳細 |
腰痛や背中の痛み | 重心の変化や靭帯の緩みにより、腰や背中に負担がかかる |
むくみ | とくに足首や手に現れやすい |
頻尿 | 子宮の増大により膀胱が圧迫され、トイレが近くなる |
呼吸の変化 | お腹が大きくなることで横隔膜が押し上げられ、息苦しさを感じる場合がある |
体重の増加 | 胎児の体重が約3.1㎏まで増える(※3) |
腹部の増大 | 胎児の成長に伴い、お腹がさらに大きくなる |
ただし、上記の症状には個人差があります。
気になる症状がある場合は、医療機関で相談しましょう。
各症状について、くわしく知りたい人は下記を参考にしてくださいね。
▼腰痛や背中の痛み
▼むくみ
▼動悸
▼体重の増加
(※2)出典: 一般財団法人 女性労働協会内(厚生労働省委託事業)「働く女性の心とからだの応援サイト 妊娠出産・母性健康管理サポート」妊娠中の身体の変化と対応ポイント
(※3)出典:岐阜県御嵩町 公式ホームページ「◎妊娠~出産までの流れ」
妊娠後期の過ごし方|食事・運動・服装・睡眠編
妊娠後期は、出産に向けて母体と胎児の体調管理が重要な時期です。
妊娠後期を快適に過ごすために、
・食事
・運動
・服装
・睡眠
の4つのシーンに分けて具体的なアドバイスを紹介していきます。
順番に見ていきましょう。
食事|食べ過ぎや後期つわりに注意
妊娠中の食生活は、母体だけではなく胎児にも影響があるため引き続きバランスのよい食生活を心掛け、栄養素に配慮しましょう。
また、食欲が増える妊婦さんも多い一方で、後期つわりで食べられなくなる人も。
食欲が増す妊婦さんは、野菜を多くとることを心掛けたり、お菓子などは控えるなど、食事日記やアプリをつけて管理していきましょう。
また後期つわりで食べられない方は、少量の物を回数を増やして摂るように工夫したり、冷たくて口当たりの良いものなどを選ぶとよいでしょう。
後期つわりで食事を思うように取れないという人は、下記を参考にしてみてください。
きっとあなたに合った後期つわりの対処法がみつかりますよ。
運動|安産にむけて適度な運動やストレッチ
妊娠後期に、無理のない範囲で適度な運動を行っておくことで、体力をつけておくことが大切です。
出産は、長い人だと24時間以上を要することもあるためです(※4)。
体調の良いタイミングで、少し汗ばむくらいの室内掃除、ウォーキング、ストレッチ体操などを取り入れるのがおすすめです。
お腹が大きくなる時期なので、くれぐれも転倒などには注意してくださいね。
(※4)出典:日本助産師会(安達久美子)「全国助産所分娩基本データ収集システム2019集計結果報告」Vol.75 No.2 2021.5.1
服装|マタニティレギンスや骨盤ベルトの着用を
本格的にお腹が大きくなるので、ゆったりと着れるワンピースやマタニティレギンスなどの着用がおすすめです。
トップスは授乳口つきの服を選ぶと、産後も長く使用できます。
また、腰痛・恥骨痛予防に骨盤ベルト着用もおすすめです。
睡眠|「シムス位」で楽な姿勢を
大きくなったお腹の影響で、普段の寝方だとゆっくり眠れないこともあるでしょう。
妊婦さんにおすすめの寝方に「シムス位」という方法があります。
左側を下にして、身体を横向きにして、右側になる右足を前に出し、右ひざを床につけるという方法です。
この寝方により、大きくなったお腹を守れるような姿勢をとることができるので、寝苦しさが改善することがあります。
妊娠後期に入ってから不眠が続いているという人は、下記も参考にしてみてください。
妊娠後期に気をつけること|妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降から産後12週までの間に発症する高血圧を特徴とする疾患です(※5)。
おもな症状として、
・血圧の上昇
・むくみ
・尿蛋白
の3つがあげられます。
妊婦さんの約5%に発症し、重症化すると母体に脳出血や肝腎機能障害、胎児に発育不全などのリスクをもたらす可能性も(※6)。
早期発見・治療が重要であるため、定期的な妊婦健診は欠かさないようにしましょう。
(※5)出典:大阪公立大学大学院医学研究科 産科婦人科学「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」
(※6)出典:日本赤十字社 松山赤十字病院「妊娠高血圧症候群」
妊娠後期に関するQ&A
ここでは妊娠後期について、よくある3つの質問をまとめました。
順番に見ていきましょう。
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土肥先生
特に転倒には注意し、おなかが張る場合や体調が優れないときには休むようにしましょう。
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土肥先生
原因は妊娠中に分泌が多くなるプロゲステロンという女性ホルモンであり、産後は自然に症状が落ち着くことがほとんどなため、過度に心配する必要はありません。
しかし、高熱や目がチカチカする等の症状がある場合には体の異常が考えられるため、医師へご相談ください。
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土肥先生
胎盤が完成し、ホルモンの分泌量が落ち着くとともに、体温が変化していきます。
まとめ
妊娠後期は、母体と胎児が出産に向けて体調を整える重要な時期です。
妊娠後期を快適に過ごすためにも、以下のポイントを意識しましょう。
・バランスの良い食事と適切な栄養摂取を心がける
・無理のない範囲で適度な運動を行い、体力をつける
・快適な服装を選び、必要に応じて骨盤ベルトを使用する
・「シムス位」など、快適な睡眠姿勢を工夫する
・妊娠高血圧症候群などの症状に注意し、定期的な妊婦健診を受ける
体調の変化や不安を感じた際は、医療機関に相談することが大切です。
適切な対処と準備を行い、安心して出産の日をむかえましょう。
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■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)
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※ほかの保管者の声はこちらから
▼さい帯血保管について、もっと詳しく
この記事の監修者
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坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー