帝王切開が怖い!その理由と不安を解消する8つの方法を解説
記事監修者:助産師 坂田陽子 先生
助産師/看護師/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

「帝王切開が怖くて不安で仕方ない…」
「手術や術後の痛みに耐えられるか心配」
「麻酔が効かなかったらどうしよう」
上記のように悩んでいるのではないでしょうか。
帝王切開への不安を抱えていても、赤ちゃんとママの安全のために必要な選択であるため、前向きに受け入れたいですよね。
帝王切開が怖いと感じる理由には明確な原因があり、その不安を和らげる効果的な対処法も存在します。
そこでこの記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
・帝王切開になる理由
・帝王切開が怖いと感じる3つの理由
・帝王切開の怖さを和らげる方法
・実際に不安を乗り越えた体験談
この記事を読むと、漠然とした恐怖心が軽減され、安心して出産に臨めるようになりますよ。
帝王切開になる理由

帝王切開とは、なんらかの理由で経腟分娩がむずかしいと医師が判断したときに、お腹と子宮を切開して赤ちゃんを取り出す手術です。
それには、あらかじめ手術が決まっている「予定帝王切開」と経腟分娩の途中で突発的なトラブルが起きて、帝王切開に切り替える「緊急帝王切開」とがあります。
それぞれ、帝王切開になる原因には次のようなものがあります。
予定帝王切開になる場合
まず予定帝王切開には、
・双子や三つ子などの多胎妊娠の場合や逆子の場合
・子宮口を胎盤が塞いでしまっている前置胎盤の場合
・子宮筋腫の手術の既往がある場合
などがあります。
これらはどれも妊娠の段階で判断ができるため、事前に準備をしてから帝王切開に臨むことになります。
緊急帝王切開になる場合
胎盤が剥がれ、胎児に酸素が届きにくくなってしまった場合、赤ちゃんがうまく出てこられずに分娩が止まってしまう場合など、予定外のことが起こり、早期に出産をする必要があることが原因で帝王切開になります。
当初は自然分娩で産まれると思っていたのに、突然「帝王切開に切り替えます」と言われることから、自分の気持ちの整理もつかず、非常に怖い思いをしたという話も。
帝王切開の流れについて詳しく知りたい人は、下記を参考にしてみてくださいね。
緊急帝王切開になる理由や確率については、下記を参考にしてください。
帝王切開が怖いと感じる3つの理由

帝王切開が怖いと感じる場合は「なぜそう思うのか」の原因をはっきりさせておくと、漠然とした不安が和らぎます。
帝王切開が怖いと感じるおもな理由を3つあげているため、以下を参考にしながら自身の気持ちを確認してみましょう。
・手術そのものへの恐さ
・術後の痛みに対する不安
・麻酔が効かなかったらという恐怖
順番に解説していきます。
理由1:手術そのものへの恐さ
帝王切開では、お腹を切開して赤ちゃんを取り出す手術を行います。
意識がある状態で手術を受けることへの恐怖は、多くの妊婦さんが抱える不安の一つです。
「切られる恐怖」や「注射される恐怖」といった処置に対する恐怖感は、手術経験の有無にかかわらず生じます。
とくに過去つらい手術体験をしたことがある人は、その記憶がよみがえり、恐怖の程度がより強くなる傾向があります。
さらに、手術中にお腹を引っ張られたり揺れを感じたりする感覚が、非現実的で怖いと感じる人も。
手術そのものへの恐怖は、帝王切開を怖いと感じる大きな理由のひとつなのです。
理由2:術後の痛みに対する不安
帝王切開後の痛みも不安要素のひとつです。
お腹を切開しているため、術後に痛みが生じるのは事実です。
とくに麻酔が切れたあとの数日間は、傷口の痛みに加えて子宮収縮の痛み(後陣痛)も加わります。
また、起き上がったり歩く動作でも痛みを感じるため、赤ちゃんのお世話ができるか不安になる人も多いでしょう。
しかし現在の医療では、痛みを管理する方法が確立されています。
硬膜外カテーテルを使った鎮痛や、定期的な痛み止めの投与により、痛みを我慢せずに過ごせるよう配慮されます。
医療スタッフは常に痛みの程度を確認し、必要に応じて適切な鎮痛薬を提供してくれるため、遠慮せずに痛みを伝えましょう。
▼帝王切開の術後の痛みはどんな感じ?和らげる方法もご紹介
理由3:麻酔が効かなかったらという恐怖
帝王切開では「硬膜外麻酔」と「脊髄くも膜下麻酔」という2種類の麻酔を行います(※1)。
背骨に針を刺す処置そのものに恐怖を感じる人は多く「麻酔の注射が痛いのではないか」という不安を抱える人もいるでしょう。
さらに「自分は麻酔が効きにくい体質かもしれない」という疑問や「もし麻酔が効かなかったらどうしよう」という恐怖も。
脊髄くも膜下麻酔はすぐに効果が現れ、下半身の感覚はなくなりますが、押されたり触られたりする感覚は残っていることがあります。
この「意識がある状態での手術」という状況も、多くの妊婦さんにとって不安の原因となっているのです。
(※1)出典:秋田大学 大学院医学系研究科・医学部「帝王切開の麻酔のながれ」
【一覧】帝王切開の怖さを和らげる方法

帝王切開への不安を少しでも和らげるために、今日から実践できる対処法を紹介します。
| 方法 | 詳細 |
| ポジティブな想像に意識を向ける | ・赤ちゃんとの対面シーンをイメージする ・ネガティブな情報を一時的に遮断する ・幸せな場面に意識を集中させる |
| 好きなことに集中する時間を作る | ・読書や音楽鑑賞など楽しめる活動をする ・赤ちゃん用品の準備に時間を使う ・深呼吸やマインドフルネスを実践する |
| 陣痛を経験しなくて済むメリットを考える | ・長時間の陣痛の痛みを経験しなくて済む ・出産日が決まっているため心の準備ができる ・家族のスケジュールを調整しやすい |
| 赤ちゃんの安全を第一に考える | ・帝王切開は医学的に安全な選択と理解する ・赤ちゃんの命を守るための方法と捉える ・視点を自分の痛みから赤ちゃんへ転換する |
| 助産師や医師に不安を相談する | ・妊婦検診時に気になることを質問する ・手術の流れや術後ケアを詳しく聞く ・遠慮せずになんでも相談する |
| リラックスできる環境を整える | ・楽な服装で過ごす ・アロマや音楽でリラックスする ・十分な睡眠と栄養バランスのよい食事をとる ・入院準備を早めに済ませる |
| パートナーや家族と気持ちを共有する | ・不安な気持ちを正直に打ち明ける ・家族立ち会いを検討する |
| 体験談を前向きに活用する | ・ポジティブな体験談を探して読む ・「無事に出産できた」という事実を知る ・術後の回復のコツなど実用的な情報を得る |
すべての対処法を行う必要はありません。
自身に合いそうなものから試してみて、効果を感じられたものを継続していくとよいでしょう。
【体験談】帝王切開の怖さの乗り越え方

緊急帝王切開に対する怖さは先述のとおりですが、予定帝王切開に対しても怖さがあったと話すひとは沢山います。
たとえば、お腹を切ること自体への不安であったり、下半身麻酔によって術中にどのような感覚になるのかという不安、また麻酔が効くかなどの不安があったりもするそうです。
そのような怖さや不安を皆さんどのように乗り越えたのでしょうか。
ある人の体験談で、体質的に自然分娩はむずかしく、第一子から予定帝王切開で出産することに。
それが分かった当初は落ち込み、怖さや不安をこぼしていたこともありました。
しかし彼女がその後の妊娠生活を送る中で、帝王切開は医療行為なので保険適用で3割負担、また医療保険にも加入しているため、医療保険と入院保険が下りることに気づき、そこからは産後の生活をわくわくした気持ちで待ち望むようになったそうです。
▼帝王切開にかかる費用はどれぐらい?詳しい記事はこちら
帝王切開と怖さに関するQ&A
ここでは帝王切開が怖いことについて、よくある3つの質問をまとめました。
順番に見ていきましょう。
背中に細い針を入れるため、一瞬の違和感はありますが、短時間で終わります。
麻酔が入れば、手術中の痛みはほとんど感じません。
起き上がったり歩いたり、お腹に力が入る動作で痛みが出やすくなります。
手術中は麻酔が効いているため痛みはほぼありません。
・麻酔が切れたあとの傷の痛み
・起き上がる・歩くなど、動くときのつらさ
・咳やくしゃみで傷に響く
・授乳や赤ちゃんのお世話がしにくい
・腰痛やむくみなどの術後の不快感
とはいえ、痛み止めやサポート体制が整っているため、不安があれば医師や助産師に相談しながら進めると安心です。
まとめ
出産は命を懸けた大仕事です。
そこには、方法によっての優劣は存在しません。
赤ちゃんが無事に産まれ、ママの体も健康であればそれでよいのです。
それをきちんと自分で評価してあげて、いかに楽をして過ごせるかを家族やパートナーとよく話し合ってみてください。
帝王切開であっても、自然分娩であっても、なにも変わりません。
どちらにしても出産は、とてつもなく大変です。
これから出産を控えている皆さんを心から応援しています。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。
高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ
総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所
研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。
研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。
この記事の監修者
助産師 坂田陽子 先生
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー
