母親学級に参加しよう!

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

母親学級を知ろう!
妊娠がわかってから産婦人科に通い始めると母親学級や妊婦教室という言葉を耳にすることがあるでしょう。
この母親学級や妊娠教室はどんな目的で行われていて、実際のクラスではどんなことをするのか、私自身の体験も交えながらお話していきます!
目的に合わせた母親学級
妊婦さんのための教室といっても、妊娠初期の妊婦さんと臨月を迎えた妊娠さんでは必要な情報や抱えている悩み等、全く違いますよね。妊娠の段階に合わせて、ためになる情報を得られる母親学級に参加することが大事です。
産婦人科で妊娠の段階や状況に合わせて2〜5種類程度の母親学級がそれぞれ月数回ずつ開催されていることが多いようです。
私がお世話になった産婦人科では、3種類の母親学級がそれぞれ月2〜3回開催されていました。安定期に入ってから早い段階で受ける妊婦時の栄養バランスや体重管理を目的としたクラス、産前から準備しておくことでスムーズな授乳を目的とするクラス、入院から産後までの流れを把握することを目的とした妊娠後期に受けるクラス、私はこの3種類とも参加したので、実際にどのような内容だったかを紹介します。
妊娠時の栄養バランスや体重管理を目的とした母親学級
最近、妊娠時の体重増加についての見解が更新され、妊娠前に痩せ型の方は12kgから15kgを目安に体重の増加を促すこととされましたが、それでも体重管理は妊婦さんにとって大きな問題です。かといって、何も食べないわけにもいかず、おなかの中の赤ちゃんのためにも必要な栄養も摂りたいですよね。
この栄養バランスや体重管理を目的としたクラスでは、栄養士さんと看護師さんが担当してくださり、積極的に摂りたい栄養素や食品、レシピを紹介してくれました。
同じものを食べるにしても、食べる時間帯やスピードを考慮して食べることなどを再確認することができ、まだ体重が増えすぎていない時期に受けられて良かったです。
クラス内で紹介してもらったレシピは母親になった今でもレパートリーの1つとして活躍しています。
スムーズな授乳を目的とした母親学級
このクラスは妊娠20週以降の妊婦さんを対象に行われていて、看護師さんがおっぱいの変化や出産前からやっておくと産後におっぱいが出やすくなるマッサージなどをわかりやすく説明してくれるクラスでした。産婦人科さんによっては、おっぱい教室といわれたりもするクラスです。
おっぱいは産後に自然に出てくるものだと思っていましたが、そうでない場合もあることや授乳を始める前に乳首を柔らかく赤ちゃんにとって吸いやすいように準備してあげることが必要なことを学びました。
恥ずかしさもあり、普段は話題にしづらいトピックでもあるので、クラスとして受講できるのは良いですよね。
授乳時の赤ちゃんのだっこの仕方も数パターン学び、実際に新生児の重さの人形を使って練習もさせてもらえたので、授乳する時にもこのクラスで習ったことがとても役に立ちました!
入院から産後までの流れを把握することを目的とした母親学級
私が参加したのは、妊娠30週以降の妊婦さんを対象としたお産直前のクラスでした。
出産予定日が近づいてくると、赤ちゃんに会える楽しみな気持ちももちろんですが、いつ陣痛が始まるのか、破水してしまったらどうしたら良いのか等、心配事も増えますよね。そういった不安を一つずつ解決してくれるのがこの後期の母親学級でした。
入院のタイミングや持ち物、普段から持ち歩いていると便利なものの指導もしてもらい、その日から徐々に準備を始めることができますよ。
私の場合は説明だけではなく、実際にお産が行われる分娩室や入院時に利用する個室を見学させてもらい、お産やその後の生活もイメージしやすくなりました。
予定日が近い人同士で交流もでき、一緒のクラスを受講した人と入院時に再会することもありました。
多くの場合、実際に出産する病院で受講するクラスになるので、里帰り出産や普段健診で通っている病院とは別の病院で出産予定の方は、早めに出産予定の病院の母親学級についても調べて予約を取っておくと安心です。
最後に
妊娠中は普段通りの生活とは違い、気をつけることやしない方が良いことがたくさんあります。もちろん現代ではインターネットで情報も手に入れることができますが、実際に健診やお産を担当してくれている先生や助産師さん、看護師さんから話を聞けたり、アドバイスをもらえる場がこの母親教室です。
私自身、初産だったこともあり、不安が大きかったのですが、母親学級を受講して気持ちが楽になりました。他の妊婦さんに会って話せることで気分転換にもなったので、母親学級に参加しようか悩んでいる方はぜひ参加してみてください!
産婦人科によっては予約制であったり、参加必須であったり、私の場合のように受講できる期間も決められている場合もあるので、安定期に入った頃には検診時やホームページで母親学級の情報を集め始めることをお勧めします。
また、産婦人科以外でも自治体や民間企業が実施している母親学級もあるので、自分の知りたいことや悩みの解決など、目的に合わせて参加してみましょう!
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー