乳児の心配な嘔吐や下痢。こんな時、受診は必要?

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

乳児は元々、ゆるゆるウンチが基本。

ねんねの頃は背中漏れに悩まされる時期がありますよね。

ウンチが固まり始めるのは、離乳食の中後期からです。

特に母乳の場合はウンチがゆるくなりやすいため、心配に思う時があるかもしれません。

また授乳時の嘔吐は心配ないと言われていますが、判断が難しいときもありますよね。

これは病院に行くべき?すぐに受診が必要??

今回は、悩ましい乳児の嘔吐や下痢、心配なウンチについてまとめてみたいと思います。

<このくらいなら大丈夫?受診の目安>

 

赤ちゃんも人間なので、毎日ウンチが同じ状態ということはなく、母乳やミルクを飲む量、回数、体調によって差があります。

そのため、多少いつもよりウンチがゆるいと感じたり、回数が多いと感じたりしても、すぐに受診が必要なわけではありません。

授乳中は嘔吐や下痢をすることがよくあります。

授乳中の嘔吐は、乳児の胃の形がほぼ筒状であることや、母乳やミルクの量が多過ぎた場合があるため、ほとんど心配はありません。

心配なのは、噴水のように勢いよく吐く場合、飲んでは吐いてを半日以上繰り返している場合などです。

嘔吐があっても機嫌がよく、食欲もあるならひとまず問題はありません。

吐いたもので喉を詰まらせないように、横向きにして寝かせたり、抱っこしたりして様子をみましょう。

逆にぐったりしていて、飲み物を受け付けないような状態があるなら受診することをおすすめします。

また下痢についても同様に、機嫌が良くて食欲もあれば問題ないことがほとんどです。嘔吐や発熱、発疹など別の症状を伴っていないか確認しましょう。下痢状のウンチが一時的ではなく1週間以上続くようなら念のため受診してみた方がいいでしょう。下痢になった場合、お尻がかぶれやすいため、毎回洗ってあげることも大切です。

 

<嘔吐を伴う下痢の原因は?>

 

下痢で最も多いのは、ウィルス性胃腸炎と呼ばれるもので、下痢症の80~90%をしめると言われています。冬に流行する嘔吐下痢症は特に症状が強いため、心配になる方も多いと思います。

原因となるウィルスは、「ロタウィルス」「ノロウィルス」といったものです。

秋から冬にかけてはノロウィルス、冬から春にかけてロタウィルスが流行します。

嘔吐下痢症では、初めに嘔吐から始まることが多く、1日目は吐き気が続くケースが多いようです。症状は消化器の上から下へと移動するため、しだいに水のような下痢が続くようになります。その際、発熱を伴う場合もあります。そして薬を飲まなくても1週間程度で回復します。

こういった症状はとても心配になると思いますが、嘔吐の場合も下痢の場合も薬は必須ではありません。吐いても元気なら薬は必要ありませんが、受診時に必要があれば坐剤が処方されることがあります。

また下痢については、下痢を体の内部にとどめてはよくないため、現在では下痢止めはほとんど使われず整腸剤を用いることが多いようです。

ロタウィルスにしろ、ノロウィルスにしろ、感染力が強い割にそのウィルス自体に効く薬はないため、排出され回復するのを待つことが必要になります。そのため、病院では何のウィルスが原因なのか検査することもほとんどなく、感染が広がらないように注意することや、脱水症状に気をつけながらお世話をしていく指導が中心になるはずです。

 

<これが大切!補水の考え方>

 

嘔吐下痢症などで一番心配されるのが、「脱水症状」です。

嘔吐や下痢として体内の水分が奪われることで脱水状態になることがあります。乳児は成人よりも脱水症状になりやすいため注意が必要です。

また乳児が下痢になった場合、完全に治るまでに2~3週間など、比較的長い時間を要することもあるため食欲や機嫌などを観察して、しっかり状態を確認していく必要があります。

脱水症状の補水に関しては、一度にたくさん飲ませなくて大丈夫です。少しずつで構いませんので、何度もあげるようにしましょう。

 

次に飲ませる水分についてです。

一般的なスポーツドリンクなどのイオン飲料ではナトリウム濃度が低いため、乳児が低ナトリウム血症を起こすことがあり、それだけに頼ることは少し心配があります。また水やお茶ばかりを続けて飲ませるのも電解質が入っていないため好ましくありません。一番好ましいのは、経口補水液と呼ばれるものです。「オーエスワン」や「アクアライト」などの製品を薬局で見かけることがあると思います。

これらは乳児でも、母乳やミルクを飲める子であれば飲むことが可能です。経口補水液は一般のイオン飲料よりも脱水症状で不足する水分と電解質を補うのに適しています。スプーン等で少しずつあげるようにしましょう。

 

<下痢以外の心配なウンチ。色に注意!>

 

嘔吐下痢症を中心にご紹介してきましたが、ウンチの形状として問題がなくても受診が必要な場合があります。

受診の目安としてわかりやすいのは、「色」です。

通常、乳児のウンチは黄~黄土色です。

しかし一時的に、緑色になることがあります。

最初に緑色のウンチをみると驚きますし、早く病院に行かなくちゃ!と焦るかもしれません。実はこの緑色は胆汁の影響です。本来は腸内で黄土色に変化していくのですが、長い間腸内にあった場合などに、酸化して緑色になることがあるのです。この色なら多くの場合は問題ありません。

 

心配なウンチは、

赤・黒・白 です。

 

トマトをつぶしたような赤の場合やタールのような黒の場合、腸に出血があるかもしれません。

また冬に流行る「ロタウイルス」は白い便になるのが特徴です。

様々な感染症や病気の可能性がありますので、赤・黒・白のウンチがでたら注意が必要です。

 

<さいごに>

 

乳児期は成長としての変化が目まぐるしく、今回ご紹介した以外にも体調の変化が大きい時期です。

日々の心配事は絶えませんが、本人が元気であるなら大丈夫なケースが多い時期でもあります。受診しても基本はホームケアになりますから、どうぞ慌てずに観察してみてくださいね。

 

 

 

※参照

 

チャイルドヘルス2019年3月号 診断と治療社

 

くわしいから安心!赤ちゃん育児 西東社

 

https://www.kao.co.jp/merries/babycare/qa/

 

http://wako-kids.com/nyuji/nyuji-8.html

 

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

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高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

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現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
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この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー