【体験談あり】妊娠初期に起こる出血や茶色いおりものの原因は?対処法も紹介

助産師 坂田陽子 先生

記事監修者:助産師 坂田陽子 先生

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

妊娠初期の出血や茶色いおりもの。

「おなかの赤ちゃんは、大丈夫なのだろうか」と心配になりますよね。

株式会社エムティーアイが運営している「ルナルナ」が行った調査によると「約16%」の人が、あなたと同じように茶色のおりものを経験していると報告されています(※1)。

妊娠の喜びと同時に、自分の身体の変化にも戸惑いの多い妊娠初期。

少しでも不安が和らぐ内容を、体験談を交えて解説していきます。

(※1)出典:PRTIMES|株式会社エムティーアイ ルナルナ「「おりものについて」の調査結果」

妊娠初期に茶色いおりものが出る4つの原因

妊娠初期に茶色のおりものが出るときに考えられる原因は以下の4つです。

・着床出血
・流産・切迫流産
・子宮外妊娠
・胞状奇胎

順番に見ていきましょう。

原因1:着床出血

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床したときに出る血をさします。

着床出血である場合の特徴は、以下のとおりです。

項目 特徴
血量 生理時より少量
血色 茶色や鮮血色、薄いピンク
出血期間 生理時より短い傾向
痛みの程度 軽い、もしくはなし

原因2:流産

流産や切迫流産によっても、茶色いおりものが出る可能性があります。

切迫流産とは、妊娠22週未満において流産しかかっている状態をさしますが、まだ正常妊娠へ回復できる症状です(※2)。

茶色いおりものにあわせて、

・出血量が多いと感じる
・下腹部の痛みや張り

がある場合は、早急に医療機関での受診が必要です。

(※2)出典:一般財団法人 女性労働協会「切迫流産(妊娠22週未満)」

原因3:子宮外妊娠(異所性妊娠)

子宮腔以外の場所に成立した妊娠をさし、母体の命にもかかわる危険な状態です。

日本産科婦人科内視鏡学会雑誌に掲載された論文によると、子宮外妊娠は全妊娠の「約1〜2%」に起こると公表されています(※3)。

茶色いおりものにくわえて「腹痛」「貧血」などの症状や、徐々に出血量が増えてきた場合は、子宮外妊娠の可能性もあるため医療機関で受診しましょう。

(※3)出典:J-STAGE|王子総合病院,北海道大学 小舘 英明,谷野 美智枝ほか「子宮付属器切除後に同側残存卵管に異所性妊娠となった一例」日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2018 年34巻2号 p.211-215

原因4:胞状奇胎

胞状奇胎とは、子宮内にぶどうの房のような外観の“つぶつぶ”が多数存在する病気で、妊娠時に起こります。

名古屋大学医学部産婦人科によると、約500妊娠に1回の割合で発生し、高齢(とくに40歳以上)では発生率が高まるといわれています(※4)。

症状としては、

・性器出血
・腹痛
・つわり

など一般的な妊娠初期にみられる症状と変わりない場合が多いですが、気になる場合は医療機関で受診しましょう。

(※4)出典:名古屋大学産婦人科「絨毛性疾患」

妊娠初期の出血時の対処法

・生理時に比べて出血が大量
・鮮血
・出血が長引く
・腹痛
・貧血

上記のような症状がある場合、慌てずに生理用ナプキンを当てるなどして、産院に連絡をとりましょう。

一方、このような症状がない場合でも、自己判断するのは危険であるため、出血があった際は医療機関で受診するのが無難です。

家族やパートナーと速やかに連絡を取り合い、状況を伝えましょう。

さらに、産院に連絡をとる場合は、その後の受診が速やかに行えるよう、よく現状を伝えられるようにしましょう。

具体的には、

・いつから出血があるのか
・出血の色や量

など、具体的に伝えられると正確に診断してもらえます。

【体験談】切迫流産を振り返って

長男を授かったことがわかった日に、生理の量くらいの出血があり、切迫流産と診断されました。

仕事帰りに出血がわかり、そのまま病院に行きました。

「何だろう?」「どうしたんだろう?」と不安な気持ちが高まりました。

当時、特発性血小板減少性紫斑病という持病もあったので、緊急で受診した病院で「私は妊娠しても大丈夫だったか?」「妊娠は継続できないの?」と奈落の底に突き落とされたような気分でした。

しかし、生まれて初めて超音波の写真を目にして、ハッとしました。

自分の子宮に豆粒ほどの何かが見えます。

赤ちゃんの心音がそこから聴こえてくるのです。

一生懸命、豆粒くらいの命が頑張ってくれているのです。

ちなみに当時の日記には、この豆粒は、17mmと書いてあります。

命が動いている、この紛れもない事実を大切にしたい。

目の前の風景が変わりました。

医師より「安静が第一で、赤ちゃんに影響のない範囲で投薬をすること」を告げられ、切迫流産を経験して無事乗り切る方もいることを知り、頑張ろうと決意しました。

幸い、産科・血液内科の連携がとれる病院に通院できました。

また、ありがたいことに、職場の理解で仕事もスムーズに辞められましたし、遠方から母も駆けつけ、家事を負担してくれました。

夫もできる限りの協力をしてくれ、いま考えると、安静に安静を重ねた体制をとらせてもらえました。

そして、無事出産。

もし、今同じ立場にいらっしゃるママさんがお読みでしたら、どうぞ安静を第一に。

また、多くの方が乗り越えることができたことを信じてください。

赤ちゃんも大きくなろうと頑張っています。

まとめ

妊娠初期に起こる出血や茶色いおりものには、下記4つの原因が考えられます。

特徴 対応方法
着床出血 生理より少量、短期間の出血。茶色・鮮血・薄いピンク とくに必要なし
流産・切迫流産 茶色いおりものにあわせて、

・出血量が多いと感じる
・下腹部の痛みや張り

早めの受診が必要
子宮外妊娠 茶色いおりものにくわえて、

・腹痛
・貧血
・徐々に出血量増加

早めの受診が必要
胞状奇胎 茶色いおりものにくわえて、

・性器出血
・腹痛
・つわり

など、妊娠初期にみられる症状と区別がつきにくい。

早めの受診が必要

妊娠初期の出血や茶色のおりものには、着床出血など心配ないものもあります。

しかし判断に迷った場合や、

・出血量が多い(生理時の経血量が目安)
・出血が長引く

といった症状がみられた場合は、早めに病院を受診しましょう。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

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赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

助産師 坂田陽子 先生

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー