赤ちゃんを迎え入れる際に気になるのが、出産準備にどれくらい費用がかかるのかというところではないでしょうか。
ここでは、だいたいの相場を知りたいという方に、出産準備にかかる費用の平均や、節約のポイントなどを紹介します。
出産準備にかかるおもな費用
出産準備にかかるおもな費用は大きく以下の4つがあげられます。
• 妊婦さんの出産準備費用(妊婦用品・衣料品など)
• 妊婦健診費用
• 分娩・入院費用
• 赤ちゃん用品の準備費用
それぞれ詳しくみていきましょう。
妊婦さんの出産準備費用
内閣府の調査によると、妊娠中の出産準備費用は、平均約65,662円と言われています。
内訳をみていきましょう。
(内訳)
妊婦用品・衣料費…44,100円
妊娠中の運動・学習、胎教、安産祈願等…15,606円
妊娠中の家事サービス費…5,956円
画像出典:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」|第3章調査結果 5.出産前後の費用について
世帯年収が高くなるほど、妊婦用品・衣料費などを中心に、準備費用の合計が高くなる傾向にあります。
妊婦健診費用
妊婦健診は保険外診療なので全額自己負担です。
平均額は約9万円です。
自治体から母子健康手帳を受け取るのと一緒に、国が推奨する妊婦健診の回数14回分の助成券が交付され、費用の一部を負担してもらえます。
無料で受けられる検査項目や上限額など、内容は自治体によって異なるので確認しておきましょう。
交付された助成券の回数を超えた健診が必要になったり、血液検査などの特別な検査が必要になったりした場合は、窓口での支払いが高額になる場合もあります。
出典元:内閣府「平成17年版 少子化社会白書」1 家庭における子育て費用
▼妊婦健診について詳しくはこちら
分娩・入院費用
2021年度(令和3年度)の全施設の出産費用平均は46.7万円です。出産費用は年々増加傾向にあります。都市部になるほど高額で、東京都は平均約55万円です。
出典元:厚生労働省「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)の結果等について」
▼出産費用について詳しくはこちら
自然分娩や無痛分娩の費用は?出産準備は予算計画も大切
赤ちゃん用品の準備費用 年間 (※1)
ベビー用品 | 相場金額 |
ベビーウエア(肌着、外出着など) | 3万円程度 |
抱っこひもなどのお出かけ用品 | 3~5万円程度 |
オムツ、おしりふきなど | 6~13万円程度 |
ミルク、哺乳瓶など | 6万円程度 |
ベビーバスなどのお風呂グッズ | 1万円程度 |
など
ベビーバスは空気で膨らますタイプにするのか、プラスチック製のものを選ぶのか、布オムツにするのか、紙オムツにするのかなど、何を選ぶのか、どれぐらい揃えるかによって費用は異なります。
▼赤ちゃん用品の準備に必要なものについて詳しくはこちら
何を用意したら良い?赤ちゃん・ママ用の出産準備セットリスト!
出産準備費用を節約するポイントは?
出産準備費用を少しでも節約したいという方に、そのポイントについて紹介したいと思います。
赤ちゃんと暮らしにあわせて少しずつ準備する
最初からすべて揃えようとせず、赤ちゃんの成長・体質・好みや、家族のライフスタイルなどに合わせて少しずつ揃えると、無駄なものを買うことなく節約につながります。
出産準備で、よくある無駄になってしまった例がこちらです。
(例)
・新生児用おむつをたくさん買っていたが、あっという間にサイズアウトして余ってしまった
・哺乳瓶やミルク用品をたくさん準備していたが、赤ちゃんが母乳しか飲んでくれなかった
・スタイ(よだれかけ)をたくさん用意していたが、よだれが全然出ない赤ちゃんだった
レンタルを活用する
ベビーベッド、新生児期から使えるベビーカー、バウンサーなどの大型用品は、レンタルするのもおすすめです。
大型用品は使う時期が限られているものが多いので、購入かレンタルどちらがよさそうか検討してみるとよいでしょう。
リユース品を活用する
親戚や友人からのお下がりや、リサイクルショップ、フリマアプリを活用するのもおすすめです。
リユース品でもまだまだ使えるものはたくさんあります。選択肢の1つとして考えておくと良いでしょう。
経済負担に対する公的な支援策を活用する(※2)
以下のような公的な支援策もあるので、活用してみると良いでしょう。
妊婦健診の助成
出産育児一時金
健康保険や国民健康保険の被保険者等が出産したときは、出産育児一時金(50万円、条件により48.8万円)が支給されます。
出産手当金
産前・産後休業の期間中、健康保険から1日につき、原則として賃金の3分の2相当額が支給されます。(条件あり)
児童手当
中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方に1万~15000円支給されます。(所得や子どもの年齢により金額は異なります)
乳幼児の医療費助成
乳幼児等に係る医療費が無料もしくは一部の自己負担となる医療費助成が受けられます。自治体や所得によって助成は異なります。
育児休業給付金
育児休業を取得した方に原則として休業開始時の賃金月額の67%が支給されます。(一定条件あり)
医療費控除
年間に支払った医療費が一定額を超えるときは、所得控除を受けることができます。(諸条件あり)
高額療養費制度など
医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。(諸条件あり)
• 出典元:内閣府「平成17年版 少子化社会白書」1 家庭における子育て費用
まとめ
出産準備費用は、想定外から予想外のものまで、思ったよりかかるものです。
国や自治体の支援策や、レンタルサービス・リユースなども活用しながら、賢く節約しましょう。
健診やお世話用品など、妊婦さんや赤ちゃんの心と身体の健康・安心にかかわるものへの費用捻出は節約せずに、しっかり費やしましょう。
(参考)
(※1)赤ちゃんの準備費用で実際にかかった金額と内訳まとめ | 保険の教科書 (hoken-kyokasho.com)
(※2)出産育児一時金の支給額・支払方法について (mhlw.go.jp)
No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁 (nta.go.jp)
高額療養費制度を利用される皆さまへ (mhlw.go.jp)
チャンスは出産時の一度きり。赤ちゃんの将来の安心に備えるさい帯血保管とは
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さい帯血を保管した人の声
■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
※ほかの保管者からの声はこちら
さい帯血保管は、赤ちゃんへの「愛」のプレゼント。
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▼さい帯血保管について、もっと詳しく