出産準備で必要なものは?ママや新生児に欠かせないものをリストで紹介

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

つわりが落ち着いて動けるようになってくると、赤ちゃんとの生活を考えて、かわいいベビー服やおもちゃなどについ手が伸びますよね。

「出産までにいろいろ揃えておかなければ」と思っているうちに、おなかの赤ちゃんが大きくなり、いよいよ入院の日が近づいてきます。

とくに初産のママは、いざ出産となると何を準備したらよいか迷ってしまいますよね。

今回は出産準備として「入院中」「出産後」に必要なものリストを紹介していきます。

この記事を読むと、安心して出産を迎えられるようになりますよ。

出産準備で必要なものリスト 【入院準備編】

 

入院で必要なもの
ストロー付きペットボトルキャップ
ゼリー飲料
骨盤ベルト
産褥ショーツ
授乳用ブラ
お産用ナプキン、夜用ナプキン
ガーゼハンカチ
リップクリーム
バスタオル
フェイスタオル
前開きのボタンパジャマ(授乳口付きパジャマ)
髪ゴム、シュシュ
爪切り
筆記用具
母子健康手帳
診察券
保険証
印鑑
小銭
充電器

上記と同じリストをPDF化したものを下記からダウンロードできます。

必要に応じて印刷して使用しましょう。

入院に必要なもの【チェックリスト】.pdf

出産準備セットとして、病院が産褥ショーツやお産用のナプキンなどをプレゼントしてくれる場合もあります。

また洗濯のできる、できないも病院ごとに異なるため、インナーやパジャマの枚数も調節して用意し、必要な物だけ買い足すとよいでしょう。

リストにあげたもののなかから、とくに準備するときに確認すべきポイントを5つにまとめました。

順番に解説していきます。

ポイント1:出産時に摂取しやすい飲み物や食べ物を準備しよう

陣痛中に水分をとる時、どんな体勢でも飲むことができるよう、ペットボトルキャップは必須アイテムといえます。

また陣痛の合間に、手軽に栄養補給ができるセリー飲料も重宝しますよ。

ポイント2:骨盤ベルトは出産直後につけられるものを準備

出産後にグラグラになってしまった骨盤を締めるための骨盤ベルトも用意しておきましょう。

これ無しでは歩けないと言っても過言ではないほどで、出産後すぐからつけるのがおすすめです。

ポイント3:産褥ショーツは手持ちの生理用ショーツでもOK

産褥ショーツのクロッチ部分が開くタイプのものは内診のときに便利ですが、出産後は普通の生理用ショーツが使えますから2、3枚あれば十分です。

ポイント4:授乳用ブラは手持ちのノンワイヤーブラでもOK

授乳用ブラも締め付けの緩いノンワイヤーブラでも代用できるため、専用のものをたくさん買わなくても問題ありません。

ポイント5:生理用ナプキンを多めに準備する

お産用ナプキンは病院でもらえることが多いですが、悪露(出産後に子宮が元の状態に戻る際に出る分泌液)が多く足りないこともあります。

退院後も悪露の量が比較的多いため、夜用ナプキンを2パック程用意しておくとよいです。

帝王切開で必要なものリスト

帝王切開による出産準備で必要なものは、以下のとおりです。

・ 雑誌や本など時間を有意義に使えるアイテム
・ 帝王切開後の傷を保護する腹帯
・ 帝王切開後のパジャマ

帝王切開で必要なものリスト チェック
雑誌や本など時間を有意義に使えるアイテム
帝王切開後の傷を保護する腹帯
帝王切開後のパジャマ

 

帝王切開の場合は、入院期間が約9日間(※1)と長いため「雑誌や本など時間を有意義に使えるアイテム」をもっていくとよいでしょう。

また

「帝王切開後の傷を保護する腹帯」などがあると便利です。

入院中はおなかの傷が痛むので、優しく保護してくれるマジックテープタイプのものがおすすめです。

病院によっては、用意してくれるケースもあるため、入院前に確認しておきましょう。

「帝王切開後のパジャマ」は、術後の点滴などの処置や管がついたままになるため、ズボンを履かないこともあります。

そのため、ゆったりとした前開きのワンピースタイプのパジャマがおすすめです。

帝王切開の場合は入院期間一週間~10日程度と長いので、3枚ほどあると便利です。

出典

(※1) 出産について|独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院

 

退院直前に準備したいもの

いよいよ退院近くになりましたら、赤ちゃんが退院の時に必要なお洋服やおくるみ、ママのお着替えなどご自宅に帰るために必要なものを準備しましょう。

・ベビー肌着

・ベビー服

・おくるみ(秋冬)

・オムツ、おしりふき

・ママの着替え

・チャイルドシート(車を運転するの場合)

退院直前に準備したいもの チェック
ベビー肌着
ベビー服
おくるみ(秋・冬)
オムツ、おしりふき
ママの着替え
チャイルドシート

(車を利用する場合)

 

退院時のことは案外忘れがちなです。

ちなみに円座クッション、母乳パッド、哺乳瓶、哺乳消毒用品は傷の具合や母乳の出具合によって必要でないこともあるため、入院中に判断してもよいでしょう。

私の場合、円座クッションがなければ痛くてどこにも座れませんでした。

 

出産準備【入院中の快適グッズ編】

更に、入院中に必ずしも必要ではありませんが、準備しておくと便利なアイテムや、より快適に過ごせる為のグッズをご紹介します。

 

入院中の便利アイテム、快適グッズ チェック
スリッパ
カーディガン
着圧ソックス
お風呂セット
ボディケア用品
イヤホン
カップ
癒しの飲み物、ちょっとしたお菓子
アイマスク

 

・スリッパ

・カーディガン

・着圧ソックス

・お風呂セット

・ボディーケア用品

・イヤホン

・カップ

・癒しの飲み物、ちょっとしたお菓子

・アイマスク

入院中、こまめに赤ちゃんのお世話がありますが、それ以外の時間で是非ママもリラックスする時間を作ってください。

退院後はなかなかのんびりすることができないため、せめて入院中はおいしい飲み物やよい香りのボディークリームなどを使い、できる範囲で産後の自分を労ってあげましょう。

とくに出産後はむくみうあすいため、着圧ソックスはおすすめのアイテムです。

出産準備 【退院後の赤ちゃんに必要なもの編】

必要最低限の赤ちゃんのお世話セットは以下のとおりです。

赤ちゃんとの生活を想像して必要なものを揃えていきましょう。

 

退院後に必要なお世話セット チェック
ベビー布団
防水シーツ
授乳クッション
ガーゼ
ベビーバス
ベビーソープ(泡タイプ)
ベビー綿棒
ヘアブラシ
赤ちゃん爪切り
整理ボックス

 

・ベビー布団

・防水シーツ

・授乳クッション

・ガーゼ

・ベビーバス

・ベビーソープ(泡タイプ)

・ベビー綿棒

・ヘアブラシ

・赤ちゃん爪切り

・整理ボックス

下記へ赤ちゃんのお世話セットを準備する際のポイントを3つにまとめています。

ぜひ参考にしてくださいね。

ポイント1:整理ボックスがあると便利

整理ボックスはオムツやお尻拭き、沐浴後に必要な綿棒や爪切りをまとめて入れておくと便利です。

さらにキャスターがついていると簡単に移動できるため、より便利です。

ポイント2:抱っこ紐、スタイなどは様子を見ながら揃える

かわいいメリーやよく寝てくれない子に新生児から使える抱っこ紐など適宜必要になるものを揃えます。

ガーゼやスタイはよだれが多い子、少ない子、よく汚す子、あまり汚さない子がいるため買い過ぎに注意です。

ポイント3:あるものを使いまわす

沐浴の際に体にかけてあげるガーゼはわざわざ新しいものを使わず、着ていたベビー肌着を使えば洗い物が少なくて済みます。

 

出産準備はいつから始めるべき?

入院する1カ月前、だいたい妊娠36週を目安に入院セットと産後に必要なセットを揃えておくようにしましょう。

入院セットは早めの準備がおすすめ

切迫早産などで急に入院することもあるため、入院セットはなるべく早めに用意しておきましょう。

自分だけでなく、家族にもわかりやすい場所に置いておくとよいです。

 

ネット通販を利用する

仕事をしていて、なかなかお店に行けない人も多いでしょう。

事前に買い揃えるものをリストアップしておけば、ネット通販を利用して簡単に出産準備セットを用意できますよ。

 

まとめ

出産準備として「入院中」「出産後」に必要なものリストをご紹介いたしました。リストに上がったものを、一気に準備するのはとても大変です。ご体調の良い日に少しずつ取り揃えていくのが良いかと思います。赤ちゃんのグッズに目が行きがちですが、特に入院中は、赤ちゃんのお世話でママがなかなかゆっくり過ごすことができないこともあります。お好きなお茶や元気がでるお菓子などのアイテムもご準備されて持参されると、ホッとすることができるかと思います。赤ちゃんグッズは、どれもかわいらしく選んでいるだけでも幸せな気分になりますね、どうぞ出産準備を楽しんでください。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー