出産準備~産後のスケジュールを徹底解説!体験談もあわせて紹介

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

妊娠すると「出産準備はいつから始めるべき?」「産後は何日入院するの?」など、さまざまな疑問が出てきますよね。
あらかじめ産前産後のスケジュールをしっかりシミュレーションしておくと、慌てずに対応できます。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・出産準備
・産後のスケジュール(経腟分娩の場合/帝王切開の場合)
この記事を読むと、産前産後のスケジュールをすべて把握できるため、安心して出産を迎えられますよ。
出産準備を始めるベストタイミングは出産予定日の3か月前
出産準備は出産予定日の3か月前(妊娠37週)を目安にするのがベストタイミングです。
実際に、株式会社NEXERが運営する「日本トレンドリサーチ」が行った調査によると、妊娠予定日の3か月前から準備した人の90%が準備するタイミングとしてちょうどよかったと回答しています(※1)。早すぎず、遅すぎない出産準備のベストタイミングは、予定日の3カ月前とお考え下さると良いかと思います。
ちなみに出産準備をする際は入院セット、産後に必要なセットを揃えておくのがおすすめです。
ネット通販でも多くの商品が扱われているため、うまく利用しましょう。
出産準備で用意しておきたいものリストについては、下記を参考にしてくださいね。
迷いなく必要なものを揃えられますよ。
何を用意したら良い?赤ちゃん・ママ用の出産準備セットリスト!
出典
(※1)【出産準備】15.6%が出産予定日の「1ヶ月前頃から始めた」
自然分娩の出産スケジュール
自然分娩の場合、陣痛がきてから、または破水してから入院となるため、出産までのスケジュールがたてにくいといえます。
急な陣痛や破水に備えて、焦らずに対応できるように早めに準備しておくのがおすすめです。
自然分娩のスケジュール例
ここでは自然分娩の一般的な流れについて解説します。
陣痛が以下のタイミングになったときが、病院へ連絡する目安です。
→初産婦:10分間隔
→経産婦:15分間隔
出産する人 | 陣痛の間隔 |
初産婦
経産婦 |
10分間隔
15分間隔 |
出典 出産に向けて | 独立行政法人国立病院機構 相模原病院
電話口にて、もう少し自宅で様子を見るのか、または産院へ行くのか指示がありますので、それに従いましょう。
また、陣痛が始まってから出産までにかかる時間は、以下のとおりです。
→初産婦:12~15時間
→経産婦:5~7時間
出産する人 | 出産までにかかる時間 |
初産婦
経産婦 |
12~15時間
5~7時間 |
所要時間は人それぞれですので、目安として覚えておきましょう。
自然分娩の出産後のスケジュール例
自然分娩の場合、産後の入院期間は
→初産婦:5泊6日
→経産婦:4泊5日
が一般的です。
出産する人 | 産後の入院期間 |
初産婦 | 5泊6日 |
経産婦 | 4泊5日 |
産院によって多少前後しますので、産院見学や妊婦健診の際などに聞いてみましょう。
出典元参考:入院の時期と準備|入院診療案内|しま産婦人科 (shima-obgy.jp)
帝王切開の出産スケジュール
経腟分娩での入院期間が産後5日程度なのに対し、帝王切開での入院期間は産後7日程度です(※2)。
予定帝王切開の場合は、それに加えて手術の説明や診察、手術前の絶食もあり、前日に入院することがほとんどです。
「産後7日間って、なにをするの?そんなに必要?」と思われるかもしれません。
そこで、帝王切開での入院中にどんなことをするのか、予定帝王切開での入院スケジュール例をたどりながら紹介していきます。
出典
(※2)出産後の入院生活|独立行政法人国立病院機構埼玉病院
手術前から出産までのスケジュール
1日目
入院中の過ごし方や入院から退院までの流れについて説明されます。
母体や胎児の検査、切開部位まわりの剃毛などの処置も行われます。
また、出産時の麻酔の副作用を抑えるために、夜からは絶食となるのが一般的です。
お水もNGとなることがあります。
2日目(手術当日/産後0日目)
いよいよ手術の日。
点滴や尿を出すためのカテーテルを入れる処置が行われます。
前日からの絶食でのどが渇きますが、うがいはOKです。
飲み込まないように気をつけて、うがいをしてみるとよいでしょう。
手術室へ移動し、いよいよ帝王切開術の始まりです。
執刀医がしっかりと安全に赤ちゃんを取り出してくれるため、リラックスして出産の時を待ちましょう。
手術後、ママは産後の処置を受けます。
その間は赤ちゃんも全身のチェックを行います。
すぐに抱っこしたいママの想いはもちろんですが、誕生後すぐの全身のチェック、体重等の測定、感染症予防の目薬点眼などは、赤ちゃんにとって、とても大切。
検査や処置が終わって母子ともに問題がなければ、対面できることもあります。
出産翌日から退院までのスケジュール
・3日目(産後1日目)
ごく少量から食事が始まり、異常がない場合は体を動かすことをすすめられます。
まだまだ痛みがある時期ですが、帝王切開後は血の塊ができやすく、血の塊で血流を悪くしてしまう「静脈血栓症」という症状が出やすい時期です。
血栓予防のために、まずはトイレに歩いて行けることを目標にして少しずつ動いてみましょう。
また、赤ちゃんとママの経過が順調な場合は、ベッドの上で授乳を始めることも。
・4日目(産後2日目)
まだ痛みはありますが、そろそろ母子同室が始まる時期です。
病院の方針によって多少前後することがありますが、母子同室ではない場合でも、赤ちゃんのお世話をする回数が増えます。
おむつ交換や授乳など、お世話をした時間などは記録表に記入していくので、赤ちゃんのリズムが少しずつ見えてくるでしょう。
また、母乳が少しずつ出始める時期です。
母乳が出る時期は、出産後早期から授乳をしていれば、帝王切開でも経腟分娩の場合と変わりません。
母乳、乳房トラブルも起きやすい時期ですから、辛い症状があるときには遠慮なく助産師さんに相談しましょう。
逆に母乳が出にくいことも珍しくはありませんが、不安な場合は抱え込まずに相談してみてくださいね。
・5日目(産後3日目)
ママの体調によってはシャワーの許可が出るころです。
久々のシャワーはとても気持ちが良いですが、忘れてはいけないのは「術後の回復段階にある」ということ。
なかには出産時に大量の血液が失われ、貧血状態になっている人もいます。
長時間立ちっぱなしでいることは避け、ぬるめのお湯を使いましょう。
傷痕はシートでカバーされている時期なので、触れなければ問題ありません。
このころ、ママによる赤ちゃんの沐浴も始まります。
それまではスタッフが沐浴してくれていますが、ママも少し動けるようになったところで、沐浴指導やママによる沐浴が行われます。
・6日目(産後4日目)
傷の縫合が吸収糸ではなかった場合は、糸やステープラーを外します。
しっかりと診察して、状態を見てから抜糸されるので心配はいりませんが、抜糸後のケアはとても大切。
体質や摩擦などの刺激によって傷跡トラブルが起きる場合があります。
かゆみがある場合や肌が弱い場合、アレルギーがあるなど傷痕の心配がある人は、担当医に相談をしてみるとよいでしょう。
入院中にケアの方法を指導してもらえると安心ですね。
そして、保健指導が行われます。
保健指導では育児に必要な基本的知識のほか、ママ自身の心と体のケア、退院後の過ごし方、赤ちゃんに起こりやすい症状やその対処法など、退院後の生活に役立つ情報が満載です。
・7日目(産後5日目)
いよいよ退院前の診察。
ママの体調や傷の状態を診察します。
そして、赤ちゃんも退院前までに小児科医の退院診察を受けます。
赤ちゃんについて聞きたいことや心配なことがあれば、小児科医にも相談してみるチャンスです。
赤ちゃんと産院で過ごす最後の夜。
翌日からの自宅での生活をシミュレーションしてみて、疑問や質問があれば、助産師さんや看護師さんに聞いておくと安心ですね。
・8日目(退院日/産後6日目)
ついに退院の日です。
会計等の事務手続きや1か月健診についての説明などがあります。
赤ちゃんは初めて外の空気に触れるため、その日の気候に合った服やおくるみを準備してあげましょう。
ママも産後初めて外に出ることになりますが、産後6日でおなかやお尻まわりなどが元通りになることは少ないので、少しゆったりとした服を準備しておくことをおすすめします。
【体験談】帝王切開の入院スケジュール
私も帝王切開での入院を3回経験していますが、
妊娠経過や出産した病院はバラバラです。
入院期間も7日間~9日間でした。
入院中の流れや内容は紹介したとおりでしたが、私の母乳トラブルがあったり、娘に新生児黄疸の症状が出たりしたことも。
しかし母子同室を遅らせたり、最終的に退院を遅らせたりするなど臨機応変に対応してもらえました。
不安になるときもありましたが、助産師さんに何度も相談できたことで、とても救われました。
担当医や助産師さんに相談しながら、一つずつクリアしていけば、さほど大きく予定の入院期間を変えることなく退院の日を迎えられます。
入院中は不安もあるかもしれませんが、各自のペースでお家での生活をスタートさせられるタイミングがかならず訪れます。
まとめ
産前産後の経過は、ママと赤ちゃんの数だけあります。
おおまかなスケジュールを把握したあとは、その時々の状況に合わせて臨機応変・柔軟に対応することが大切です。
あくまでスケジュールは参考に、できる範囲の準備をしながら、自分と赤ちゃんのペースで出産に備えてくださいね。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー