出産準備で最低限必要なものをリストで解説!季節別に用意しておきたいものも紹介

記事監修者:坂田陽子
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

妊娠後期に入り出産をひかえているが、出産準備では最低限なにが必要なのだろうかと悩んでいませんか。出産準備では、かならず用意しておきたいものが6点あります。また赤ちゃんが生まれる季節によって、追加で準備しておきたいものもあるのです。
この記事では、おもに以下の内容を解説していきます。
■最低限必要な出産準備リスト
■【季節別】出産準備リスト
■出産準備の体験談
この記事を読むと、安心して出産を迎えられるようになりますよ。
【絶対確認】最低限必要な出産準備リスト
かならず用意しておきたいものとしては、おむつ、おしりふき、お風呂グッズ、爪切り、消毒液、体温計の6つになります。
□おむつ
□おしりふき
□お風呂グッズ(ベビーソープ、ベビーバス、ガーゼ、綿棒)
□爪切り
□消毒液
□体温計
準備品 |
備考 |
おむつ |
1~2パック準備しましょう。 サイズやお肌に合うかなどの相性がある為、様子をみて買い足すと良いかと思います。 |
おしりふき |
2~4個準備しましょう。 お肌に合うか等、様子をみながら買い足しましょう。
|
バスグッズ |
ベビーバスを1カ月検診までは、衛生面の為に使用します。 ベビーソープは、赤ちゃん用の低刺激なものを選びましょう。 ガーゼは、大きめのものを、赤ちゃんにかけて使用し、小さめのものを体を洗う際に使用します。 綿棒はお臍のケアなどに使用します。 |
爪切り |
ベビー用の先が丸くなったものが良いでしょう |
消毒液 |
赤ちゃんのお臍のケアの時などに使用します。 |
体温計 |
非接触型の体温計など、短時間で測れるものがおすすめです。 |
最低限必要なものを揃えるための費用【約30万円】
必要最低限の物を準備し、またベビーウエアや抱っこ紐なども準備すると、個人差はありますが、年間で考えると30万円ほどになる計算になると言われています。最初から、全て揃えよとすると手間も費用も膨らんでしまいますので、赤ちゃんの成長や、発達、ママとパパのライフスタイルに合わせて少しずつ揃えると無駄が少なくなり、費用を抑えることにつながります。
参考出産準備にかかる費用の平均はいくら?節約のポイントなども紹介 | ステムセル研究所 (stemcell.co.jp)
赤ちゃん用品の準備費用 年間 (※1)
ベビー用品 |
相場金額 |
ベビーウエア(肌着、外出着など) |
3万円程度 |
抱っこひもなどのお出かけ用品 |
3~5万円程度 |
オムツ、おしりふきなど |
6~13万円程度 |
ミルク、哺乳瓶など |
6万円程度 |
ベビーバスなどのお風呂グッズ |
1万円程度 |
※1)赤ちゃんの準備費用で実際にかかった金額と内訳まとめ | 保険の教科書 (hoken-kyokasho.com)
必要に応じて揃える出産準備リスト
「必要に応じて」準備するアイテムに関しては、本当に自分にとって必要かどうか、判断するのが難しいですよね。下記のリストに、必要に応じて準備するアイテムをご紹介しますが、ポイントとしては、赤ちゃんのご成長やご発達、個性、またご家族様の好みや、ライフスタイルに合わせて取捨選択できると良いかと思います。
□鼻水吸引器などの衛生品
□哺乳瓶、粉ミルク、消毒セット
□ベビーベッド、ベビー布団
□車のチャイルドシート
□ベビーカー
鼻水吸引器などの衛生品
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赤ちゃんとの相性によっては使わない場合もあります。 |
哺乳瓶、粉ミルク、消毒セット
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個人差が多いですが、完全母乳の場合でも急に粉ミルクが必要になる場合もあります。念のため最低限の哺乳瓶、粉ミルクを準備するのが良いです。 |
ベビーベッド、ベビー布団
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ベビーベッドは、お世話の時に、楽におむつ替えなども行えます。赤ちゃんは、最初はほとんど寝て過ごしますので、ベビー布団は、安心して眠るための用品としてお揃えになるのが良いかと思います。 |
車のチャイルドシート
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退院後に、自動車で自宅で戻られる場合は、必須になります。実際にお店で、重さや形状などを確かめて購入すると安心ですので、早めの準備がおすすめです。 |
ベビーカー
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A型タイプは1カ月から使用できますので、生活スタイルに合わせて使い勝手の良いものを選ぶと良いかと思います。 |
抱っこ紐
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様子をみて、ママも赤ちゃんも使いやすいものを選ぶのが一番かと思います。 |
【経験談】先輩ママからのアドバイス
沐浴のあと赤ちゃんを安全に寝かすスペースを予め考えておけばよかったと思っています。産院であれば、沐浴が終わるとすぐ隣にベビーベッドがあるため不備はありませんでした。
しかし自宅に帰ってからは、少し離れたリビングに行く前に身体拭きやおむつをする場所がない、と困りました(結局、お風呂場から出たすぐに、ベビークーファンを準備しました)。赤ちゃんとの実際の生活が始まるまでは、気付かないような事があり、出産後に赤ちゃんから教えてもらうことが多々ありました。

【季節別】出産準備リスト
出産に備えて用意するものの中でも、衣類については、暑さや寒さを考慮して季節別に考えたいと思います。春夏秋冬4シーン別に、準備したい衣類を紹介します。
【春生まれ】出産準備リスト
□短肌着
□長肌着
□コンビ肌着
□ツーウェイオール
肌寒い日や、あたたかい日が交互に訪れる春ですので、短肌着に重ねる長肌着も準備して保温できるようにしましょう。
夜間少し肌寒いときは肌着を2枚にしたり、スリーパーを着せたりして対応しましょう。
新生児期はおくるみも体温調節に便利です。
【夏生まれ】出産準備リスト
□短肌着
□ノースリーブ肌着
□長肌着
□コンビ肌着
夏生まれの場合は、日中は下着1枚で過ごすことが多くなります。
汗をかきやすい時期なので、下着を多めに用意しておくと安心です。
【秋生まれ】出産準備リスト
□短肌着
□長肌着
□コンビ肌着
□ロンパースまたはツーウェイオール
□ベスト
春生まれと同様、日中は短肌着+長肌着または肌着+コンビ肌着+ツーウェイオールかロンパースといった服装がおすすめです。
暑そうなときには1枚減らし、寒そうなときは肌着を1枚プラスして調整しましょう。ベストもあると脱着しやすく便利です。
【冬生まれ】出産準備リスト
□長肌着
□コンビ肌着
□ロンパースまたはツーウェイオール
冬生まれの場合でも、基本的には暖房器具で室温を調整し、赤ちゃんにはあまり厚着させないことが多いです。
赤ちゃんは体温調整機能が未熟で、汗っかきなため厚着はおすすめではありません。また厚手の素材は、赤ちゃんの動きを妨げてしまうこともあるため、厚着させないのが良いです。
長肌着+ロンパースといった服装で十分です。
寝るときにはスリーパーや寝具、おくるみを使用して調整してあげましょう。
【体験談】ママのための出産準備
赤ちゃんだけではなく、ママにも出産準備が必要です。
私の体験をもとに、ママにおすすめの出産準備をご紹介します。
美容院など自分のケア
私の場合、出産から約1カ月は、自分の体力回復と赤ちゃんのお世話に追われて、ゆっくり外出したり、自分の時間を持ったりできなくなりました(もちろん忙しいとは聞いていましたが、これほどか、と思いました)。
そのため自分の時間を持つことを、出産準備リストの中に入れるのがおすすめです。
じつは、長男を出産したのは夏で、髪を切りに行きたかったのですが、3カ月ほど美容院に行けませんでした。
そのため2人目のときは、出産の準備の一つとして、美容院に行くと決めていました。出産の準備というと、いろいろな買い物や環境を整えることに頭が働いてしまいます。しかし出産後しばらくは、赤ちゃんとの新しい生活がはじまり、なかなか自分の時間がとれないかもしれません。
是非ともママの出産の準備の一つとして、私のように美容院に行くなど、自分の時間を作ってみましょう。
産後の手続き準備
産後に慌てないために、事務的な手続きなどを予め確認するよい時期だと思います。
たとえば出生届けの手続きについて、いつまでに、どこへ出しに行くかをチェックしておきましょう。
また、なるべく事務的なことは、ママだけが負担するのではなく、パートナーと分担するか、お任せすることをおすすめします。
産後は赤ちゃんのお世話とママの回復が第一であるためです。
そのほかにも、
- ・赤ちゃんの健康保険の加入の手続き
- ・出産育児一時金
- ・出産手当
などの手続きも、どのように申請するかを予め確認すると安心です。

出産の準備はいつから始めるべき?
9カ月以降は動きにくくなり、出産が予定日よりも早まる可能性もあります。
予定日間近のお買い物は何が起こるかわかりません。
予定日1カ月前には、ある程度揃えておくのが理想的です。
妊娠後期に入ると、お腹もますます大きくなり、大きな荷物を持つことや、長時間お出かけするのが難しくなってきます。なるべく、ご家族さまと一緒にお買い物されたり、ネット通販などを利用して、予定日1カ月前には、ある程度揃えておくのが理想的です。出産が予定日よりも早くなる可能性もありますし、予定日間際ですと何が起こるかわからない為、早めの準備がおすすめです。
まとめ
出産のご準備について、イメージ膨らみましたでしょうか。最低限に必要なものをご準備された後は、ご自分の生活スタイルに合わせて優先順位が高いものから選ばれると良いかと思います。赤ちゃんのお洋服やグッズは、かわいいものばかりですよ!赤ちゃんの為のお品を選ぶ作業を楽しんで頂けたら、何よりと思います。お体を大切になさって、良いご出産をお迎えください。
赤ちゃんの未来に備える「さい帯・さい帯血保管」を考えてみませんか?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ、「へその緒(さい帯)」と、その中を流れる血液「さい帯血」には、体を作るためのもととなる貴重な「幹細胞」が多く含まれていて、赤ちゃんやご家族の将来に備えて長期的に凍結保管することができます。
幹細胞は新しい医療への活用が進められており、もしもの時に役立てられる可能性があります。
- 出産後わずか数分の間にしか採取できない貴重な赤ちゃんのものです。
- 採取の際、お母さんと赤ちゃんに痛みや危険はありません。
- どちらにも幹細胞がたくさん含まれています。
- 再生医療分野など、さまざまな活用が進んでいます。
- それぞれ異なる幹細胞が含まれているため、両方を保管しておくことで将来の利用の選択肢が広がります。
実際に保管・利用した方のお声
出産時にしか採取できない「さい帯血」を、脳性まひのお子さまに対して臨床研究で使用された方のお声をご紹介します。

高知大学の臨床研究で
さい帯血投与を受けたお子さま
さい帯血を保管して
本当に良かったと思っています
元気に産まれたと思っていましたが、生後半年頃から左手をほとんど使おうとしないことに気付き、1歳頃にやはり何かおかしいと思ってMRIを撮ってもらうことにしました。結果1歳5ヶ月で脳性まひとわかりました。
2歳の誕生日にステムセルからハガキが届き、出産時に保管したさい帯血がもしや役に立つのではと思い至りステムセルに問い合わせました。ちょうど臨床試験への参加者を募集していて、運よく2歳5ヶ月のときに参加することができました。
輸血前は左手と左足に麻痺があり、歩けてはいるものの、とても転びやすく、少し歩いては転びを繰り返していました。しかし輸血後、翌日には転ぶ回数が減り、おもちゃを両手で掴めるようになって驚きました。その後もリハビリも継続し、完治したわけではありませんがかなり麻痺が軽くなったように思います。
現在、地域の小学校の普通級に集団登校で通えています。
まさか我が子がさい帯血を使って治療をすることになるとは思っていませんでしたが、保険のつもりでさい帯血を保管しておいて本当に良かったと思います。
さい帯・さい帯血を利用した再生医療の研究が、今まさに国内外で進んでいます。
その他のお声は公式サイトからご覧いただけます。
医師からのメッセージ

総合母子保健センター
愛育病院 病院長
百枝幹雄 先生
応用範囲が広がる
「さい帯・さい帯血」による再生医療
近年、めざましく進歩している再生医療のなかで、さい帯やさい帯血の幹細胞を利用する技術の最大の特徴は、通常は破棄してしまうけれども実はとてもポテンシャルの高い出生時の幹細胞を活用するという点です。
これまで有効性が示されている白血病、脳性まひ、自閉症のほかにも様々な疾患に対して臨床研究が進んでいますし、民間のバンクではご家族への利用も可能になりつつありますので、今後はますます応用範囲が広がることが期待されます。
一方、忘れてはならないのは必要になるまで幹細胞を長期間安全に保管するには信頼できる設備と技術が必要だということで、それにはそれなりのコストがかかります。
コスト・ベネフィットのとらえ方は人それぞれですが、お子様とご家族の将来を見据えてベネフィットが大きいとお考えの方には、信頼できる施設へのさい帯やさい帯血の保管は十分価値のある選択肢だと思います。
さい帯・さい帯血についてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
保管するなら、ステムセル研究所の「HOPECELL(ホープセル)」
株式会社ステムセル研究所が提供する「さい帯・さい帯血ファミリーバンクHOPECELL(ホープセル)」は、日本国内で最も選ばれている保管サービスです。
ステムセル研究所は、25年以上の保管・運営実績がある日本初のさい帯血バンクで、国内最多となる累計80,000名以上のさい帯血を保管しています。

研究所

研究所
国内では脳性まひに対する、赤ちゃんご自身やごきょうだいのさい帯血投与の研究が行われています。海外の臨床研究では、投与により運動機能および脳神経回路の改善が報告されています。また自閉症スペクトラム障害(ASD)に対して、さい帯血の投与によりコミュニケーション能力や社会への順応性が向上する可能性が期待されており、大阪公立大学にてお子さまご自身のさい帯血を投与する臨床研究が開始されます。

研究所
無料パンフレットをお送りします!
さい帯・さい帯血保管についてより詳しく知っていただけるパンフレットをご自宅へお送りします。
赤ちゃんの将来に備える「さい帯・さい帯血保管」をぜひ妊娠中にご検討ください。

この記事の監修者
坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー