両親学級はいつから参加できる?申し込み方法や学べる内容も紹介

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

両親学級への参加を考えているが、いつから参加できるのだろうかと悩んでいませんか。
両親学級はおもに「妊娠中期」から参加できるケースが多いです。
しかし自治体や医療機関など、主催者によって対象者は変わります。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・ 両親学級はいつから参加できるのか
・ 両親学級の申し込み方法
・ 両親学級で学べる内容
この記事を読むと、両親学級へ参加するタイミングがわかり、安心して参加できるようになりますよ。
両親学級への参加は妊娠中期が目安
両親学級は、つわりや体調が安定してくる「妊娠中期」から参加が可能なところが多くなっています。
出典
たとえば、大阪市豊中市では、「初めて出産を迎える妊娠16週以降(開催日)の妊婦とパートナー」が対象とあり、「初産婦さん」に限られる場合もあります。
(※1)両親教室 オンライン参加型・来所型|豊中市
一方で、東京都町田市では、「妊娠16週から35週までの町田市に住まいのある妊婦の方とそのパートナー」とあり、「経産婦の方も可能」となっています。(※2 https://kosodate-machida.tokyo.jp/soshiki/3/1/3/5687.html)
このように自治体によって参加条件が異なるため、ご自身が参加可能か確認する必要があります。
両親学級の申し込み方法は?
両親学級では定員が決められているため、予約・事前申込みが必要なことがほとんどです。
開催日時はさまざまであるため、夫婦で都合のよい日を選びましょう。申
講座回数は一回完結、数回に分けるものがなどさまざまで申込み方法は以下のような方法があります。
・直接の申込み
・電話
・メール
・往復はがき
両親学級の開催場所は?
主催者により異なり、以下のように設定されるケースが多いです。
主催者 | 開催場所 |
自治体 | 保健センター |
産院 | 産院 |
企業 | 企業の指定場所 |
また、主催者によっては、オンラインで開催しているケースもあるため、自身にあった方法で参加しましょう。
両親学級に費用は必要?
自治体の場合は無料の場合が多く、産院の場合は受講料を必要とする場合もあります。
たとえば東京都文京区が主催する両親学級は無料(※2)で行われており、東京都のある医院では、費用が1000円(※3)必要となります。
出典
(※2)文京区両親学級|文京区
(※3)お知らせ|大鳥居医院
両親学級で学べる内容は?
両親学級では、一般的に下記のような内容について学びます。
学べる内容について | 具体例・詳細 |
妊娠中について | ・妊娠中の栄養について
・妊娠中の歯の衛生について ・妊婦体操 ・妊娠中のマイナートラブルについて
|
出産について | ・分娩の経過と過ごし方、立ち会い出産について
・病棟案内(産院の場合) ・入院グッズの展示
|
産後について | ・赤ちゃんの発達と環境
・母乳育児について、おっぱいのケアについて ・産後の生活について ・沐浴体験 ・赤ちゃんの抱き方について ・おむつ替えについて
|
パパの関わり方について | ・妊婦体験ジャケットの装着
・パパの育児の関わり方
|
両親学級へ行く際の持ち物は?
・母子手帳(両親学級の参加について記載する欄あり)
・筆記用具
・飲み物
・配布資料を入れるためA4用紙が入るくらいのカバン
・マスク、除菌対策グッズ
【体験談】参加して
よかった両親学級
私が参加した両親学級は、妊娠中期から参加できる産院主催のものでした。
講座は2回に分かれていて、所要時間は2時間くらいだったと思います。
妊娠中の栄養のことを特に気にしていたので、栄養士さんがお話してくださったことは、直接母子手帳にメモしていました。
また一緒に参加した夫は、妊婦ジャケットを着て、とても驚いていましたし、赤ちゃんのお人形を抱っこして「意外と重い」と貴重な体験だったようです。
また病棟ツアーといって、陣痛室、分娩室、新生児室と今まで踏み入れたことのないところも見学でき、出産を迎えるのに一見の価値があるところを見られたのも、出産準備の1つとして安心感に繋がりました。
まとめ
両親学級は主催者によって参加できる時期、日程、申込み方法等が異なります。
体調の良いときに、夫婦でホームページを確認し、参加のタイミングを決めましょう。また、コロナ禍を経て、対面・オンラインなど両親学級の受講方法は多様化しています。一番安心して参加できる方法を夫婦で選ぶのがおすすめです。
両親学級は、妊娠生活についての勉強やその後の産後の生活までをイメージできる良い機会。助産師さんに質問ができるチャンスでもありますので、日ごろの疑問点などをメモしておくと良いですよ。パートナーにも、妊娠中のこころと体の変化や、出産後の赤ちゃんのお世話についてイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。
両親学級に夫婦で参加し、きたる出産に備え、赤ちゃんを迎えるワクワクを共有しましょう。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー