はしかと赤ちゃんの予防接種

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

赤ちゃんの感染症

妊娠や出産を経験すると、赤ちゃんの体調や病気について考えることが多くなりますよね。皆さんが聞いたことがある「はしか」とはどんな病気で、どのように予防したらいいのか見ていきましょう。

 

はしか(麻疹)はどんな病気?

はしかは飛沫感染、空気感染、接触感染する感染症でその感染力はとても高く、身近にはしかにかかっている赤ちゃんやお子さんがいると非常に高い確率で感染してしまいます。免疫を持っていない人が感染すると、潜伏期間(10-12日)を経て、ほぼ100パーセントの確率で発症します。

発症してから数日間は普通の風邪の様な症状で、38度前後の発熱、鼻水、咳等の症状が出ます。赤ちゃんの場合は、下痢や腹痛の症状も見られることが多いです。

口の中の頬の裏側にコプリック斑と呼ばれる1ミリ程度の小さな白い水疱が現れるのもはしかの特徴の一つです。

熱が1度程度下がった後に再度発熱し、その際に全身にかゆみのない赤い発疹が広がります。熱は39-40度と非常に高熱になることが多く、発疹もひどい場合は健常な皮膚が見えなくなる程に広がることもあります。

発疹が現れてから3-4日後には熱が下がりますが、発疹は赤から黒褐色となりその後しばらくの間、色素沈着します。

主な症状が落ち着いて元気になっても、免疫力が下がっているので他の感染症にかかってしまうと重篤化しやすくなっているので気をつけなくてはなりません。

体力が戻ってくるまでに1ヶ月程かかると言われていますので、回復するまでにとても時間がかかる感染症です。入院が必要となる場合もあります。

はしかに感染すると中耳炎や肺炎、気管支炎等の合併症を起こす場合があり、一番多い合併症である中耳炎では、はしかに感染した患者全体の5-15パーセントに見られます。

赤ちゃんの場合は、自分から症状を訴えることがないのでお母さんやお父さんが注意して見てあげることが大切です。

一番重い合併症として亜急性硬化性全脳炎というものがあり、これははしかを患ってから数年〜十数年の間で進行する脳炎で、発症した場合は最終的には脳死状態になるとてもおそろしい病気です。

 

はしかを予防するには?

赤ちゃんが病気で苦しんでいる姿を見るのは親としてもつらいですよね。特にはしかには特異的な治療法はなく、重篤化する可能性もあるので予防をすることで感染を避けるのが一番です。

先程も述べたように、はしかはとても感染力が強いのでマスクだけでは防ぐことはできません。ワクチンを接種して抗体をつけることで予防しましょう。

はしかの予防接種は、現在は麻しん風しん混合ワクチンが主流で、生後12ヶ月から24ヶ月の1歳児の間に受ける1回目、小学校入学前1年間で受ける2回目の2回接種制度となっており、これによりほとんどの人が抗体をつけることができると言われています。

接種から抗体獲得まで約2週間かかるので、はしかが流行してからではなく赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えたら早めに受けることをお勧めします。

予防接種を受ける上で気になるのは副反応やアレルギー反応ですが、赤ちゃんの時に受ける1回目の予防接種の場合の副反応は発熱で約13パーセント、発疹や蕁麻疹ではそれぞれ数パーセント程度の赤ちゃんに副反応が現れ、小学校入学前に受ける2回目では更にその割合が低くなり、接種した箇所に反応が出る程度と言われています。

1回目、2回目の接種共に重篤な副反応はほぼ見られないとのことなので安心して受けられる予防接種です。

アレルギー反応についても、卵そのものが使われているわけではないので卵アレルギーをお持ちの赤ちゃんでも問題なく接種できますが、赤ちゃんにアレルギーがある場合は接種前にお医者さんに相談して情報共有しておくと安心です。

 

1歳前の赤ちゃんの予防接種

保育園等の集団活動の場に1歳を迎える前に入園されたり、ご家族で海外旅行されたりする場合等、生後12ヶ月を迎える前にはしかの予防接種を受けたいという方もいらっしゃるでしょう。

その場合は定められている定期接種の期間である、生後12ヶ月になる前の赤ちゃんがはしかの予防接種を受けることはできるのでしょうか?

結論としては受けることが可能です。(お母さんが麻疹の免疫があれば、胎盤を通って赤ちゃんに届いています。6カ月はその免疫に守られ、罹りにくいと言われています。)

ただし、定期接種の時期とは異なるので自己負担で受けることになります。料金は場所によっても異なりますが、10,000円前後が相場です。

また、生後12ヶ月前の接種では12ヶ月後の接種よりも抗体が獲得されにくいことから、生後12ヶ月から受けられる通常の定期接種も忘れずに受けるようにしてください。

 

最後に

はしかは高熱や合併症等恐ろしい病気ですが、予防接種を受けていればかかってしまう可能性は低いです。忘れずに定められた期間で予防接種を受けましょう!

もし赤ちゃんやお子さまがはしかのような症状かも?と思われたら、感染を広げないようにまずは病院に連絡して対応を仰ぐようにしてください。

 

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー