母親学級をオンラインで受講するメリットとは?デメリットや注意点も解説

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「母親学級に参加したいけれど、体調が心配…」
「風邪が流行っているから、人の集まるところに行くのは心配…」
産院などから案内される母親学級のお知らせをみて、なんとなく不安になっていませんか。
母親学級はオンラインでも実施されており、かならずしも自分が通っている産婦人科で受ける必要はないのです。
各市町村が主催するもの、ベビーグッズなどを取り扱う専門店やメーカーが行っている母親学級もあります。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・ 母親学級をオンラインで受けるメリット・デメリット
・ 母親学級の開催元
・ 母親学級にオンラインで参加する際の注意点
これからの時代、安心して受けられるオンラインで、気軽に母親学級に参加してみませんか。
母親学級にオンラインで参加する3つのメリット
オンラインでの受講は、現地まで足を運ぶ必要がないため、体への負担を軽減できたり、出掛ける時間を減らす事ができたりと、ご自分のペースを保ちやすい参加方法です。オンラインのメリットとしては、以下の3点になります。
・体への負担が少ない
・すきま時間で参加できる
・自分のペースで学べる
ご自宅で受講できますので、ソファーでくつろぎながらお話を聞くことができたり、あたたかい飲み物を飲みながら聞けたりと、自分のペースをキープすることができるのも魅力的です。
メリット1:体への負担が少ない
開催場所に、公共交通機関等を使いお出掛けされる場合は、電車の混み具合によっては、立つ時間が長くなったり、階段の上り降りなど、大きなお腹での移動が辛いと感じる時もあるかと思います。オンラインでの受講は、このような移動のストレスが全くありませんので、お体に負担がかかりにくいと言えます。
メリット2:すきま時間で参加できる
オンラインの場合は、移動にかかる時間がありませんので、お仕事や家事の合間のお時間をサッと使い受講することが可能です。現地開催の場所に行く時に比べて、移動の時間や出掛ける用意の時間を節約できるため、スケジュールをより時短でやり繰りすることが可能かと思います。
メリット3:自分のペースで学べる
普段からくつろいでらっしゃるソファーなどにお座り頂きながら、お家でリラックスした状態で受講することができます。お出掛けの準備など慌ただしくなく、受講時間の開始を待つことができます。普段着のままで、お好きなお飲み物なども飲みながら聞くことができますので、より自分のペースを保てるかと思います。
母親学級にオンラインで参加する2つのデメリット
オンラインになるデメリットとしては、画面上の説明が中心になるため、体験型の内容については実体験できないことや、周囲の方に気軽に話しかけられないことが挙げられます。
「コミュニケーションが取りづらい」点については、オンライン上では、画面越しの会話になる為に、主催者に気軽に話しかけてよいか躊躇することもあるかと思いますし、周囲のご参加の方にも、やり取りしにくいのが現状かと思います。
デメリット1:実体験できない
オンラインは決められたアングルからの映像となるため、赤ちゃんの抱っこの仕方などをレクチャーされても、体感しにくい部分があります。
そして、赤ちゃんの人形を使ったお世話体験も体験できません。
デメリット2:コミュニケーションが取りづらい
オフラインであれば横にいる人にちょっと話しかけたりもできますが、オンラインの場合は、参加者全員と話すことになります。
母親学級に参加すると、友達ができるケースがありますが、気が合いそうな人がいても、オンライン上ではなかなか連絡先の交換とまではいきません。
しかし、逆に初対面の人と話すのが苦手な方、交流が面倒な人にとっては、メリットに感じるでしょう。
母親学級では、妊婦さん同士の交流に力を入れている助産師さんも多くおられます。
それは、出産・育児で孤立してしまわないようにという思いがあるからです。
子育ては1人ではなかなか難しいものです。
早いうちから交流を図ることで、他の人も自分と同じように不安なのだと気づけて、安心感に繋がります。
たとえオンラインであっても、みなさんが今抱えている不安や心配事について聞くことはできますから、きっと共感できる場面はあるはずです。
オンライン母親学級は3か所で開催されている
オンンラインで母親学級を開催しているのは主に、お通いになっている医療機関、市町村などの自治体、ベビーグッズを扱う民間事業者 になります。
オンラインの母親学級は、全国のさまざまな医療機関で行っていますが、開催している数は少ないです。
そして医療機関の場合、そこで出産予定の妊婦さんが対象となります。
他院での出産を予定している人を有料で受け入れているケースもありましたが、ごく僅かです。
自身の通う産婦人科でオンラインを実施していない場合、もっとも受けやすいのは、各市町村など自治体で実施しているオンライン母親学級です。
自治体によっては、その動画をアップしてくれているケースも。
これなら、その市町村に住んでいなくても見ることができますね。
次におすすめしたいのは、ベビーグッズを扱うメーカー民間事業者などが行っているオンライン母親学級です。
独自のサービスやコンテンツを活用して、オンライン学級を開催しています。
3つのなかから、自身にあう母親学級を探してみてください。
母親学級にオンラインで参加するときの3つの注意点
オンラインでの受講に際しては、照明を画面写りが良い角度にしたり、背景の設定について考慮したり、また通信環境について注意する必要があります。
通信環境は、Wi-Fiの設定やアプリのダウンロードが事前に確認や設定する必要がありますし、マイクやスピーカーの確認も必要になります。
注意点1:照明
対面で感じのよい人でも、顔が影になっていると感じが悪く映る、これがオンラインの特徴です。
昼間の時間帯なら、太陽光が顔にあたる場所にすると綺麗に映ります。
横からあたって顔半分が影になることがないよう、左右均等に当たる場所を探しましょう。
なければ照明の位置に合わせて、良い感じに映る場所を探しておくとよいですよ。
注意点2:背景
拝啓を加工すると、自分と加工している背景の境目に違和感があり、動きによっては汚く見えることがあります。
白い壁が明るく綺麗に映りますが、カーテンや扉など、とにかくシンプルな背景がおすすめです。
背景にはなにも映らないようにしておくのがベストです。
注意点3:通信環境
確認すべきは以下の3点です。
・Wi-Fi環境
・使用するアプリのインストールを事前に確認しておく
・マイクやスピーカー、音量の設定
当日慌てないように、事前に使えるようにしておくとよいですね。
まとめ
母親学級のオンラインでの受講は、お体の負担が少なく、ご自分のペースを保てるなど、多くのメリットがあります。一方で、実際の体験が出来ないことなどデメリットもありますので、一度ゆっくりお考えいただければと思います。オンラインで参加される場合は、事前にご準備が必要になりますので、当日慌てないためにも1週間位~2.3日前までには通信環境等をご確認いただくのをおすすめします。どうぞ、オンライン母親学級を楽しんでください。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー