妊婦さんの旅行OK?NG?おすすめ時期・行先・持ち物リスト

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

妊婦でも旅行をしてよいのかお悩みの皆さまへ。

「子供が生まれる前にゆっくり旅行をしたい」「マタニティ生活の思い出を作りたい」とお考えの妊婦さんは多いのではないでしょうか。しかしながら、旅行中に何かあって後悔したくないし、安心して旅行を楽しみたいですよね。

そこで今回は、

→妊婦さんはいつまで旅行できる?おすすめ時期

→妊婦さんの旅行におすすめの行先

→妊婦さんの旅行におすすめの移動方法と注意点

→妊婦さんの旅行におすすめの持ち物

をご紹介します。

妊娠中の旅行は、自分と赤ちゃんの身を守るためにも特別な配慮が必要となります。旅行前に注意点を知って、十分に準備しておきましょう。

妊婦はいつまで旅行できる?おすすめ時期

 

妊婦の旅行におすすめの時期は、安定期に入った頃から28週くらい(妊娠6~7ヶ月頃)までです。

妊娠初期は、つわりや急激な体の変化で安静が特に求められる時期。

また29週(妊娠8ヶ月)以降は、出産がいつ起こってもおかしくない時期なので、控える方がベターです。

ただし、どの時期においても、

・医師から止められている場合

・妊婦さん自身の体調に不安がある場合

は、旅行に最適な時期とはいえないので、残念ですが、控えた方が良いですね。

妊婦の旅行におすすめの移動方法と注意点

旅行にどうしても必要な移動。

ここからは、妊婦さんにおすすめの旅行での移動方法と注意点をご紹介します。

車は、座りながら自分のペースで移動できるのでおすすめです。

妊娠中期以降は、座った姿勢が大きくなったおなかに負担になるため、1時間に1回程度は休憩を入れましょう。

また、妊婦さんが自分で運転するのはおすすめしません。

夫など、なるべく一緒に旅行する人に運転してもらいましょう。

新幹線や電車

妊婦さんが新幹線・電車に長時間座る場合は、「エコノミークラス症候群」に注意しましょう。

「エコノミークラス症候群」とは、血液の循環が悪くなり、血管内に血の塊ができて、血管が突然詰まる症状です。

脚をマッサージ+多めの水分補給をすることで予防できます。

また新幹線の場合は、

・トイレの場所に近い

・窓側より通路側

など、動きのとりやすい座席を取るのがおすすめです。

飛行機

飛行機の場合は、航空会社によっては、妊娠9カ月以降の搭乗には、医師の診断書が必要とされる場合もあります。また、妊娠中は、新幹線と同様に普段よりも血栓ができやすいため、エコノミークラス症候群を避けるために、脚や体を動かしたり、水分摂取もお忘れなく。

妊婦の旅行におすすめの行先

ご自分の行ってみたい場所に行けるのが、旅行の醍醐味ですが、やはり、ご自分とおなかの赤ちゃんが無理なく行ける場所が良いですよね。

 

・身体への負担が少ない1、2時間くらいの距離

・人混みを避けられる

・ゆっくり休憩したり、くつろげる

・近くに大きな病院がある

・移動手段が豊富(辺鄙ではない)

といった条件の場所が良いでしょう。

妊婦さんにおすすめの旅行先例

〇旅館、ホテル

〇温泉

 

温泉に入ることでおなかの赤ちゃんへの影響はありませんが、長い時間つかるのは避けましょう。

またホテルなどでマッサージを受ける際には、必ず妊娠中であることを伝え、妊婦さんでも安全に使用できる精油を選んでもらいましょう。

妊婦さんが避けた方がよい旅行先例

×キャンプ

×テーマパーク

×マリンスポーツ

ジェットコースターなど危険を伴うアトラクションは基本出来にNGです。またマリンスポーツは、水圧の変化や酸素濃度が赤ちゃんへ影響してしまうので避けた方がよいでしょう。

妊婦さんの旅行におすすめの持ち物

・母子手帳

・健康保険証

・万が一の際に連絡できる、旅行先近くの病院リスト

・身体を冷やさないための上着など

準備でお忘れなくお持ちいただきたいのは、不測の事態に備えての母子健康手帳・保険証です。

それから、緊急の場合に駆けつける病院のリストも挙げておくと良いかと思います。

自宅から、1、2時間の距離でも、気温差が大きい地域もあります。温度調整できる上着などもお忘れなく。

まとめ

旅行は、リフレッシュになりますし、思い出作りができますよね。

ここ数年は、コロナウィルスの影響で旅行を控えていた、という妊婦さんも多いのではないでしょうか。

妊婦さんが旅行をする際は

・必ず医師の判断をあおぐ

・旅行先・移動手段ともに無理をしない

・母子手帳や健康保険証などの持ち物

など、準備を普段以上に万端にしておくことが大切です。

備えあれば憂いなし、無理のない範囲で、妊婦さんも旅行を楽しんでくださいね。

赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?

赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。

幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。

さい帯・さい帯血保管のポイント!

  1. 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
  2. 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
  3. どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
  4. 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
  5. それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。

実際に保管・利用した方のお声

出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま

さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています

元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。

さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。

その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。

医師からのメッセージ


総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生

応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療

近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。

さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」

株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。

ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

どうやって保管するの?
ステムセル
研究所
出産時に産科施設で採取されたさい帯・さい帯血は、ステムセル研究所の高レベルのクリーンな環境で専門スタッフが処理・検査を行います。国内最大級の細胞保管施設にて、約-190℃の液体窒素タンク内で長期間大切に保管されます。また、ステムセル研究所は厚生労働省(関東信越厚生局)より「特定細胞加工物製造許可」を取得しており、高品質と安全性を実現しています。
保管したさい帯血は何に使えるの?
ステムセル
研究所

国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

さい帯・さい帯血保管は高いと聞いたのですが…
ステムセル
研究所
さい帯またはさい帯血のどちらか一方を10年間保管する場合、月々2,980円(税込)で保管することができます。出産時にしか採取・保管することができない貴重な細胞なので、お子さまの将来に備えて保管される方が増えています。

無料パンフレットをお送りします!

さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。

赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー